講座313 QA②私はLDでしょうか?

Q2 私は思ったことをうまく表現できずに残念な気持ちになります。LDでしょうか?
自分のことが一番気になっていたのですが、発達凸凹の人はたくさんいるということを聞いて安心しました。まわりの人も少なからずそうなんだなあと思うことにします。

「うまく話せない」というのはLDではありません。

LDの特徴はおよそ次のどれかです。

①読むことだけが苦手(読字障害・ディスレクシア)
②書くことだけが苦手
(書字障害・ディスグラフィア)
③算数だけが苦手
(算数障害・ディスカリキュリア)

どれかに当てはまればLDかも知れませんが、「うまく話せない」というのはLDではありません。

わかりませんけど「恥ずかしい」とか、「内気」とか、「話すのが苦手」とか、そういう気持ちの問題ではないでしょうか?

ちなみに私は小学校から中学校まで「無口」と言われていました。

担任の先生からもそういうレッテルを貼られていました。

そして実際にしゃべるのは好きではありません。

それは今も変わりません。

できるだけしゃべらないようにしています。疲れますから。

「スラムダンク」の流川楓みたいな感じです。

しゃべるくらいなら他のことにエネルギーを注ぎたいと思っています。

人の集まりの中でも、誰かがしゃべっているなら自分が話す必要はないと思っています。

性格ですね。

それなににどうしてラジオ番組を持っていたり、講演活動をしていたりするのかと言いますと、それは任されているからです。

自分に任されているなら自分の好きなように話せるじゃないですか。

それならできるのです。

でも、他の人が自由にしゃべっている空間では、「自分がしゃべっていいのかな?」とかって、まわりに気を遣わなければならないじゃないですか。

それが苦手なのです。ASD圏ですから。

ですから性格ですね。特性です。凸凹です。

思ったことをうまく表現できなくてもいいと思います。

しゃべる必要もない。

求められたら下手でもいから自分なりに表現すればいいと思います。

求められたんですからね。自分の責任ではありません。

つまり、求められてもいないの勝手にしゃべって失敗するのが嫌なんです。

だから無口なのです。

多分、ASD圏の人はそういう感じだと思いますよ。

発達凸凹の人はたくさんいるということを聞いて安心しました。まわりの人も少なからずそうなんだなあと思うことにします。

たくさんいると思います。

うる覚えなんですけど、尊敬している杉山登志郎先生は「日本人の二人に一人は何らかの発達凸凹を持っている」というようなことを書かれていたように記憶しています。

民族性で言えば、日本にはASDの人が多いです。

それにですね。

発達障害の原因研究には「エピジェネティクス」という考え方があります。

どういうことかと言いますと、「発達障害を発現させる遺伝子は誰もが持っている」ということです。

要は、その遺伝子のスイッチがONになるかOFFになるかの問題だという考えです。

現在ではこの考え方が概ね正しいと言われています。

つまり、誰でも持ってるんですね。

大事なのは、そのスイッチをONにする要因の一つがストレスだということです。

不安は天敵です。

安心するのはいいことです。

ちなみに私の考え方を提示して終わります。

私は「世の中の3人に2人は凸凹を持っている」と思っています。

いわゆる「普通の人」は3人に1人。

普通の人の方が珍しいと思います。

そして、凸凹を大雑把に分けるとすれば「ASDっぽい人」と「ADHDっぽい人」に分けられるんじゃないかなあと思っています(かなり乱暴ですが)。

「神経質っぽい人」と「明るくて楽しい人」ですね。

考えてみると「普通の人」ってあんまりいないんじゃないかなあというのが私の考えです。

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水野 正司

子育て応援クリエイター:「人によし!」「自分によし!」「世の中によし!」の【win-win-win】になる活動を創造しています。

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