1歳半~6歳(幼児期)

講座12 日本一「見守ってあげる」お母さん(前編)

投稿日:2021年7月5日 更新日:

前回の講座で「愛のスキル」4つを紹介しました。

①見守ってあげる

②受けとめてあげる

③驚いてあげる

④励ましてあげる

 → 詳しくは、 講座11子育てにおける「愛のスキル」

今回は、この中から「①見守ってあげる」にフォーカスして解説します。

しかも!現役!子育て真っ最中!の「マサミさん」の生体験!

今、息子のA君は3歳です。

A君の子育てについて、マサミさんへのインタビューをもとにお届けします!

 目 次
序章 「マサミさん」とは
1.我が子の遊びを見守っているときに何をして過ごしていますか?
2.今まで最長付き合った時間は?
3.どうしてそんなに長く付き合えるの?

序章 「マサミさん」とは

マサミさんは、私が出会って来たお母さん方の中でも群を抜いて凄い方です。

私の知る限り、決して順風満帆の人生ではありません。

もう、山あり谷あり、命懸け。

苦労されて得た知識を我が子のために役立てようとしている姿は、

「凄い」としか言いようのない、それくらいスゴイ人です。

その「マサミさん」に、私は6つの質問をぶつけてみました。

それが今回の講座の中身です!

ではさっそく行きます!

1.我が子の遊びを見守っているときに何をして過ごしていますか?

今回のテーマは「見守ってあげる」です。

このテーマで記事を書こうと思った時、

私の頭の中には、マサミさんとA君の姿がバーンとでっかく浮かび上がりました。

それくらい、切っても切れないくらい、

マサミさんの子育てのキーワードになっているのが「見守ってあげる」なんです。

いろんな方の子育てを知っている私の中で、

「マサミさんの見守り」にかなう人はいません。

私の中では間違いなく「日本一」です。

もう、毎日が「見守り」と言っても過言ではありません。

そのマサミ氏にぶつけた最初の質問がこれです。

我が子の遊びを見守っているときに何をして過ごしていますか?

いきなり直球、ど真ん中を投げてみました!

そして、その回答がこれです。

少し離れてスマホをいじる。記録をとる。興味のあるところを見る。
相手をしない。何か言ってきたら応じる。

いやー!さすがです。

全部に意味があります。

少し離れてスマホをいじる。

「少し離れて」が大事です。

母親と子どもの両方にメリットがあります。

まず、お母さんのメリット。

子どもを見ているからと言ってスマホを我慢するのはストレスです。

子育てで一番大切なことはお母さんが明るく元気でなことです。

記録をとる。興味のあるところを見る。

子どもは遊んでいるのですから、お母さんも好きなことをしましょう。

スマホは便利です。いろんなことが出来ます。現代の子育ての特権です。

「少し離れて」自分の空間を作ることも大切です。

次に子どものメリット。

この「少し離れて」における距離は「お母さんを感じられる距離」なんです。

子どもの発達状態によって様々です。

大人になればなるほど距離は長くなりますよね。

ですから、現在のA君とお母さんとの距離が「少し離れて」なんです。

発達心理学でいうところの「安全安心」を感じられる距離です。

親子の愛着形成が順調に行われていれば距離は長くなります。

お母さんと離れるのが嫌だという場合は愛着形成の真っ最中ですからくっついていてあげた方がいいと思います。

子育てには順序がありますから順番を守れば必ず手から離れます。

しっかり抱いて、下におろして、歩かせる。

これが子育ての順序です。

そして、この「下におろして」が始まったなら、

つかず、離れず。

で距離をとる。

くっつき過ぎるでもなく、離れ過ぎるでもない。

それがマサミさんの「少し離れてスマホをいじる」なんですね。

相手をしない。何か言ってきたら応じる。

「相手をしない」のも距離ですね。くっつき過ぎないってことです。

そのかわり「何か言ってきたら応じる」。無視はしない。安心安全の保障です。

少し離れてスマホをいじる。記録をとる。興味のあるところを見る。
相手をしない。何か言ってきたら応じる。

このことの全体が「子どもの発達」というシステムになっているのです。

その中には「お母さん自身のストレス管理」も含まれています。

持続可能なシステムですね。

2.今まで最長付き合った時間は?

いっぱいあるけど…
動物園のぞうの前で1時間眺める
電車を3時間眺める
ストライダー3時間パンプトラックを走るのを見る
外に出たら10時から18時まで遊び続ける。
これが最長かな?

信じられますか?

午前中の10時から夕方の18時まで8時間ですよ!

それまでずうっと遊びを見守ってあげたというのです。

ゾウさんを眺めるのに1時間、電車を眺めるのに3時間ですよ。

砂遊びで30分くらいなら屁でもないわけです。

そして、ここでも「子どもの発達」がその裏にあるんです。

つまり、A君は、それだけ長く遊んでいるという事実です。

集中力がハンパないです。

よく、子どもが大きくなってから「もっと集中して勉強しなさい」とか言う人がいますが、

集中力って幼児期に培うものです。

勉強で培うものではありません。遊びで培うのです。

8時間外で遊べるというのはA君の財産なんですね。

将来はエジソンのような研究者になるかもしれませんね。

学校で45分間の授業を受けるのなんか軽いものです。

3.どうしてそんなに長く付き合えるの?

フロー体験は子どもを鍛えるのは一番いいと思うから。
将来自己実現をする足場を作っている。
急にやりたいことをやりなさいと言われてもできない。
小さい時からやりたいことをやって楽しいという小さな体験を積み重ねられるようにしている。
あとは、「Aの好き」を見つけるため。
何が好きか?何に興味をもつかわからない。

「フロー体験」「やりたいことをやる」「好きを見つける」

この三つがキーワードですね。

まず「フロー―体験」ですが、これはもう、子育てにおける超重要キーワードです。

この言葉だけで本を一冊書けます。書こうと思っています。

ですから、ここではザックリとした紹介にとどめておきますが、

ひとことで言うと、「熱中体験」「没頭体験」ということです。

もう少しだけ解説しておきますと、こんな感じです。

(1)安心安全という環境の中で
(2)適度な難しさのある活動を
(3)適度な手応えを感じながら行うこと

実際のA君の写真で解説しましょう。

これは砂場で水遊びをするA君です。

「水」「砂」「泥」というのは(1)~(3)の条件にマッチするんですよね。

いくらでも遊んでいられるはずです。

写真のバケツにも注目!これ、多分「いいバケツ」ですよ。

大きさがちょうどいいじゃないですか!マサミさんのこだわりが見えます。

(1)~(3)の条件にあったモノを与えるのは幼児教育の大切な観点なんです。

また、「母親のこだわり」って意外と大切なんです。

母親がこだわるというのは母親にとってのフロー体験なんです。

買い物って楽しいじゃないですか。

ググって満足のいくモノを買って「やったー!手に入れた!届いた!」って楽しいですよね。

しかも、そのことが我が子にとってためになることなら一石二鳥です。

そういうポジティブ思考、プラスの循環をつくり出すと子育ては楽しくなります。

子どもが「やりたいことをやる」ためには「環境」が必要ですよね。

その「やりたいこと」のほとんどは、子どもにとっての「遊び」です。

そして、その遊びの中には、

「切る」とか「貼る」とか、「手指を使う」とか「脳を発達させる」などの

重要な活動が含まれています。

子どもがそれを「やりたい」と思っているわけですから、

「やりたいことをやる」ってスゴイことなんです。

そして、その経験の積み重ねがあるから「自分の好き」を選択できる。

近未来の人間(人材)にとって、それは社会を生き抜く最強の武器になります。

マサミさんの子育てはそこまで見通したシステムになっているわけです。

だから、本人が飽きるまで「見守ってあげる」が出来るわけですね。

次回は残り3つの質問についてご紹介します。

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-1歳半~6歳(幼児期)

執筆者:


  1. 小松成子 より:

    マサミさん、ご自身の忍耐力,集中力,子育てへの思いの大きさがすさまじくて驚きました。今日もまた勉強になりました。私は特別支援級の児童と接していて「なぜしないの?」「なぜこんなことを言うの?」「なぜ?」「なぜ?」と思うことがたくさんあります。子どもへの見方を「愛のスキル」に変えることで「なぜ?」を解決していきたいです。

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