H 幼児教育「黄金の5年間」

講座174 ゲームはフロー体験か?

投稿日:2021年11月10日 更新日:

 目 次
1.「フロー体験」って何?
2.フロー体験・その②
3.フロー体験・その③
4.ゲームはフロー体験に成り得るか?
5.チクセントミハイのフロー理論
6.まとめ

1.「フロー体験」って何?

「フロー体験」というのは「熱中体験」「没頭体験」という意味です。

そんなに難しいことじゃありません。

これはミカンの皮むきに熱中しているところです。

没頭しているのがわかりますよね。

こういうのが「幼少期のフロー体験」です。

2.フロー体験・その②

まだありますよ。

これは工作に熱中しているところです。

出来上がった作品がこれです。

この作品は「10万円」くらいの価値がありますよ!

そう思えませんか?

幼児期のフロー体験が脳の発達を促し、人生の土台となることがわかっています。

将来への投資です。

そう考えれば「10万円以上」の価値があるかも知れませんよね。

3.フロー体験・その③

これはどうですか?

散らかしているのではありません。

目的の絵本が見つかるまで本を出しまくったのです。

そして、その本が見つかりました!

こういう体験が、叱られるか?見守られるか?

そこが人生の分かれ道です。

4.ゲームはフロー体験に成り得るか?

フロー体験のゴールは「満足観」「やり切った感」です。

仕事だって勉強だって遊びだって、やり切ったら気持ちいいですよね。

では、ゲームはどうでしょう?

ゲームって熱中しますよね。

時間を忘れてやってしまうほど熱中します。

ゲームはフロー体験(人生の財産)になるか?

これが今回のテーマです。

文化人類学者のチクセントミハイは「ゲームがなぜ楽しいか」を次のように分析しています。

「最高の気分」を味わえるから

自分の能力を精一杯使って「何とかやれそうな活動」に取り組んで成功を手にすることができる。

それがゲームだということです。

簡単に言うと「ギリギリでやり遂げた時って最高に楽しい」ということです。

そう考えるとゲームもフロー体験になるような気がしますよね。

どんどんやらせれば「人生への投資」になるのでしょうか?

5.チクセントミハイのフロー理論

ゲームはフロー体験に成り得るか?

このことが気になってチクセントミハイのフロー理論を勉強し直しました。

すると、次の図に出会えました。

作成:子育てwin3計画(水野)

この図は次の3つのことを表しています。

(1)熱中体験はゴールすると挑戦意欲へと変わる

人間って同じことをしていたら飽きてくるじゃないですか。

ですから次の課題へと向かう。

そのことによって集中力が持続し、スキルが上がって行く。

熱中→挑戦→熱中→挑戦のくり返し。

これはまさにゲームの仕組みと同じですよね。

新しいキャラクターが出て来たり、次のステージに向かったり、次々と新しい刺激が来ますよね。

(2)熱中するためには安心できる環境が必要である

その「熱中→挑戦」は安心の中で発生します。

叱られるからこっそりゲームしよう!などといった不安の中では真の熱中体験は生まれません。

後ろめたさが残り、脳の発達にとってマイナスです。

(3)積極的に熱中する必要がある

「退屈だからやる」という態度はネガティブな活動になります。

これも真の熱中体験ではありません。

社会で成功したインフルエンサーの中にも「ゲーム好きの大人」はたくさんいます。

そうした「成功した大人」は積極的にゲームをしています。

「仕事が終わったらゲームをやりまくるぜ!」と公言して生活しています。

ゲームを積極的に楽しんでいるのです。

退屈だからやるのではなく、やりたくてやりたくてたまんないのです。

見落とされがちですが、これも大事な条件です。

6.まとめ

子育て講座などで質問されることがあります。

うちの子どもはゲームばかりやっていて心配なんです。

そういう相談にはこう答えます。

やらせ方が大事です!

(1)安心してやらせる(コソコソさせない)

(2)積極的にやらせる(退屈だからゲームという生活になっていることの方が問題)

(3)質のよい睡眠をとらせる

「安心」が大切なのは分かりましたよね。

「安心」がなければフロー体験にならないからです。

積極性が必要なのは、実は、ゲームをやることではなく、その他の生活が問題なのです。

外で遊んだり、宿題をしたり、習い事をしたり、運動をしたり…。

そういう充実した日常の中にゲームも存在していることが大切です。

そして、最後に睡眠ですね。

「充実した一日」の最後には「質のよい睡眠」が不可欠です。

フロー体験は、睡眠中に脳の中で整理されます。

「質のよい睡眠」とは、レム睡眠とノンレム睡眠がバランスよく保たれる睡眠です。

そのバランスは「早寝早起き」によって保たれます。

夜遅くまでゲームをするのは脳の発達にマイナスということです。

というわけで、

「やり方次第」なんです。

ゲームをする時に必ずルールが必要なのではなく、

「安心して」「積極的に」「質のよい睡眠」を保つことが大切だからルールが必要になるのです。

そして、忘れてはいけないことがあります。

それは、ゲームだけがフロー体験ではないということです。

最初の写真にあったように、様々な体験が幼児期には可能なのです。

ゲームに時間を割くことは、他にもある様々な体験の機会を失うことでもあります。

様々な体験は日常と非日常の中にたくさんあります。

そのこともどうか忘れないでください。

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  1. […] ゲームについては、講座174「ゲームはフロー体験か?」で書きましたが、 […]

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