講座56 中学生の「2人に1人」は107歳まで生きる
2007年生まれの子どもの半数が到達する年齢
という調査結果があります。日本は世界一です。「2007年生まれの日本の子」は二人に一人の確率で「107歳」まで生きるという結果です。
出典:Magenta Financial PlanningMeeting the health & wealth challenges of a 100 year life
何が違ってくるか?「生き方」がちがってきます。
私たちは終身雇用といって、一度就職すればなんとかなるだろうという感覚でしたが、これからは「転職」や「副業」が普通の生き方になると言われます。一生同じ仕事で生きてはいけないというわけです。
じゃあどんな仕事で稼ぐか?
数年前から「レジ打ちはなくなるだろう」と言われていましたが、本当になくなってきましたね。次は「薬剤師がなくなる」と言われています。
こんな風に、どんどん機械に仕事を奪われていきますから、「機械に真似できない能力」を身につけなければ仕事が見つからなくなります。
工夫する力
簡単に言えば「工夫する力」ですね。コロナ禍の中で、様々な工夫を始めたお店と、今まで通りのやり方で我慢しているお店では、どちらが生き残っていくかという話です。その「工夫する力」が子どもたちに求められています。
そうしますとですね。
学校や家庭は「今まで通り」ではいかなくなります。
だって、今まではどちらかというと、「みんな同じ」「みんなについて行ける」っていうことで安心していましたよね。
これからは逆に、「みんなと違うものを持っている」ということが生き残るために必要な世の中になっています。さかなクンのように、魚にめっちゃ詳しいという能力で稼ぐことができます。
そして、ただ詳しいだけじゃなく、それが「多くの人の役に立つ」という要素が加わることで、ウィン・ウィンで回り始めるわけです。
その「回る」というためには、
・人間的な魅力
・コミュニケーション力
・発信力
・工夫し、創造する力
・意欲・好奇心
などいくつもの教育的要素が必要になります。
意欲・好奇心
たとえば、「意欲・好奇心」をとっても、これまでの学校教育や子育ては、このことをどれだけ重要視してきたことか。
「勉強!勉強!」「宿題やったのかい!」
と言って、勉強嫌いの大人を世の中にたくさん出してきました(「勉強嫌いな日本人」)。
これはもう、細かいデータを出さなくてもわかりますよね。
うちの娘たちに、
「社会に出て学校の勉強役に立ったことある?」
と聞くと、「ない!」と即答されます。
ごめんなさい。教員だった私にも責任があります。泣)
でも、これからは「意欲・好奇心」なしに、長い世の中を生き抜くことは難しくなります。
「意欲・好奇心」を大事に育てたさかなクンのお母さんの話は有名ですよね。
そのお話をご紹介して今回は終わります!
「ギョ歳のさかなクン 母はいつも「好き」を応援してくれた」(「小学一年生」小学館)