講座198 理想の先生

「実際の先生」と「世間が求めている先生」ってズレてるって知ってましたか?

大衆ってテレビの影響を受けちゃうじゃないですか。

『3年B組金八先生』の武田鉄矢とか、

『熱中時代』の水谷豊とか、

『GTO』の反町隆史とか、

『教師びんびん物語』の田原俊彦とか(これは少ないか!)

『女王の教室』の天海祐希も最初は「理想」を抱いて教師を目指したんですよね。

でも現実は違った。

そうです!「現場」と「世間」では理想が違うんです!

今回はこのことについて熱く語ります。

 目 次
1.理想の先生(保護者編)
2.理想の先生(中高生編)
3.理想の先生(私の場合)

1.理想の先生(保護者編)

2019年に大谷大学が実施した意識調査の結果です。

理想の小学校の先生ベスト10!

第10位:話が面白いー--そんなんでいいのか!

第9位:失敗から学べるー--どういう意味でしょう?

第8位:教育熱心ー--完全にテレビの影響ですね。

第7位:ほめるのが上手ー--できるようにさせてからならいい。じゃなきゃ単なるお世辞。

第6位:明るく元気ー--これを上位にして欲しかった!

第5位:厳しく叱ってくれるー--やだなあ。

第4位:ひいきをしないー--全員を「自分は贔屓されてる」と思わせたい!

第3位:心と向き合ってくれるー--私には意味わかりません。

第2位:信頼関係を築けているー--これは75点くらい。

さあ、第1位はなんだと思いますか?

1位はですね。

「真剣に話を聞いてくれる」なんだそうです。

私は意識したことがないのですが、これが保護者の理想なんですね。

ちなみにこの中で私が意識していたのは次の3つです。

「明るく元気」

「ほめるのが上手」

「信頼関係」

以下、私の中でのランキングです。

【第2位】教師は明るく元気であれ!

これは私の師匠・向山洋一先生の教えです。

「これだけでいい」と言ってしまってもいいくらいに大事なことです。

私は性格が暗くて体力も無いという教師不向きの人間なのですが、

子どもの前に立つのが仕事でしたから頑張ってスイッチを切り替えていました。

その代わり、家に帰ったらいつもの無口な自分に戻ってましたね。

ごめんなさい。ダメ夫でした。

【第3位】ほめるのが上手

ほめるにも「ほめ方」という型があります。

どんな型かというと「驚く」という型です。

「ええー-!すげえ!」「そんなこと出来るの!」みたいな。

この型で一日100回驚いてみてください。

できると思いますか?一日100回。

これはですね。

練習すればできるようになります。

練習しないで、ぶっつけだと厳しいでしょう。

どうして厳しいかというと、驚いてあげるネタが無くなるからです。

でも、練習している先生はいくらでも驚けます。

些細なことに感動できるようになるからです。

ちっちゃなことに目が向きます。

「朝、学校に来てる!」とか、

「まっすぐ歩いてる!」とか、

「鉛筆の先がとんがってる!」とか、

ほめるネタはいくらでも見つかります。

7時間半も学校にいるわけですし、30人いたら1人当たり3回くらいでいいのですから、

100回くらいすぐです。

学校の中の「些細な事実」はたくさんあるんです。

そして、そうした小さいことや当たり前のことに、ほめる意味があったりするんです。

【第4位】信頼関係

信頼関係は必要です。

でも目的ではありません。

子どもに信頼されるために教師をやっているわけではありませんからね。

ですから、保護者も、何のために信頼関係を期待しているのか、考えて欲しいですね。

私はそこを明確に自覚していました。

それが私にとっての【第1位】なんです。

第1位は後で述べます。

2.理想の先生(中高生編)

次は保護者ではなく当事者である子どもたちが考える「理想の先生」です。

「中・高校生が求める理想の教師像」という神田外語大学による調査結果があります。

「中高生」というところに意味があります。

中高生は現実を見るようになります。

すごいですね!中高生!

「教職員と協力することができる先生」が第2位ですよ。

「保護者と連携できる先生」とか「地域と連携することができる先生」とかがあります。

見てるんですねえ、中高生は。

「礼儀正しい先生」なんてのも目を引きますね。

「だれからも学ぼうとする謙虚さをもった先生」なんてのもありますよ!

そして、

「教材や指導法の研究など自ら学ぶ意欲をもった先生」なんてサイコーじゃないですか。

こういうのが中高生の理想なんです。

そして、その中での第1位がこれです。

【第1位】わかりやすい授業をする先生

これが現実なんです。

3.理想の先生(私の場合)

先日、YouTubeで「教師は20代30代に何をすべきか」という動画を撮りました。

これは、

「自分が20代の時に何を重視していたか」ということと、

「今、20代の先生方に何を求めるか」という意味の二つです。

私は迷わずしゃべりました。

だって、ずっとやって来たことですから。

思わず真剣にしゃべってしまいました。

あとは動画をご覧ください。

すぐに第1位がわかると思います。

現在の20代教師にも伝えたいです!

そうすれば、冬休みの宿題のマル付けを家庭に投げる先生も減るんじゃないでしょうか。涙

【第1位】
【第2位】明るく元気なこと
【第3位】ほめるのが上手
【第4位)信頼関係

 

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水野 正司

子育て応援クリエイター:「人によし!」「自分によし!」「世の中によし!」の【win-win-win】になる活動を創造しています。

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