0~1歳半(乳児期)

講座333 1~2ヵ月目・注視

投稿日:2022年12月14日 更新日:

生後1~2ヵ月目で一番大事なことはこれです。

赤ちゃんは動けない!(寝たきり)

生まれたばかりの赤ちゃんは自分から動けません。

首を動かしたり、体の向きを変えたりすることがほとんど出来ません。

天井を見ているだけ

放っておくとそうなります。

ネグレクト(放棄)になるかどうかは、実はこの時期から始まっているのです。

今回はこのことについて解説します。

 目 次
1.注視するのは「顔」
2.どんな顔で見つめてあげるか
3.勉強ができる子になる!
4.思いやりのある子なる!
5.まとめ

1.注視するのは「顔」

1~2ヵ月目の赤ちゃんが持っている最大の能力は「注視」です。

これが注視です。

めっちゃ見てますね。

何を見ているかわかりますか?

そうです。

私の顔です。

この時期の赤ちゃんが注視する(見つめる)もので最も重要なのは「人の顔」です。

選好注視と言って、赤ちゃんが好んで選ぶ対象は「人の顔」なんです。(山口真美「赤ちゃんは顔をよむ」第50回 日本視能矯正学会特別講演)

顔を見て何をしているかというと、「親しい人の存在」を認知しています。(「コミュニケーションに関する発達段階表」

で、私は、孫にとっての「親しい人」になりたくて、自分の顔を見つめてもらっているわけです。

お母さんに負けないくらいに愛着形成を図ろうとしています。

そういう動画です。

2.どんな顔で見つめてあげるか

で、私はどんな顔をして赤ちゃんを見ているか、もう分かりますよね。

そうです。

笑顔です。

生後36時間後の新生児でも表情を見分けられることが分かっています。(「表情の真偽判断における発達的機序の検討」池田慎之介)

どうせなら笑顔で見つめてあげたいですよね。

笑顔で見つめると次のような効果が期待できます。

「笑顔」を「安全基地」として認識する
「乳児の表情認識における脳血行動態反応」斉藤由里)

愛着形成とは「安全基地」を築くことですから、「笑顔で見つめる」は愛着を形成する手段そのものです。

つまり、その赤ちゃんが「幸せな人生」を送るか、「不幸な人生」を送るかの分かれ道と言っても過言ではありません。

3.勉強ができる子になる!

「注視」にはもう一つ大切な意味があります。

それは学力と関係があるということです。

赤ちゃんが「何かを見つめる」というのは好奇心の表れなんです。

そして、最初に、その好奇心の対象となるのが「人の顔」です。

その次が「物」です。

大きくなるにつれて「色々な物」に好奇心を向けて育ちます。

もうわかりましたよね。

好奇心は勉強の出発点です。

「やらされる勉強」ではなく、「進んで取り組む勉強」の土台です。

学校に行ってから「宿題やったの?」とか「勉強しなさい!」と言うのではなく、

この時期に「笑顔で見つめてあげる」ということが大切なのです。

ついで言うと「集中力」もこの時に育ちます。

赤ちゃんに見つめられた時に、いつまで見つめ合っていられますか?

忙しいからと言って、最初に目をそらしてませんか?

せっかく赤ちゃんが集中して注視しているのに、大人の側がそれを打ち切ってしまう。

それではもったいないです。

そのくせ大人は、子どもが大きくなってから「もっと集中してやりなさい!」とかって言うじゃないですか。

それもこの時期から育つ力なのです。

ついでですから私の裏技も紹介します。

私は赤ちゃんが目をそらすまで笑顔で見つめてあげるようにしています。

でも、それだけではありません。

赤ちゃんの方から目をそらしても、そのまま笑顔で見つめて続けるようにしています。

そうすると、少しして赤ちゃんがまたこっちを見るじゃないですか。

その時にまだ「じいちゃんがいた!」となります。

これこそ「安全基地」です。

安全基地というのは、「振り向けばそこにいる」という安心感のことですから、そういう場面も意識して設けるようにしています。

愛着形成はこれでバッチリです。

4.思いやりのある子なる!

注視を大切にすれば「愛着形成ができる」「勉強ができる子になる」という話をしました。

まだあります。

「思いやりのある子に育つ」です。

講座229「思いやりを育てる方法」を覚えてますか?

「思いやり」とは想像力です。

その想像力の出発点は「人との二項関係」です。

大人と目が合って、笑いかけられたり、呼びかけられたりする中で「自分」を認識していきます。

想像力って、まず自分と自分以外とを区別できなければ働かないのです。

もう一度言います。

赤ちゃんは、大人と目が合って、
笑いかけられたり、呼びかけられたりする中で
「自分」を認識していきます。

赤ちゃんは「自分」というものが存在することを知りません。

見つめられて、

かまわれて、

自分に気づくように育ちます。

ですから、「大人の顔を見つめる」という注視は非常に大切な場面なんです。

5.まとめ

生まれたばかりの赤ちゃんは自分から動けません。

寝返りもまだ出来ません。

天井を見ているだけ

放っておくとそうなります。

耳で音や気配を察知して、誰かが来てくれるのを待っています。

抱っこしてあげること(スキンシップ)は大切です。

でも、見つめてあげること(注視)も同じくらい大切なのです。


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-0~1歳半(乳児期)

執筆者:


  1. タミー より:

    娘を天井を見つめているだけにしていたと反省しました。集中力は、この時につくのですね。生まれてすぐから、笑顔で見つめ合う時間を大切にしようと思いました。勉強になりました。

    • 水野 正司 より:

      いつもコメントありがとうございます。
      タミーさんのコメントを次回紹介させてください。

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