講座381 新学期にはノートチェックを!
【小学生をお持ちの保護者の方へ】
授業が始まったら、ぜひ(必ず)、お子さんの算数のノートをチェックしてみて下さい。
算数は毎年毎年の「積み上げ」が必要な教科です。
小学校の勉強の中で一番大事な教科と言えます。
でも、大切が特長がもう一つあります。
算数は「挽回しやすい」教科でもあります。
新しい内容が出て来るので先生が変わった途端に成績が良くなるということがあります。
それまで「わかんない!」「算数苦手!」と言っていた子が、
「算数好き!」「得意!」と言うようになることは少なくありません。
今回はそのために必要な大切なことを書きます。
2.お願いします。
1.「ノート」を大切にする先生
算数の授業が始まったらお子さんのノートを開いてみてください。
見るべきポイントは次の5つです。
①勉強した日付が書いてあるか
②教科書のページ数が書いてあるか
③単元名が書いてあるか
④問題番号が書いてあるか
⑤間をゆったり空けて使っているか
①~⑤をしておくと、あとで見る時に役立ちます。
「あとで」には三つの場面があります。
①その日の授業が終わった瞬間
②授業の途中で先生にノートを見せる時
③後日ノートを見直す時
終わった瞬間に「今日は何をやったか」が自分自身に一目でわかるのが①です。
授業の途中でもこの「一目でわかる」が自分にも他人にも必要になります。
それが②です。
③はテストの前などに見る時です。
この時に整理されている状態だと短時間で復習できます。
以上は「学習の仕方」であり一生の財産になります。
しかし、財産はそれだけではありません。
これは算数に限ったことではありませんが、研究や仕事というのは「積み上げ」が必要なものです。
こつこつやる
ひとつのことを少しずつ努力して継続することを「こつこつ」と表現します。
この「ひとつのこと」「少しの努力」が日付やページ数です。
日付やページ数を書くくらいのことは誰でも出来ますよね。
子どもも「そのくらい簡単だ!」と思うでしょう。
でも、その「小さなこと」を続けるとなると話は別です。
やってみればわかりますが、実は、小さなことを続けるのは難しいことです。
しかし、世の中の仕事の多くは、その小さなことの積み重ねなのです。
算数の授業ではほぼ毎時間ノートを使います。
小さな努力を積み重ねる絶好の場です。
日付やページ数の大切さを知っている先生は、次のようにするはずです。
(1)日付やページ数を書いただけでほめてくれる
(2)日付やページ数を書いた子を毎時間ほめてくれる
(1)と(2)をやり続けてくれる先生は「大当たり」です。
赤飯を炊いて一家で喜んでください。
それくらい大事なことなのです。
2.お願いします。
こんなノートの子がいました。
もっとゆったりと間を空けて書くように言ったのですが、その子が言うには、
「ノートがもったいないから詰めて書きなさい!ってお母さんに言われた」
そういう子は一人だけではありませんでした。
どうかお願いです。
ノートは「ゆったり」使わせてあげてください。
ノートは「見える学力」です。
代金は将来への投資だと思って、たくさん使わせてあげてください。
算数だけで年間7~8冊は使うはずです。
それくらいの覚悟でお願いします。
《関連動画》
小2算数「筆算第1時」の模擬授業
ノートをゆったりと使う。
家庭での考え方も子どもの学力につながるのだと改めて思いました。