正しい叱り方 赤ちゃん学

講座79 win3流「正しい子育て」1割主義

投稿日:2021年2月17日 更新日:

みなさん勘違いをされていませんか?

子育ての中で「正しい子育て」の仕方が占める割合って1割くらいなんです。

ほとんどは、その通りにならないんです

「こうすればうまく行く」という完成された子育ての方法などありません。

でも、情報はたくさん持っていて損はありません。

なるべくたくさんの情報から判断しましょう!

わが子の前で判断するのは親自身だからです。

私が提供する「正しい子育て」はたくさんの情報の中の一つです。

私なりですが「正しい」と思える根拠はあります。

ただ、それであっても、

「子育て」の中で情報が頼りになる割合は1割程度。

今回はそのことについて解説します。

 目 次
1.子育てに「正解」はない
2.判断するのは親自身
3.情報は多ければ多いほどいい
4.日本の子育ての現状
5.なぜ「1割」でいいのか

1.子育てに「正解」はない

「正しい子育て」というのはあるんです。

「B」という方法をやるより、「A」という方法をやった方がいい。

そういう「正しい方法」というのはあるのです。

そう考えないと「子育ての仕方」は進歩しません。

歴史上明らかだったり、科学的・統計学的に証明されている方法もあります。

でも、それが正解だとは限りません。

だって、「子ども」は100人いたら100人みんな違いますから。

年齢は同じでも「発達」には個人差があります。

「性格」や「特性」の違いというのもあります。

同じ家庭でも、きょうだいで全然違いますからね。

さらに言えば、親と子の「関係」というのも様々です。

さらに、さらに、置かれている「環境」というのも様々です。

この時点で、子育ての仕方は、親の数よりも、子どもの数よりも、もっともっと多くなります。

そしてさらに、その時の「事情」というのもあります。

人が同じでも、その時の状況によって事情が変わりますよね。

相手も違えば、関係も違う。

環境も違う。

その時の事情も違う。

組み合わせは、ほぼ無限でしょう。

そこに「正しいやり方」を当てはめようとすると無理が生じます。

そうやりたいけど、今はムリ!!

知っているけど、そんな余裕はない!!

条件が違うのですから、無理をして「正しい子育て」に当てはめる必要はありません。

このことを次のように言います。

子育てに「正解」はない。

2.判断するのは親自身

正解がないだけではありません。

悩んでいる時間もありません。

子どもが目の前にいますからね。

即断即決。「その時・その場」で判断するしかありません。

そして、「その時・その場」を見ているのは親しかいない場合がほとんどです。

判断は、その子の「親」がします。

当たり前のことですが、ここが重要です。

「その時・その場」に適した方法を選択するのは「親自身である。

私の子育て講座では、お母さん方から次のような感想をいただきます。

「もっと早く知りたかった!」

高校生たちはこう言います。

「今知ってよかった!」

男子も女子もそう言います。

これは、私の子育て講座が「情報」だからです。

知っていれば役に立つという「情報」があるからです。

この「役に立つ」というところが重要です。

「役に立つ」ということは「使える」ということです。

いつ使うか。

子育てをする時です。

でも、多くの子育ての場面は即断即決です。

悩んでいる暇はありません。

「その時・その場」で判断するしかない。

「その時・その場」に適した方法を選択するのは「親自身」である。

「今知ってよかった!」という高校生の声は

「他人事」にはしていない

ということです。

将来、自分が親になった時のことを考えての声です。

もちろん、「もっと早く知りたかった!」というお母さん方の声も「他人事」ではありません。

自分のこととして声を上げたわけです。

もちろん、年齢にもよりますが、

人は「子育て」のことを考える時に「自分事」として考えるものなのです。

しかも、

「その時では遅い!」ということをわかっています。

実際に子育てが始まったら「それどころではない!」ということを高校生であっても感じているのです。

だから「今知ってよかった!」「もっと早く知りたかった!」となるわけです。

ここで、私の「赤ちゃん学」を受けた中学3年生の感想の一部を紹介します。

【女子】学校で学べないし、家でも学ぼうとしないと思うので、知識が備わってよかった。自分にはまだ縁のない話だけど、いつか役に立つと思うので覚えておきたい。

【男子】赤ちゃんについて知らなかったことや、将来に役立つ知識を理由と共に深めながら身につけられて、とてもためになった。

中学3年生でも「子育て」を自分事ととらえていることがよくわかります。

そして、この背景には「判断するのは親自身」という自覚(主体性)が表れています。

「その時・その場」に適した方法を選択するのは「親自身」である。

この「親自身」には、将来、親になる世代も含まれていることを忘れてはなりません。

社会は、この事実を受け止め、学校教育の場に「子育て」についての学びの機会を保障しなければいけないと思います。

3.情報は多ければ多いほどいい

「その時・その場」に応じた判断をするためには情報が必要です。

経験も必要ですが、経験の元になっているのも情報です。

情報には3つの性質があります。

(1)伝達可能
(2)再現可能
(3)蓄積可能

情報は人に伝えることができます。

それを言葉や行動で再現することもできます。

貯めることもできます。

判断する時には、知っている情報から選択します。

情報は多ければ多いほどいい

誤解されがちですので確認しておきます。

判断というのは、たくさんの情報から選んだ方がよいのです。

少ない情報しかなかったら、限られた判断しかできません。

「たくさんあり過ぎたら迷うだろう!」ということはありません。

情報は子育ての中で「選ばれて」いくからです。

いらない情報、役に立たない情報は捨てられていきます。

役に立つと思われる情報、よく使う情報だけが残っていきます。

「もっと早く知りたかった!」

「今知ってよかった!」

と思った瞬間こそ、すでに選択が行われているのです。

判断するために、どんどん情報を仕入れましょう!

判断する時に選択肢が増えると、次の利点があります。

【A】正しくない行動に力が入ってしまうことを防ぐことができる。

選択肢が増えると「間違った方向」にブレーキがかかります。

【A】は次のように表現することもできます。

【A】情報があると「力の加減」ができる。

また、次の利点もあります。

【B】正しくない行動がいつまでも続いてしまうことを防ぐことができる。

望ましくはないけど「今は仕方ない」という時もあります。

でもそれを続けることには「ためらい」が起きます。

【B】は次のように表現することもできます。

【B】実現はできなくても「軌道修正」が可能になる。

【A】と【B】を簡単に言うと、

「調整」や「修正」ができるようになる

ということです。

そして、選択肢を増やすために、

情報は多ければ多いほどいい

というわけです。

4.日本の子育ての現状

しかし、です。

知ってましたか?

子育てに関する情報って、実はそんなに多くはないんです。

重大な欠陥は次のことです。

子育ての仕方は義務教育で教えられていない。

高校へ行ったとしても、家庭科で習うのは「保育」です。

「子育て」の仕方ではありません。

高校の先生に怒られるかも知れませんが、それは「期末テストのための勉強」と言ってもいいでしょう。

第三者的なのです。「自分事」になりづらいのです。

「生徒のため」ではなくて「テストのため」なのです。
(高校の先生、スミマセン!)

心ある先生が生徒の将来のために自分でプリントを作るなどして工夫されていることは承知しています。

でも、日本の学校教育制度では「子育て」の仕方は教えられていないのです。

じゃあ、どうするか?

親に教わるか?

いいえ。親も「正しい子育て」は学校で習っていません。

戦後ずっと同じですから。

おじいちゃん・おばあちゃんの世代だって戦後生まれですよね。

しかも、三世代同居はほとんどなくなりました。

上の子が下の子の面倒を見る機会は激減しています。

「赤ちゃん学」を受けた生徒は次のように感想を書いています。

学校で学べないし、家でも学ぼうとしないと思うので、知識が備わってよかった。自分にはまだ縁のない話だけど、いつか役に立つと思うので覚えておきたい。(中学3年生)

現代社会において家庭が子育ての仕方を伝えていくことは難しいのです。

ここで、念のために言っておきますが、

多くの大衆メディア、雑誌や本やネットやテレビの情報も

「正しい」とは限りません。

広告や収益が関係するメディアは、当たり障りのない、大衆ウケするような内容しか扱いません。

私の感覚では、

子育ての仕方を伝える仕組みは「絶滅寸前」

です。

だから、広めたいのです。

5.なぜ「1割」でいいのか

なぜ「1割」でいいのか。

子どもには子ども自身に「育つ力」があるからです。

子どもは意外とたくましいものです。

人間も動物ですから自立に向かって育ちます。

親が「完璧」を目指さなくてもなんとかなるのはこのためです。

私はこれを「子育てに失敗はない」と表現しています。

子ども自身に「育つ力」があるからです。

子どもは、成長すればするほど「自分で育つ力」が大きくなります。

親は、どんどん手を抜いてもいいようになります。

というか、手を抜かなければならない時期が必ず来ます。

講座で紹介している「子育て四訓」を紹介しましょう。

この言葉は、子育ての「順序」を示しているのと同時に、

子どもには「育つ力がある」ということも表しています。

(1)子育てに「正解」はない。

(2)適した方法を選択するのは「親自身」である。

(3)「情報」は多ければ多いほどいい。

(4)子育ての仕方を伝える仕組みは「絶滅寸前」

(5)子どもには「育つ力」がある。

どうですか?

この(1)~(5)をまとめると、結論が見えて来ませんか?

子育てにおいては、「正解」はないけど「最適解」はあります。

その時・その場で、その子に適した「判断」はあります。

そして、その判断を下すのは「親」です。

判断をする時には「できるだけ多くの情報」が必要です。

人との交流や自分の経験によって情報は絞られてきます。

そこから「最適解」を選ぶのです。

でも、子育てについての「正しい」情報は少ないのが現状です。

高校生は「初めて知った!」と言います。

大人は「知りたかった!」と言います。

そこで私は「赤ちゃん学」や「子育て講座」を広めることにしました。

その子育ての方法を「正しい子育て」とか「幸せの子育て」と呼んでいます。

私なりに追究してきた「手応え」があるからです。

「手応え」の中身は次の2つです。

①自分自身も「できるだけ多くの情報」に接して来たこと
(江戸~令和まで、育児書や研究論文などを少なくとも1000種類以上は読んできました。そして今も新しい情報に照らして更新を続けています。)

②現在子育て中のお母さん・お父さんとほぼ毎日交流していること
(リアルタイムで子育ての記録を手に入れ、実際の「子どもの事実」を通して情報を発信しています)

その上で、です。

その上で、そのような情報でさえ、100%役に立つかというと、

その保証はどこにもありません。

目の前の子どもに向き合っている親自身の判断の方が正しいかも知れません。

あるいは、親であっても判断を間違うことがあるでしょう。

調整や修正が必要になります。

なぜ、調整や修正が必要なのか。

それは、生きているからです。

成長しているからです。

子ども自身に生きゆく力があるからです。

だから、「正しい子育て」は1割程度しか当てはまらないのです。

しかし、その1割を「持っている」のと、「持っていない」のとでは全く違ってきます。

その1割が「判断のもと」や「対応する力」になるからです。

その1割の中には、歴史や知恵や科学が詰まっています。

しかも、絶えず修正されています。

たかが「1割」。されど「1割」。

この「1割」の共有が実現すれば、

世の中は「win-win-win」になると私は確信しています。

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-正しい叱り方, 赤ちゃん学

執筆者:


  1. まき より:

    適した情報を選択するために、沢山の情報に触れておく必要があるという点、とても納得しました。
    基本なくして、応用なしですね。
    子育てについて学ぶ機会を義務教育や高校での授業で取り入れられたら、親の質も変わるかもしれません。
    日本の教育を変えることで、社会を変えることができると、最近よく思います。

  2. 畠山文 より:

    1割と聞き、心が軽くなりました。しかし、情報を集めることは大事と。これは、実感があります。時々、子育てにおいて、良い対応ができたと感じることがあり、それも、知っていたからな

  3. 畠山文 より:

    知っていたからなんだと思います。

    情報を集めるというか、知らないことを知るのは好きです。これからも、うまくいかなくても、1割主義で自分を責め過ぎず、勉強していきたいです。

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