講座345 SLAM DUNK × FAMILY

『SLAM DUNK』(スラムダンク)は、主人公の不良少年・桜木花道の挑戦と成長を軸にしたバスケットボール漫画で、1991年~1996年にかけてコミック全31巻が発刊されました。

テレビアニメは1993年~1996年にかけてです。

我が家はちょうどこの頃、長女が一年生、次女が年長、三女が1歳でした。

7歳と6歳と1歳です。

毎週楽しみにして家族全員で観ていました。

1歳の三女は1歳にしてエンディングの「世界が終るまでは…」を歌えました。

三女はその後もコミックの端から端まで記憶するくらい読み倒して「スラダンおたく」となりました。

そんな一家なので今回の映画は2年前からずっと楽しみにしていました。

今回は、そんな水野家が映画『THE FIRST SLAM DUNK』を観に行った時の話です。

これから観に行かれる方は「ネタばれ」になりますのでご注意下さい。

 目 次
1.誰が先に観に行くか
2.年上の子から刺激をもらう
3.奇跡が始まる
4.意外なフロー体験
5.デパートの中を彷徨う
6.デパートで離乳食
7.ご褒美

1.誰が先に観に行くか

こちらが映画の予告編です。

公開が年末の12月3日だったんです。

家族で一番先に映画館に行ったのは末っ子の四女でした。

土曜日で勤め先が休みだったのです。

四女が映画を観に行ったことはLINEで知りました。

「やられた!」

「ぬけがけだ!」

「クソー!」と思った私は急いで車を走らせ、四女には告げずにこっそりと次の上映時間に映画を観ました。

これがその時の写真です。

もちろんコッソリと家族LINEに流しました。

このあとに続いて次女も映画を観に行きました。

2.年上の子から刺激をもらう

結局、年内に観に行けたのは四女と私と次女だけでした。

最も行きたがっていた三女は0歳児を抱えているので行くのが難しい状況です。

そこで、何とか観に行かせたいと思った私は託児を買って出ました。

上映時間は約2時間。

その2時間が母親から離れている時間です。

狭い授乳室で2時間は無理ですし、私は男ですから尚更むりです。

ハイハイができる場所が必要。

隣接するデパートのキッズスペースに頼るしかありません。

キッズスペースで2時間

これは初めての経験です。

こんな場所でした。

写っているのが孫です。

まだハイハイしかできません。

滑り台は無理。

階段も昇ったことがありません。

まわりには2歳~4歳くらいの子が数人いました。

その子たちは滑り台が目当てで、何度も階段を昇ってはスーッと滑る遊びを孫の前でくり返していました。

孫の視線は年上の子どもたちに釘付け。

もの凄い集中力でお兄さん、お姉さんたちを見ています。

「すっごい見てるなあ~」

これは家の中では体験できない貴重な刺激です。

私はその様子をしばらく観察していました。

3.奇跡が始まる

目の前でお兄さん、お姉さんが何度も通り過ぎて行きます。

その「観察」が続いた後、ついにその時は来ました。

孫が自分から階段を昇り始めたのです。

「やっぱりそうなったか」

予想通りでした。

しかし、彼女はハイハイが下手です。

階段は昇ったこともありません。

お座りの姿勢から後ろに転倒することもよくあります。

昇らせるのはいいけど、後ろに転倒する可能性が高いので、後ろに付いてあげる必要があります。

1段、2段。

頑張って昇って行きます。

3段目の途中で自分から後ろを振り返りました。

けっこうな高さです。

こりゃ、高くなるにつれてひっくり返ったら大変なことになります。

私はドキドキしながら、いつでもキャッチできる体勢で孫の後を付いて行きました。

そうやっているうちに孫は自力でてっぺんまで昇ることができたのです。

「年上の子という刺激はスゴイ!」

私は改めて、異年齢集団の教育力を実感できました。

そしてこの後、孫は信じられない行動をとります。

4.意外なフロー体験

てっぺんまで登った孫は、なんと自力のハイハイで、階段を下り始めたのです。

 ハイハイで下る

その姿を想像してみて下さい。

私はキャッチする体勢だったので写真を撮る余裕はありませんでした。

両手をついて下に降りて行くのです。

ほぼ逆立ち状態です。

こりゃ無理だろ。

途中で泣くんじゃないか。

そんなことを思いながら、私はキャッチ体勢を維持していたのですが、

その予想を覆して、彼女は下まで生還することができました。

観察から始まって、昇って、そして降りる。

かなりの時間が経過していました。

彼女はその間、ずっと集中していたことでしょう。

フロー体験です。

階段を制覇した彼女は、その後もキッズスペースをいろいろ探索して時間を過ごしました。

母親は今頃映画に感動していることでしょう。

しかし、この時点でも、託児終了まで、まだ1時間以上がありました。

5.デパートの中を彷徨う

しばらく遊んだあと、彼女は「首振り」を始めました。

「眠たくなったよー」の合図です。(睡眠関連律動性運動

9か月頃の赤ちゃんの59%にこの運動が見られるといいます。

多分、集中し過ぎて疲れたのでしょう。

さて、どこで寝かせるか?

キッズスペースで寝かせるわけにはいきません。

そこで、一旦ベビーカーに乗せてデパートの中を調べてみることにしました。

ちょうどいい場所がなかなか見つかりません。

2階になし。1階にもなし。

孫はぐったりして頭を前にぶら下げています。

このベビーカーだと仰向けになれないのです。

こりゃいかん!ベビーカーだと駄目だ!

私はベビーカーを戻して、抱っこして歩くことにしました(「輸送反応」です)。

予想通り、抱っこして歩くとすぐに眠りました。

しかし、寝かせる場所がありません。

BGMが賑やかなので、なるべく静かなエリアを選んで歩き回りました。

その時。

私の左足に限界が来ました。

私は脳出血の後遺症で左半身が痺れています。

そのシビレが限界に達しました。

こりゃダメだ!

仕方なく、ベンチを見つけて、抱っこした体勢で眠らせることにしました。

6.デパートで離乳食

眠りが浅かったのでしょう(レム睡眠)。

ベンチに座るとすぐに起きてしまいました。

でも、疲れは取れたようで機嫌がいいです。

そこで次の作戦。

離乳食です。

バッグの中のタッパから母親が用意して来た離乳食を出しました。

これがまた大変。

2割くらいは食べているのですが、8割は「ポイポイ!」です。

これはデパートの中のベンチの写真ですが、片手で撮ったのでうまく撮れませんでした。

ベンチの上はポイポイ投げられた食べ物が散乱しています。

ベンチだけでなく、床にも投げ捨てられました。

そのすぐそばを何人もの人が通過します。

やばい。見られている。

めっちゃ散らかしている。

完全に「駄目なジイさん」だと思われています。

公の場で離乳食を食べさせるのはシンドイと実感しました。

そんなことをしているうちに映画は終了。

母親は満足した表情で戻って来ました。

「よかった!」

そのときに撮ってもらった写真です。

疲れが見えると思います。汗だくでした。

7.ご褒美

この後、孫たちは帰りましたが、私は自分へのご褒美に2回目を鑑賞。

いや~、感動しました。

ストーリーはわかっているので、1回目とは違う視点でじっくり観ることができました。

そうですね。

今回思ったのはリョータとお母さんの関係ですね。

この映画は「思春期の親子関係」を描いたものだとも言えます。

ロクに会話がなかった親子が普通に会話ができるようになるまでのストーリー

ラストにこんな場面があります。

母親:「おかえり」
息子:「ただいま」

この短い言葉を言えるようになるまでに時間が必要でした。

それが思春期です。

でも、息子は戻って来ました。

以前よりも、たくましくなって。

「おかえり」と「ただいま」

どっちが先でも構いません。

この言葉を交わせる親子。

この言葉を交わせる日常って貴重なんだなとあらためて思いました。

それが二回目に得た大切な学びです。

公開後PV

映画の裏側が書かれた「愛蔵版コミックス」&「ピアス」収録版

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水野 正司

子育て応援クリエイター:「人によし!」「自分によし!」「世の中によし!」の【win-win-win】になる活動を創造しています。

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5件のフィードバック

  1. つむちゃんのお母さん より:

    そう……そうなんだよなぁと思いながら見ました。
    映画を見に行くってすごくハードルが高い。1人目の時はなかなかふんぎれませんでした。
    2人目の時は、旦那の慣れもあり安心して映画を見に行くことができました(もちろんスラムダンクです)
    ショッピングモールは赤ちゃんが過ごしやすいところとそうではないところがあります。
    遊ぶスペースはあるか、授乳室は使いやすくきれいか、うどん屋さんがあるか(8ヶ月くらいあたりから、うどん屋さんは最重要スポットです笑)
    リサーチが必要なのですが、なかなか全部調べ切るのも難しく、行ってみないと分からないが現状です。

    お疲れ様でした。素敵なおじい様です。

  2. 畠山文 より:

    子供の集中力はすごいと思います。寝返りのとき、歩き出すとき、何度も何度も繰り返して、嫌にならないのかな?と感心してしまいます。

    FBにあげたのですが、娘がYou Tubeで絵の描き方動画を何度も繰り返して見て、見事な絵を描いていて、びっくりしました。

    今回の記事のフロー体験、タイムリーでした。

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