0~1歳半(乳児期) 1歳半~6歳(幼児期) 6~12歳(児童期) 正しい叱り方

講座36 叱る「必要がない子」なんているの?

投稿日:2020年8月5日 更新日:

前回は「叱る必要がない子」の育て方について紹介しました。

それでも「信じられない!」という方のために今回は書きます。

イヤイヤ期は必要か?

 ↑ これがイヤイヤ期ですね。(説明略)

 ↓ こんな感じで発生しますね。(説明略)

この「イヤイヤ期」はあった方がよいか?なくてもよいか?

答えは②!

イヤイヤ期がない子もいる。

なくていいなら、ない方がいいですよね。

楽ですからね。

しかも「イヤイヤ期がない」というのは、

 体験や発達が十分だ

ということですから、なくていいなら「ない方がいい」と思います。

叱る必要がない子

実際、いました。

33年間の教員生活を振り返ってみても、

どのクラスにもいました。

クラスに5人くらいはいました。

叱る必然性がないのです。

なぜか女の子が多いのですが、

そういう子は大抵、通知表の行動欄が全部◎でした。

管理職になって1000人以上の通知表を見てきましたが、

やっぱりそういう子はいるんですね。

多分、小さい時から(1)(2)(3)で育てられたのでしょう。

「おでこの裏」が発達するのはいつ?

これは知っておいた方がいい情報です。

グラフにしてみました。

大事なのは読み取り方です。

ピークは1~8歳ですね。

0~1歳は「急激に発達」という感じです。

そして、9~15歳は「下がっているけど発達している」です。

0~1歳くらいの時と同じくらい「発達はしている」です。

16~20歳も「まだ伸びている」です。

しかし、20歳以降は停滞。

70歳以降は下降。

ざっくり言うとこんな感じです。

思春期を見直そう!

ここまで読まれた方の中には、

イヤイヤ期の前にもっとかまってあげればよかった…

とか、

1~8歳、もう過ぎちゃったじゃん!

と思われた方もいらっしゃると思います。

でも、心配はいりません。

心配してはいけません(心配は伝染しますからね)。

子育てに「手遅れ」はありません!

「発達の3条件」を思い出してください。

「愛情」「成功体験」「フロー体験」でしたよね。

そして、中高生という時期を考えてみてください。

何かに熱中しますよね。

それは「バンド」かもしれませんし、

「部活」かもしれませんし、

「勉強」かもしれませんし、

「ゲーム」かもしれません。

思春期は、

熱中する何かと出会い、

その中で失敗や成功を体験していく時期です。

そして、そのことが、

長い人生の中で、脳の発達にとってプラスになっているのです。

中高生の時期というのは、

「成功体験」と「フロー体験」の第二黄金期です!

じゃあ「愛情」は?

思春期にも「愛情」は必要です。

でも、表現の仕方がそれまでと違ってきます。

親の愛情の表現の仕方をまとめた言葉を紹介しましょう。

「子育て四訓」(こそだてよんくん)と言います。

思春期の愛情は「肌」や「手」や「目」を離す愛情です。

でも「心」でつながっている。

そして、「成功体験」と「フロー体験」を見守ってあげる。

そういう環境があれば大丈夫です。

ちなみに私は20歳を過ぎてから人生最大の熱中を体験して人格が変わりました。

周りの人から「顔つきが変わったね」とまで言われました。

自分でも「変わったな」と気がついたほどです。

そんなこともあるんです。

子育てに「手遅れ」なんかありません。

子どもは「可能性」のかたまりです。

それは脳科学的に明らかでし、

先人の「教え」から言っても正しいと思います。

人間は一生のうちに逢うべき人には必ず逢える。しかも、一瞬早すぎず、一瞬遅すぎない時に。(森信三)

ただ、「早期発達」にもメリットはあります。

それは、

親子で人生のストーリーを描くことができる

という点です。

運や偶然ではなく、積極的に人生にチャレンジできる

それが早めに「おでこの裏」を発達させることで可能になります。

ところで…

叱る「必要がない子」なんているの?

という話でしたね。

今回の講座をまとめますと、

「いる」

というのが結果です。

ただし、長い人生の中で、

それが「幸せ」につながるかどうかはわかりません。

言えるのは、

発達の順序を知っている親は、

「子どもの幸せ」を「うまく」つなげていく可能性が高い

ということです。

この「うまく」というのは、

親も幸せで、

子どもも幸せで、

世の中のためにもなる

ということです。

これがこの講座の結論です。

「心」でつながるためのスキルは、またいつか紹介します

※この講座では次の著書を参考にしました。

澤口俊之『幼児教育と脳』

-0~1歳半(乳児期), 1歳半~6歳(幼児期), 6~12歳(児童期), 正しい叱り方
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執筆者:


  1. 大北修一 より:

    とてもわかりやすいです。一言で言って心地よい。テンポよく話が進み、引き込まれました。叱る必要のない子がクラスに5人くらいというのも教師ならでは実感です。水野先生の大人になってからでも熱中するものがあると人生が変わるという体験もなんだか勇気をもらえる気がしました。多くの人にこのサイトを紹介したいと思います。子育て前の我が子にも教えます。画面がきれい、テンポがよい、話が具体的でわかりやすい、水野先生の顔が常に見えているのも安定感がある。星5つです!

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