0〜18歳【子育ての全体像】

講座141 エリクソンの心理社会的発達段階

投稿日:2021年8月6日 更新日:

今回は「人の一生」を3分で解説してみたいと思います。

 目 次
1.乳児期~児童期
2.青年期(思春期)
3.壮年期~超高齢期
4.まとめ

1.乳児期~児童期

これが0歳~10歳くらいまでの発達段階です。

それぞれ、ちょっとだけ解説を加えていきます。

1.乳児期:愛着形成に成功して人生の土台をつくる。

大事なのは「成功して」というところです。

成功するのは誰か。

赤ちゃん本人です。

赤ちゃんのチャレンジなのです。

ここに成功すると、その後の人生は順調に行くというわけです。

ですから、母親、父親、周囲の大人、日本の社会は、

すべての赤ちゃんが成功できるように手助けしてあげなけれいけません。

そのことに成功すると「豊かな国」がずっと続きます。

2.幼児期(前期):感情を制御してコントロール力を身につける。

つまり、感情を制御「できなかったり」「できたり」という波があって、

その経験を通してコントロール力を身につけるということです。

この「できたり・できなかったり」というのが大事です。

最初からいきなり100%制御できる幼児はなかなかいません。

経験を通して身につけていくということです。

そして、制御を助けてくれるのが「言葉」です。

言葉による思考が並行して発達します。

3.幼児期(後期):遊びに自発性を発揮し積極性の土台をつくる。

とにかく「遊び」です。

「遊び」が大事です。

「遊び」が勉強です。

たくさん発揮させましょう。

4.児童期:勤勉性を身につけ、集団での居場所をつくる。

教科書を使った勉強を集団の中で経験する時期です。

日本型一斉教育の長所ですね。

この時期の学習内容は「読み・書き・計算」です。

一斉音読、漢字の練習、しんとした中で作文を書く、ノートに筆算を何題も何題も丁寧に書く。

それが日本型一斉教育です。

小学校1~4年生は、その敏感期(適齢期)です。

集団生活でもう一つ大事なのが「居場所づくり」です。

休み時間、学級イベント、音楽や図工や体育の授業、そういう中で得意なものを見つける。

「クワガタと言えばA君」「鉄道と言えばB君」「ダンスと言えばCさん」

そういう風に得意なものを評価してもらえる風土が必要になります。

学級が荒れていると、こうした風土ができません。

だから学級担任は統率者でなければならないわけです。

2.青年期(思春期)

5.青年前期:「これが自分」というものを見つける。

小学校での「自信」を土台にして、もっと「広い世界」、もっと「ニッチな世界」へ向かいます。

小学校で「挫折」した子も、その経験を土台にして、もっと「広い世界」、もっと「ニッチな世界」へ向かいます。

友だちとの付き合い方が「特定化」します。

自分に合った友だちを見つけるようになります。

それは学校や教室だけにとどまらず、

SNS、ゲーム、スポーツ、習い事など、より「広い世界」でのつながりです。

「広い世界」だからこそ、その中には「ニッチな世界」もあるのです。

この時期での成功は、「これが自分」というものを見つけることです。

6.青年後期:恋愛によって信頼を獲得。

「恋愛」は人が社会的に発達する中での一つの指標です。

「恋愛」はしていいのです。大切なのです。

できればこれも成功して欲しいです。

自信になります。豊かになります。

異性だけとは限りません。そういう人もいていいのです。

挫折(失恋)も経験するでしょう。

それも土台になります。

図を見てください。

「6」の前には「5、4、3、2,1」が土台としてありますよね。

その土台が「挫折を乗り越える力」なんです。

挫折を乗り越えられない人=土台のどこかが不安定な人

「段階」という図はそういう意味です。

3.壮年期~超高齢期

7.壮年期:新たな世代を育てる。

「バトン」です。

「継承」です。

「人材育成」です。

そういう視点を持たずに、私利私欲だけを求めたり、のんびり過ごしたりしている壮年は、

「豊かな人生」とは言えません。

壮年の豊かさとは、若者のことを考えて行動することです。

次世代に何をつなぐかという「自分」を見つけられない人の人生は豊かとは言えません。

8.高齢期:自分の人生を統合。

「7」を味わう時間です。

「9」への準備時間でもあります。

9.超高齢期:死の絶望を超越。

エリクソンが生きている時に発表された発達段階は「8段階」でした。

1994年にエリクソンは91歳で亡くなります。

その後、共同研究者である妻のジョウンが第9段階を加えて完結させました。

ですからこの「9段階目」は結構新しい考え方なんです。

この「9段階目」を東京都健康長寿医療センター研究所の増井幸恵研究員は次のように解説しています。

できないことが増えて不幸感が高まると思いきや、
自分自身をとらえ直し、
不幸感が弱くなり感謝の気持ちが高まっていく。
(琉球日報2019年11月13日)

私もそういう最期を迎えたいと思っています。

4.まとめ

3分で解説しようと思って書き始めたのですが、

ついつい長くなってしまいました。

ま、ザザーっとスクロールすれば3分でも可能ですよね。

それがブログ記事のいい所です。

「子育て」や「教育」を考える時って、だいたいが目の前のことでいっぱいいっぱいですよね。

たまにはこうした全体構造を考えるのも意味があるかなあと思いました。

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