■出前授業「赤ちゃん学」

1.どんな授業か?

全国の学校でYouTubeを使ったオンライン授業が受けられます。

画面の中で私が授業をします。

先生は操作と指名をするだけで授業が出来ます。

本来は「高校を卒業するまでに知っておきたい知識」として、高校生を対象につくった授業ですが、

小学校4年生から高校3年生まで、これまでに2000人以上の児童生徒が受講しています。

実施学校一覧

2.授業内容

授業は約45分で完結します。

問題は次の6問です。

問題1 赤ちゃんはなぜ泣くの?

《赤ちゃんが泣く理由》を考えることが、実は「愛着形成」の出発点になっています。

この問いの中で三つの愛着行動(①定位行動②発信行動③追跡行動)につなげます。

問題2 正しい遊びの順番はどれ?

「絵本」と「たかいたかい」と「ガラガラ」を提示して発達に合わせた順に並べてもらう問題です。

高校生の正答率は10%くらいです。

問題3 夜泣きをおさめる方法は?

「夜泣き」は若い夫婦(特に母親)を苦しめます。

虐待理由の多くは「しつけのつもりで」ですが、その背景には《泣きやませ方を知らない》という実態もあります。

授業では2022年9月14日に理化学研究所が発表した研究結果を用いて、「夜泣き」への対処方法を提示します。

問題4 フリードリヒ2世は何を禁止したのか?

悪名高き「50人の赤ちゃんを集めた実験」に関する問題です。

この問題は知っている生徒が多いので、「あ!それ知ってる!」という感じで取り組みます。

問題5 赤ちゃんの心の中を当てて下さい。

実際の赤ちゃんの動画を使って考えてもらいます。

まだ話すことができないわけですが、それでも《動作》から分かることがあります。

人気YouTuberの「たつごろう」さんに協力していただいて作った問題です。

問題6 赤ちゃんと散歩しているつもりになって、赤ちゃんに話しかけて下さい。

実技問題です。赤ちゃんを抱っこしているつもりで、赤ちゃんに話しかけるロールプレイ問題です。

意外なほどに、女子も男子も喜んで取り組む問題です。

ここでは共同注視(ジョイントアテンション)のスキルを伝授します。

最後に感想を書いてもらって授業は終了です。

3.児童生徒の感想

【感想】:A高校 B高校 C高校(定時制) / A中学 B中学 / 小学校

4.準備するもの

(1)パソコンまたはスマホ…YouTubeを視聴できる環境

(2)大型テレビまたはプロジェクター…人数に合わせた画面

(3)パソコンやスマホから接続するケーブル…HDMIなどのケーブル

5.進め方

画面の中で私が問題を出します(クイズ形式です)。
グループで相談をさせたりしてから発表させてください。
発表が終わったところで、画面の中の私が答えを解説します。
授業はそのくり返しで進んでいきます。

6.新聞記事から

近隣では、このように直接出向いて授業もしています。

7.申込方法と承諾事項

(1)講師料は無料です(ただし、実施してみた感想などをお願いしております)。

(2)授業動画申し込みフォーム(見逃しを防ぐために実施日の2~3日くらい前までに送って下さい)

受付後に実施用URLをメールにてお送りします。

【承諾事項】
①トラブルを防ぐため早めのご連絡をお願いします。
②開催記録に都道府県・学校名・人数を紹介させていただきます。
③いただいた感想はお名前を伏せた形でブログ等で使わせていただく場合があります。
④授業のURLは年に数回変更をしていますが、それまでの間はくり返し視聴できます。
⑤授業で使われる画像や動画は著作権法第30条に基づき授業または私的使用に限定させていただきます。
⑥そのため授業のURLの転送は禁じます。

8.その他

この授業は当初、お母さん方を対象にした「母親講座」で実施していました。

ところが、終わった後で必ずと言っていいほど次の感想が出るのです。

「もっと早く知りたかった」
「赤ちゃんが生まれる前に知りたかった」

そこで次は女子大生を対象に同じ授業をしてみました。

ところが、いただいた感想は期待していたほど積極的ではありませんでした。

「どうしてだろう?」と考えたのですが、

大学生は目の前に就職(社会人として働くこと)があるので、自分が結婚して家庭を持つというイメージをまだあまり持っていないからだろうと思い至りました。

そこで、次は高校生に同じ授業をしてみました。

これが大好評でした。

どの高校でも必ず同じ感想が出て来ます。

「今知れてよかった」

男子からも女子からもです。

女子生徒は、自分が赤ちゃんを育てる時まで絶対覚えておくと書いてくれます。

男子生徒は、奥さんに協力して子育てをしたいと書いてくれます。

期待以上の感想が次々と寄せられて来ました。

「これはどういうことだろう?」

考えた末に出した考えは次のことです。

高校生は思春期を終えて身体的に成熟し、《親になる》というイメージを素直に実感しやすいのではないかということです。

もしかすると、人間の人生の中で最も《親になる》という感受性が強い時期なのかも知れません。

そこで私は、その気持ちに応えるために、子育ての中で一番大切なこと《一つ》に絞って授業を修正しました。

伝えたいこと《一つ》とはこれです。

愛着形成の仕方

これさえ知っていれば「大丈夫」とも言えるほど大切なことだと思います。

それを45分間で伝えられるように組み立てました。

それが現在の「授業・赤ちゃん学」です。

対象は高校生が中心ですが、中学生や小学生が受けても構いません。

同じ授業でも小学生になると感想の傾向は少し変わります。

小学生では「お母さんに感謝したいです」という感想が多くなります。

中学生はその中間です。

そう考えると、やはり高校生が最適時期(敏感期)なのではないかというのが私の実感です。

しかし、日本の学習指導要領には「子育て」に該当する内容がありません。

中高の家庭科でも「保育」が中心です。

保育はあくまでも《他人の子》への接し方です。

学習指導要領には《自分の子》への育て方が欠落しています。

そこで私は考えました。

「協働的な学び」という制度を使って出前授業をしよう!

この「協働的な学び」については中教審答申の「令和の日本型教育」に載っています。

「授業・赤ちゃん学」はまさにこの「多様な他者との協働」です。

私はそのコンテンツ(YouTube動画)を作り、日本中どこにいても、学校と協働できる仕組みを創りました。

私が直接学校に出向かなくても、誰もが同じ授業を再現できます。

それがこの「赤ちゃん学」です。

どうかこの企画にご協力をお願いします。

※「赤ちゃん学」という言葉自体は、日本赤ちゃん学会を創設された小西行郎先生によるものです。

出典一覧

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