講座87 時代「は」激変しています!
1.明治の頃の学校
学校が始まったのは明治5年です。
当時の子どもは「学校に行く」だけでほめられていました。
なぜかというと、学校には最先端の情報があったからです。
西洋(アメリカやヨーロッパ)の教養を伝えるのが当時の学校教育でした。
大人が知らないことを習って帰る。
お父さんもお母さんも学校教育というものを受けていませんから、
子どもはスゴイ!
っていう時代だったのです。
「へえ~!おまえ、そんなこと勉強して来たのか!すごいなあ!」
もう、家に帰るたびに「ほめられる」わけです。
おじいちゃん、おばあちゃんなんか、もう、びっくりです。
多くの家庭で子どもは「鼻高々」だったわけです。
そりゃあ勉強が好きになりますよね。
学校に行けば行くほど自信がつきますからね。
2.昭和~平成の学校
ところが、昭和~平成の学校は、こうなります。
大人が知ってることを習う
お父さん、お母さんも学校教育を受けていますからね。
学校から帰って来ても自慢できないんです。
誰も驚いてくれない。
それどころか、逆に叱られる。
「テスト見せなさい!」
「宿題やったのか!」
「おまえ、そんなことも知らないのか!」
そりゃあ勉強が嫌いになりますよね。
日本の社会人の勉強時間の平均は「6分間」。
先進国の中で「勉強しない国」のNo.1。
これは、もはや「子どものせい」ではなくて「仕組みのせい」ではないでしょうか?
3.「令和」の学校教育はどうなる?
では、令和の学校教育はどうなるのか?
もう方向が打ち出されています。
令和3年3月30日に更新された文科省の資料を見てみましょう。
「令和の日本型学校教育」の構築を目指して~全ての子供たちの可能性を引き出す,個別最適な学びと,協働的な学びの実現~(答申)(中教審第228号)
たくさん書いてありますけど、私なりに「超ザックリ」まとめますと、
「これからの時代に求められる教育」になる
ということです。
こんなイメージですね。
わかりますか?
情報の内容も、情報を手に入れる手段も、その情報を理解する能力も、
どんどん「変化」して行くということです。
もう私たち大人にはついて行けないくらいのスピードで「変化」します。
私たち大人が小学校の頃に習った「教科書1冊」を1ヵ月で終わらせるくらいのスピードです。
私たち大人が中学校の頃に習った「テストの答え」はすべてインターネット上にある時代です。
「選抜テスト」とか「偏差値」とか「学歴」なんかは、もう関係ない時代です。
それがもう始まっているわけです。
その現実は、以前に紹介した動画の通りです。
今回ここでお伝えしたいのは次のことです。
また「明治の頃の学校」のようになる!
「テスト見せなさい」「宿題やったのか」「おまえそんなことも知らないのか」
と言われるような学校ではなく、
「へえ~!おまえ、そんなこと勉強して来たのか!すごいなあ!」
と言われるような学校になる、ということです。
それが、「これからの時代に求められる教育」です。
大人はどうすればいいのか?
「ほめる」とか「叱る」という上から目線ではなく、
ひたすら「驚いてあげる」ことが大切になります。
「へえ~!そんことできるのぉ~!すごいねえー!」
そんな感じにシフトして行きます。
ぜひ、シフトして下さい!これが最先端です。「令和の日本型教育」です。
4.就学前教育はすでに変化している!
当然のことながら、学校を取り巻く社会はすでに変化しています。
たとえば、小学館の『幼稚園』という雑誌の5月号はこんな感じです。
「センサー」とか「セルフレジ」という言葉が登場しています。
4・5・6歳児向けの雑誌ですよ。
付録も本格的です。
スゴイですよね。
思わす「すご~い!」って言っちゃいそうになりますよね。
私たちがセルフレジを初めて使った時のことを思い出してみてください。
恐る恐るやっていませんでしたか?
ちなみにこの子はまだ2歳です。8月で3歳かな。
センサーを使って、レジができちゃうのです。
これが「時代の変化」です。
学校教育の内容にも「時代の変化」が入って来るのが「今」です。
たくさん「驚いて」あげて下さい。
本質を言えば、古い内容であっても驚いてあげるのが本来です。
ぜひ、今日からでも驚いてあげてください!(^^)/
2.昭和~平成の学校
3.「令和」の学校教育はどうなる?
4.就学前教育はすでに変化している!
親が驚いてあげるというのはとても大切ですね。
私の2歳の娘は、驚いた反応を見せると、誇らしそうな笑顔を見せます。とても可愛いです。自己肯定感が高まっているんですね。