講座17 街で見かけた理不尽な叱り方・序章
フードコートで、母親が、
「てめーこぼすなよ!」
と、2歳ぐらいの子に言っていました。
いや、無理でしょ!
![](https://win3.work/wp-content/uploads/2020/12/6874c97317f44aa8712f2c0c77d4d218-19.jpg)
ありますねー。
私もよく見かけます。
悲しいですよねー。
でも、いつも私は、
どうすることもできないままなんです。
それがどうしてダメなのかを
伝えてあげることができないまま、
生きてきました。
![](https://win3.work/wp-content/uploads/2020/12/6874c97317f44aa8712f2c0c77d4d218-19.jpg)
そして、ある時、答えを見つけました。
そのお母さんに伝えることができなくても、
そういう親が一人でも少なるように、
世の中に伝えて行けばいいじゃないか!
![](https://win3.work/wp-content/uploads/2020/12/6874c97317f44aa8712f2c0c77d4d218-19.jpg)
そう考えて、
「子育て」に関する勉強だけを始めました。
![](https://win3.work/wp-content/uploads/2020/12/6874c97317f44aa8712f2c0c77d4d218-19.jpg)
「だけ」というには、わけがあります。
私は33年間、学校の教員をしてきました。
教員時代は、いろんなことを勉強しました。
教師って、いろんなことを勉強しなきゃならないんです。
「明日の工作の準備をどうしようか!」
「今後、世界情勢はどうなっていくのだろうか?」
「教室に右足から入るか左足から入るか?」
「宴会の席ではどこにに座り、どのように振舞うべきか!」
「チョークはどのメーカーがいいか?」
「子どもの長靴の中は濡れていないか?」
「勉強すること」によって、そういうスキルを身につけてきました。
![](https://win3.work/wp-content/uploads/2020/12/6874c97317f44aa8712f2c0c77d4d218-19.jpg)
でも、ある時、限界を感じたんです。
何の教科だったかは忘れましたが、6時間目の授業の時でした。
「ああ、疲れたなあ」と思って、
休むために椅子に座ったのです。
まだ授業の途中です。
「自分が休むために」椅子に座ったのです。
ハッとしましたね。
授業者としてはマイナスの行為なんです。
視界が狭まるからです。
困っている子の表情とかが見えなくなるんです。
![](https://win3.work/wp-content/uploads/2020/12/6874c97317f44aa8712f2c0c77d4d218-19.jpg)
それで、あきらめましたね。
「もういいや」って。
![](https://win3.work/wp-content/uploads/2020/12/6874c97317f44aa8712f2c0c77d4d218-19.jpg)
それで、教師としていろんなことを勉強するのをやめて、
残りの人生をどう生きるか決めました。
![](https://win3.work/wp-content/uploads/2020/12/6874c97317f44aa8712f2c0c77d4d218-19.jpg)
「子育て」については、けっこう勉強していたので、
「子育てだけ」に的を絞ろうと決めたんです。
それで、教師を辞めて、こんな活動をしているというわけです。
![](https://win3.work/wp-content/uploads/2020/12/6874c97317f44aa8712f2c0c77d4d218-19.jpg)
活動する中で、様々な人と出会いました。
現役子育て世代の仲間も出来ました。
仲間といっしょに「子どもの事実」に基づいて、
様々なチャレンジをしています。
「子育ての全体構造図」はその成果の一つです。
そして今は、「理不尽な叱り方」について調査・研究中です。
2歳児に対する「てめーこぼすなよ!」は、
その最初の事例なんです。
これがどうして駄目なのか。
他にどんな事例があるのか。
お正月明けに公開していきたいと思います。
皆様、良いお年を!
今年の出会いに感謝しつつ。