講座7 テツ君のお母さん
2.ABCどのタイプ?
3.テツ君のお母さんの対応
4.お母さんの対応をひとことで表すと
5.ピンチとチャンス
6.「失敗したっていいから」
※この記事は実際の子育て講座で実施している内容を含むため続きは有料となります。
1.我が子がいじめられたら?
テツ君は小学校2年生です。
クラスの子から「あしに汚いものつけている!」と言われ、
泣きそうになって帰って来ました。
こんな時、あなたが親だったらどうしますか?
2.ABCどのタイプ?
【母A】親に電話
【母B】先生に電話
【母C】ネットで調べる
どれもありそうですよね。
あなたが親だったどうしますか?
実は、テツ君のお母さんはABCどのタイプとも違ったのです。
テツ君のお母さんは、AでもBでもCでもない対応をしました。
これは実際にあった出来事です。
どんな対応だったと思いますか?
3.テツ君のお母さんの対応
テツ君のお母さんはどんな対応をしたか。
そのことをテツ君が作文に書いてコンクールで賞をとりました。
4.お母さんの対応をひとことで表すと
AもBもCも「大変だ!」「事件だ!」と考えて対応しましたよね。
ところがテツ君のお母さんは「あっけらかん」としていました。
「相手の親」や「学校」や「アザの治療」ではなく、
「テツ君」を相手に話し出しました。
この対応は何だと思いますか?
5.ピンチとチャンス
ABCの母親たちはこの事件を「我が子のピンチ」だと考えました。
それに対して、テツ君のお母さんは、
たいしたピンチではない。
乗り越えさせるチャンスだ。
と考えました。
もっと深掘りしましょう。
ABCの母親たちは、相手を攻撃したり、二度と起こさせないような手を打ったりしました。
つまり、
子どもの「つまずき」をできるだけ無くそうとする対応
です。
それに対してテツ君のお母さんは、
子どもがつまずくのは当たり前だ。
子どものうちに小さなつまずきをできるだけ経験させた方がいいと考えたのです。
つまり、
子どもは「小さなつまずき」をたくさん経験して大人になり、
それがあってこそ「大きなつまずき」を乗り越えられる。
という考え方です。
このような考え方を「教育観」と言います。
テツ君のお母さんは他のお母さん方とは教育観が違ったのです。
6.「失敗したっていいから」
向山洋一先生はテツ君のお母さんを絶賛しました。
「アザがあること」「笑われたこと」を逆手にとって、それを強さに変えた。
多少のことで、うろたえずに、どーんと構えて受けとめた。
そして、信頼を勝ち取った。
そのように解説され、私たちに大切なスキルを提示してくださいました。
そのスキルとは、
小学生になったら10のうちの1つくらいは自分で決めさせる。
ということです。
そして、その時の大切な言葉として、
失敗したっていいから!
と言ってあげる。
「失敗したっていいから!お母さんがついてるから!」
そういう励ましです。
このスキルはとても分かりやすいですよね。
小学校一年生で「10のうち1つ」
二年生で「10のうち2つ」…
とやっていくと中学3年生では「10のうち9割は自分で決める」となります。
とっても分かりやす目安ですね。
これを使えば「干渉し過ぎ」「心配し過ぎ」は防げます。
「失敗したっていいから!」
この言葉にまさる「励ましの言葉」はないと思います。
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