1歳半~6歳(幼児期)

講座243 「だいじ、だいじ」は大事!

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物を大事に扱わせる時に、

「だいじ、だいじだよ」

って教えませんでしたか?

これ、子育てにおいてとっても大事な言葉なんです。

難しい言葉で「行動統制をするための言葉」と言います。

子どもは、「行動統制をするための言葉」を獲得することによって、自分の行動をコントロールできるようになります。

その言葉を教えられて、その行動をとれるようになるのです。

分かりますか?

「だいじ、だいじ」という言葉は考え方なんです。

「これは大切に扱うんだな!」とか、

「こういう時は大切に扱うのか!」といった

考え方なんです。

そういった考え方を言葉とセットで覚えるわけです。

だから、「だいじ、だいじ」を教えられた子は、親が「だいじ、だいじ」と言えば行動を統制できるように育ちます。

それどころか、何も言わなくても、自分から「だいじ、だいじ」と言うようにもなります。

これが、言葉によって行動を統制する仕組みです。

これと真逆の育て方が「叱る」です。

「ダメだよ!」とか、

「やめなさい!」などと言って叱った場合は、行動統制する言葉(思考)の獲得は出来ません。

防衛反応が働くからです。

その場の行動は変わるでしょう。

でも、それは思考ではなく反応です。

叱られたからやめただけです。

「育ち」にはならないわけですね。

これが「教える」と「叱る」の大きな違いです。

ところで、この「だいじ、だいじ」は何歳くらいから分かるようになるか知ってますか?

発達協会の湯汲英史氏によれば「1歳前後」から分かるそうです。

そのくらいの時期にこの言葉で教えてあげれば、自分で行動を統制できるように育つと考えて良さそうです。

でもこれは一つの例ですから、

大きくなってからでもそれなりの「言葉」で教えることは大切です。

また、他の場面にも応用できる大事な考え方だと思います。

最後に私のラジオ番組でいつも使っているフレーズを!

子育ては、教えてほめる。
ダメなのは、教えないで叱る。
「子育てエトセトラ」の時間です!

関連講座:講座220「江戸時代の育児書」


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-1歳半~6歳(幼児期)

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  1. まき より:

    1歳5か月の息子は、食べる時に「カミカミするんだよ〜」と言うと、手の指をパクパク動かしてカミカミとやりながら食べます。
    ちゃんと言葉が分かっているんだなと感動しました。
    「子育ては、教えて褒める。」良い言葉ですね♪

    • 水野 正司 より:

      「カミカミ」もそうですね!
      行動統制してますね。
      思えばこれらは「畳語」ですね。

  2. みほ より:

    長男が1歳の時に、「だいじ、だいじ?」と聞いてくることがありました。
    「そうだね。だいじだね。」と言いながら、長男と一緒に、そのモノをギュッとしたような気がします。

    他に、「いたい、いたい?」と聞いてくることもありました。
    「お母さん、これは危険なの?」という意味で使っていたんじゃないかなぁと思います。
    故意ではなく、ぬいぐるみを落としてしまった時に
    「いたい、いたい?」
    と聞いてきたこともあります。
    「いたかったかな。一緒にギュってしようか。」って、一緒にぬいぐるみをギュっと抱きしめたような気がします。
    「お母さん、落してしまったよ!わざとじゃないんどけど、やっちゃったよ」
    という意味なのかなぁと思いました。
    これは、行動抑制ではなく、感情の共有をしたかったってことなのかなぁと、
    拝読しながら、ふと思いました。

    • 水野 正司 より:

      1歳で他者(ぬいぐるみ)の気持ちを察することができるってスゴイですよ!
      「心の理論」をクリアしつつあるってことかも知れませんね。
      クリアまでいかなくても、かなり早い時期にクリアするでしょうね。
      言葉を思考の道具として扱っている点では共通していると思います。

  3. タミー より:

    「カミカミ」は使っていましたが、「だいじ、だいじ」は使っていませんでした。
    今日から使います!

    • 水野 正司 より:

      説明不足ですみません。
      「だいじ、だいじ」じゃなくてもいいんです。
      言葉と意識が結びつくっていう感じです。
      ヘレンケラーのお話みたいな感じです。
      その時はいつ来るかわかりません。

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