I 理想の学校・ブラックな学校

講座149 【緊急提案】学校現場のコロナ格差

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 目 次
1.いっそこの際、大改革を!
2.現実的な方法
3.提案「仕組みをつくる」
4.資料

1.いっそこの際、大改革を!

既に、ニュースなどで報道されていますが、学校現場が大変な状況です。

たとえば、こんな状況です。

「休校後、小6長男が0点を 一人親家庭を直撃したコロナ」
(朝日新聞デジタル:2021年8月30日 12時00分)

同じような報道が相次いでいます。

大事なのは次のようなことが起きていることです。

休校の遅れを取り戻すためか、授業のスピードが上がった。

これは学校が休校した時の出来事だけではありません。

今また、新たな問題が生じています。

コロナの低年齢化による学級閉鎖の増加

「複数」の感染者が出た学級が学級閉鎖を余儀なくされています。

しかも閉鎖期間が混乱しています。

北海道・札幌市などは「2週間」の閉鎖を基準にしているようです。

そうするとどうなるかは想像できますよね。

(1)学校に行けない間の過ごし方に格差が生じる

記事にあったようにゲームに浸りきってしまう子どもが続出します。

また、学校からの宿題(通称「紙爆弾」)が増えて、学力低位の子たちは苦しみます。

(2)再開した時に再び授業のスピードが上がる

地獄です。

先生も大変だと思います。

これはもう緊急事態ですから思い切った対応が必要だと思います。

個人的には、学習内容を減らすべきだと考えます。

この際ですから、学習指導要領の「内容」自体を見直す時期に来ていると思っています。

昭和22年から「積み上げ」「上書き」ばかり続いて、

学習内容は量・質ともに時代に合わなくなっていると思います。

次のようなことを感じた人はいませんか?

学校の勉強は社会に出てから役に立っているのかなあ?

私の力量不足もありますが、そういう声を耳にsたのは一度や二度ではありません。

情けないです。

でも、現場の先生方が工夫をするだけでは対応し切れなくなくっているという考え方も成り立つと思います。

学力の補完を塾や学習支援ボランティアの方々がおこなっているという現状も確実にあります。

学校現場や社会に工夫ばかり求めるのも、もはや限界ではないでしょうか。

個人的にはそう思います。

でも、急に学習指導要領の「内容」 を見直すのは非現実的です。

わかっています。

では、どうしたらよいのでしょうか?

2.現実的な方法

ではどうするか?

何かできることはあるのでしょうか?

あります!

「積み上げ」「上書き」ばかりの学習指導要領ですが、いい事も書いてあります。

第1章第1の1です。

各学校においては,教育基本法及び学校教育法その他の法令並びにこの章以下に示すところに従い,児童の人間として調和のとれた育成を目指し,児童の心身の発達の段階や特性及び学校や地域の実態を十分考慮して,適切な教育課程を編成するものとし,これらに掲げる目標を達成するよう教育を行うものとする。

これを「教育課程編成の原則」と呼びます。

簡単に言うとこういうことです。

適切な教育課程を編成するのは「各学校」である。

コロナ禍という緊急事態において、その計画と実施の責務は「各学校」にあるのです。

緊急事態と言っても、状況は地域によって複雑です。

コロナ禍に対応するには、まさに「各学校」お力が必要なのです。

このことを自覚している学校(つまり校長)は、きっと何かしらの対応をするはずです。

そう信じています。

3.提案「仕組みをつくる」

そこで、何かできればと思い、ニュース報道を見た直後からこのブログ記事を書いています。

私だったら何をするか。

三つあります。

(1)学習内容に強弱をつける

あたり前のことですが、学校の勉強のすべてが同程度に重要であるはずがありません(普通は…)。

でも、公的機関には公的な事情があって、どの教科もすべて同じように重要ということになっています。

でも、それは、はっきり言って「建て前」です。

本当は「大事な勉強」と「あまり大事ではない勉強」があるはずです。

この際ですから、それを分けましょう。

ただし、まったくやらないというわけにはいかないと思いますので、

せめて「強弱をつける」という対応をしてはどうでしょうか?

何を「強」、何を「弱」にするか。

やっぱり「強」は「読み・書き・計算」でしょう。

そこのところを一人の残らすすべての子に保障するのが本当の公教育だと思います。
(0点を取って悲しむ子が一人でもいたら「負け」だと思うのです)

(2)自己肯定感を失わせない仕組みをつくる

格差の何が問題かというと、やっぱり「できない子」が自信や意欲を失うことでしょう。

それを防ぐ仕組みが学校にあるでしょうか?

今ありますか?

それはどんな仕組みですか?

(3)通知表を改善する

通知表は各学校の義務ではありませんが、多くの学校は出しているでしょう。

(1)学習内容に強弱をつける

(2)自己肯定感を失わせない仕組みをつくる

この2つを具体化させる方法のひとつが通知表です。

参考までに、私が以前に勤めていた学校の通知表を紹介します。

表紙はこんな感じです。

普通ですね。

開くとこうなります。

「基礎的な学習」というのは読み書き計算のことです。

全員を二重丸にするためにあえて二段階評価にしています。

この3項目は毎学期出て来ます。

到達していない場合は「その年度を通して指導する」ということを保護者に明言しています。

これは「基本教科」と呼んでいます。

いわゆる「主要四教科(国算理社)」です。

ここは「履修(ひと通り教える)」というもので、しつこく教えません。

「やや弱」といった感じです。

でも「ひと通り」です。教え飛ばしはしません。

そして、テストで間違った問題は「必ず間違い直しをさせるなどして補う」ことを保護者に明言しています。 

これは「技芸教科」です。書写・音楽・図工・家庭・体育です。

評定するときの原則があります。

技芸教科は、「得意なところをほめるのが基本です」ということを保護者に宣言して評定する。

個性の伸長と自己有能感の育成が目的です。

どうでしょうか。

強弱をつけ、自己肯定感を失わせない仕組みの一例です。

4.資料

最後に資料です。

この仕組みの全体構造図を参考までに貼り付けます。

また、こうした緊急事態においては、教科の中でも「算数」がとりわけ重要だと思います。

算数は積み上げが必要な勉強

前の学年の内容が落ちていると、子どもが苦労します。

時には、その年度だけではフォローできない場合もあります。

小学校6年間を通した指導を意識する必要があります。

この時、ベテランの先生と若手の先生では経験の差が大きくなります。

若い先生方のために「6年間を見通した資料」も添付いたします。

今回は以上です。

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