0〜18歳【子育ての全体像】 12~18歳(思春期)

講座294 「思春期らしさ」って何?

投稿日:2022年9月1日 更新日:

18歳で成人ですから子育ては18歳で終了です。

「長いようで短い」と言われますが、これは「後から考えればあっという間だった」ということでしょう。

赤ちゃんを育てている時は一日が長く感じられたのではないでしょうか?

NHKの「チコちゃんに叱られる」という番組で「我が子と生涯で一緒に過ごす時間は?」という問題が出されました。

これは子どもが親と顔を合わせる時間は1日平均4時間という調査結果を元にしているそうです。(平成23年社会生活基準調査)

乳児期はもっと長いでしょうし、思春期は4時間よりずっと短くなると思いますが平均すると「4時間」だそうです。

これで計算するとその答えは次のようになります。

母親:約7年6ヶ月(約65,700時間)
父親:約3年4ヶ月(約29,200時間)

これは高校を卒業して以降の親子関係(親が亡くなるまでの時間)も含めています。

ですから、18歳までだとしたらもっと短くなります。

私の計算だと次のようになります。

母親:約5年6ヶ月(約47,961時間)
父親:約2年5ヶ月(約21,316時間)

これが18年間の子育ての実質時間(1日平均4時間として)です。

今回は「思春期らしさ」がテーマですから、年齢で言うと13歳~18歳の中学・高校時代です。

中学・高校時代って、ほとんど家にいませんよね。

家にいても親と顔を合わせている時間は短いですよね。

そう考えると「5年6ヶ月」や「2年5ヶ月」の8割以上は終了しているんじゃないでしょうか?

親が「子育て」としてやれることはほとんど残っていないような状態です。

子育てとしては「仕上げ」の時期ですね。

「仕上げ」ですから親としてやるべきことはほとんどありません。

必要なのは次のことだけです。

反抗期も含め、思春期の特徴を理解すること(見守ること)

それでは解説します。

 目 次
1.「思春期らしさ」は5つ
2.思春期届
3.反抗期はあった方がいい?
4.まとめ

1.「思春期らしさ」は5つ

思春期についてはこれまで何度か取り上げています。

思春期の特徴は5つです。覚えていますか?

それぞれざっとスライドで振り返りましょう。

1.価値観が変わる
2.アンバランスになる
3.挫折を経験する
4.素直になれない
5.「心の港」を必要とする

この5つが「思春期らしさ」です。

そして、この「思春期らしさ」への対応の基本は次の通りです。

「そういう時期なんだ」と思いつつ、
「いつでも帰れる場所」 を用意しておく。

そう考えると親が実際に対応することはほとんどありません。

思春期は「思春期らしさ」を理解することが子育ての中心になります。

2.思春期届

その上で、今回は新しく2つのことを提案します。

(1)子ども本人も「思春期らしさ」を理解しておこう!

親だけが理解するのではなく、子ども自身も思春期の特徴について理解しておくと理想的です。

中学生にもなると、思春期がどんなものなのかを何となくは知っているでしょう。

でも、それは「何となく」です。

思春期の特徴5つをすべて言えるとは限りません。

そこでオススメなのが「思春期届」の発行です。

どうですか?

これ、楽しそうですよね。

これはTwitterで話題になった「ティーエス@tye_es1さん」の反抗期届を参考に私が作ってみました。

これだと「思春期らしさ」を親子で確実に共有できますよね。

3.反抗期はあった方がいい?

もう一つの提案は反抗期に対する理解です。

みなさん、反抗期はあった方がいいと思いますか?

なくてもいいと思いますか?

このことについては結構意見が分かれると思います。

「なくてもいい」という人がいる一方で、

「反抗期がないのは問題だ」と考える人もいます。

でもこれは答えがちゃんとあるのです。

(2)「反抗期」について理解しておこう!

スライドを見てください。

理想的な子育てはAとBです。

Aは、家族環境が良くて子どもに自信がある場合に見られます。

この場合、反抗期はありません。

悪いことをしないので、それだけで社会的に自信が保てます。

「自分は悪いことをしていない」と思ってますから周囲から認められます。

社会からはみ出さないわけです。

親もそのことを理解し、誇りに思っています。

私は4人の子を育てましたが、全員反抗期はありませんでした。

多分、Aタイプなのだと思います。

Bは、道徳や教科書や家庭という枠に収まらないタイプです。

反骨精神があり、挑戦的、社会的です。

思春期にそういう「強さ」を持った子です。

そういう子には反抗期が表れます。

このAとBに共通していることがあります。

AとBは、乳児期、幼児期、児童期の課題をクリアしている場合に見られる。

つまり、「赤ちゃんらしさ」を大切にしてもらい、

「幼児らしさ」を使い切り、

「子どもらしさ」を十分に発揮した子に訪れる思春期がAとBです。

そして、残念ながらそうならなかったケースがCとDです。

BもDも反抗期はありますが、Bの反抗期はやがて消えます。

父親の仕事を知ったとか、母親の手紙を読んだとか、

ある日の出来事がきっかけで反抗期が終わる場合があるのです。

しかし、それぞれの年齢の発達課題を乗り越えられなかった場合は、反抗期が長引きます。

攻撃的、逃避的な行動に出ることが多く、非行や犯罪に巻き込まれやすくなります。

以上が反抗期に対する理解の仕方です。

4.まとめ

青年期の課題は自尊心を持つことでした。

自尊心とは「いい所も悪い所も含めてそれが自分」と認めることができる境地です。

自信を持って「これが自分!」と言えることです。

エリクソンはそれを「アイデンティティ(自我)の確立」と呼びました。

それが「青年期まで(24歳まで)」の課題です。

思春期(12~18歳)は青年期の一部です。

「前期青年期」という言い方も出来ます。

18歳になるまでは自我の確立はできなくて構いません。

課題の達成はその後でもいいのです。

しかし、18歳以降に自我を確立し、正真正銘の「大人」となるためには思春期の過ごし方が大切です。

それをひとことで言うと、次のようになります。

反抗期も含め、思春期の特徴を親に理解してもらうこと(見守ってもらうこと)


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-0〜18歳【子育ての全体像】, 12~18歳(思春期)

執筆者:


  1. 竹内進悟 より:

    水野先生
    サマーセミナーでお会いした長野の小松裕明十番弟子竹内進悟です。
    このような思春期メルマガを出されていたとは存じませんでした。ぜひ学ばせてください!

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