理想の学校・ブラックな学校

講座88 我が子の担任が「新卒」だったら

投稿日:2021年4月11日 更新日:

 目 次
1.知っておいてください!・その①
2.知っておいてください!・その②
3.知っておいてください!・その③
4.我が子の担任が「新卒」だったら?
5.「教え方」は大丈夫なのか?

1.知っておいてください!・その①

大学では「授業の仕方」「指導の仕方」を習いません。

教員免許は車の免許より不安定です。

車の免許なら車を運転できるようになりますよね。

教員免許は授業ができるようにならなくても発行されます。

だから、大学を出たばかりの「新卒教師」は子どもたちの前に立つのが不安なのです。

丸腰で戦場に投げ出されるような感じです。

2.知っておいてください!・その②

準備は「4月1日」から始まります。

何年生の担任になるのかが、わからないまま「4月1日」を迎える新卒もいます。

今年は4月1日が木曜日、2日が金曜日。

教室の設営や打合せなどでバタバタしながら終わります。

自分の時間はほとんどありません。

教師はこの「自分の時間」で授業の準備をするのですが、その時間の最後になってしまいます。

「働き過ぎてはイケナイ」という風潮がある中、「自分の時間」を確保するためには土日も働かなければ間に合いません。

何しろ月曜日に出勤する時は「4月5日」になっていますから。

新年度の準備期間が短い。

新卒というのは、準備と言われても、見通しが持てません。

目隠しをされたまま、突然「明日」が来るような感じです。

3.知っておいてください!・その③

学級担任は一人です。

大学を出たばかりといっても、担任は一人です。

子どもたちの前に立つのは「自分一人」なんです。

隣のクラスがベテランの先生であっても、教室は別々です。

担任は自分のクラスに行かねばなりません。

ベテランであろうと、新卒であろうと担任は一人。

教室に入る時は「一人」なのです。

4.我が子の担任が「新卒」だったら?

さあ、ここまでのことを知って、我が子の担任が「新卒」だとしたら、

親としてのあなたはどんなことを思いますか?

(1)我が子が心配だから、担任のやり方に注意しておこう!
(2)我が子が心配だけど、担任の先生を応援してあげよう!
(3)我が子が心配だから、担任の先生を応援してあげよう!

(1)は普通の保護者。

そりゃあ、心配になりますよね。相手は教師としての初心者なんですから。

これは親として普通に出て来る気持ちです。

(2)は、どうでしょう。

こんな保護者は、なかなかいませんけど、実在するんです。

「うちの子は放っておいても大丈夫だけど、先生が心配!」

そう言って、陰で表で、他の保護者も巻き込んで応援して下さる方がいます。

こんなに有り難いことはありません。

教師人生において一生の励みになります。

(3)は、どうでしょう。

(3)我が子が心配だから、担任の先生を応援してあげよう!

これは私がオススメする考え方です。

我が子のことを思うなら、ぜひ、新卒の先生を応援してあげてください!

一番ダメなのは、子どもの前で先生の悪口を言うことです。

これは「我が子」が損をします。

子どもは学校の中で様々なことを学びます。

その学びは、教師との信頼関係を土台にして成立するのです。

信頼のできない大人から毎日勉強を教えられたくないですよね。

もしも、親としてその教師を信頼できないとしても、

百歩譲って、子どもの前で、その先生の悪口を言わないでください。

子どもが損をします。

(3)は、それと逆です。

子どもの「前」でも、「陰」でも、先生を応援してあげるのです。

そうすると、いい事が起こります。

先生が自信を持つのです。

子どもにとって大切なのは、担任の先生が「明るく元気」なことです。

新卒の先生は「明るく元気」が武器です。

これは子どもたちを明るくします。

子どもの成長に「明るさ」は絶対必要です。

植物に太陽が必要なのと似ています。

だから応援してあげてください。

玄関で会った時に、「いつもありがとうございます」くらいでいいのです。

「先生!がんばってくださいね!」でもいいです。

その一言が、どんなに励みになることか!

そのことを知っておいてください。

5.「教え方」は大丈夫なのか?

じゃあ、親は心配しなくていいのか?

応援するだけで我が子は大丈夫なのか?

大学では「授業の仕方」「指導の仕方」を習いません。

って言ってたじゃないか!

そうなりますよね。

現状、日本の制度では不十分です。

ですから、学校現場では先輩の先生方が新卒教師を支えています。

私も「先輩」の一人ですので、持っているスキルを新卒の先生方に提供したいと思っています。

次の講座では、そのことについて書きたいと思います。

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執筆者:


  1. 山田潮吏 より:

    新卒の現状を変えてあげたいです。
    1年は補助担任として、教室での担任の仕事を見せるという時間をとってあげてほしい。

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