講座490 小学生に必要なのは自信!
・乳児期の「愛着形成」
・幼児期の「言葉」と「遊び」
これが済んでいたら、もう子育ては終わったようなものです!
小学校にあがったら、必要なのは「自信」です。
学校は集団生活の場。そのほとんどの時間が授業です。
つまり、小学生にとって重要な自信とは、《勉強における自信》です。
そこで、使ってはイケナイ言葉があります。
「勉強しなさい!」と「なんで!」です。
私は自分の親から「勉強しなさい」と言われずに育ちました。
それでも仕事に就くことができました。
ですから、私も自分の子供たちに「勉強しなさい」は一度も言わずに育てました。
四人とも立派に育ちました。
勉強は学校でして来ているのでそれで十分!
そういう考え方でした。
家に帰ってまで「勉強しなさい!」とか「宿題やったの?」と言われるのは嫌ですよね。
そんなことを言ったら勉強が嫌いになってしまいます。
ですからこれは禁句です。
②の「なんで!」は、
「なんでそんなことするの!」とか、
「なんでそんなこともできないの!」などという「なんで!」です。
言われた子どもは動物脳にスイッチが入ってしまい、防衛反応を示します。
「なんで」と言われたにも関わらず《考えること》ができなくなるのです。
したがって、「わかんない!」「もういい!」「うまく言えないで固まる!」などとなります。
小学校時期に重要なキーワードを思い出してください。
小学生にとって重要な自信とは、《勉強における自信》です。
①と②は、これとは正反対の事態を引き起こす対応になります。
しかし、これは言わなければいいだけの話ですので、難しいことではありません。
それに、乳児期の「愛着形成」と、幼児期までの「言葉」と「遊び」が出来ていれば、小学校で困ることはほとんどありません。
勉強もコミュニケーションも、これらが土台となるからです。
では、小学校時期に入って新しく、子育てにおいて気をつけた方がよいこととは何でしょう?
1.グッド・イナフ(Good Enough)
「グッドイナフ(good enough)」というのは「ちょうどいい」という意味です。
イギリスの精神分析医で小児科医でもあるドナルド・ウィニコットが提唱した考え方で、素晴らしい親ではなくて、《まあまあフツウの親が子どもにとってはちょうどいい》という理論です。
子育てにはいくつかのタイプがあります。
【A】支援型が《ちょうどいい》子育てです。
【B】厳格型は、厳し過ぎる子育てです。
【C】迎合型は、全く厳しくしない甘やかしの子育てです。
【D】放任型は、全く関係を持たない子育てです。
【E】虐待型は、暴言や暴力による子育てです。
研究では、【B】【C】【D】【E】をしない親のもとで育った子が幸せな人生を送っていたということがわかっています。(出典:「子育てのあり方と親子関係・日本における実証研究」神戸大学経済経営研究所2016)
要するに、厳し過ぎず、甘やかし過ぎない。
そういう「ちょうどいい親(この研究では「支援型」という)」のもとで育った人が、幸せを得ているということがわかっています。
では、「厳し過ぎず、甘やかし過ぎない」というのは、具体的にどんな親でしょう?
それはこのスライドにまとめてあります。
児童期に「自信」を獲得して子は「レジリエンス(困難を乗り越える能力)」を身につけます。
そのことを表しているのが次のマップです。
さらに詳しく知りたい方は関連記事をご覧ください。
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