講座457 2021年お便り特集 #3

 お便り
1.畠山 文さん(北海道)
2.浅尾三吉さん(北海道)
3.山田潮吏さん(青森県)

1.畠山 文さん(北海道)

講座75「台所に長靴で!」を読んでのお便りです。

こういう対応できたらどんなにかいいか たしかに、習っていないというのもありますが、困ったというネガティブな気持ちは二次感情の怒りを誘発してしまいます(泣) いつも、怒ってしまった後、子どもに謝り、なぜ怒ったのか伝え、どうしたらいいのか、子どもと話し合っています。これで良いのか、、、ただ、自分は子どもの頃怒られっぱなしで、何で怒ったのか、知りたかったし、怒ったことを謝って欲しかったので。そして、余裕のあるときはいつも質問してます。これで良いの?これはどうするの?と。そうすると、結構問題行動を止めてくれたり、適切な行動を取ってくれます すかさず、ありがとう、助かるよと伝えています。これが、今の自分には精一杯かも。でも、子どもと一緒に試行錯誤で成長していきたいです。

文さんは自分のお子さんを大事に育てようとなさっています。
そのことが、このお便りからよくわかります。
でも、苦しんでいる様子も見えてきます。

自分は子どもの頃怒られっぱなしで、何で怒ったのか、知りたかったし、怒ったことを謝って欲しかった

これは多分、文さんのお母さんが文さんとの愛着形成に苦労されたということだと思います。

愛着形成の仕方は代々くり返される

「怒られっぱなし」で育った子は、我が子にも「怒られっぱなし」をやるのです。多分、無意識にそうなっちゃうんでしょう。

でも、文さんはそれを改善しようとされています。

いつも、怒ってしまった後、子どもに謝り、なぜ怒ったのか伝え、どうしたらいいのか、子どもと話し合っています。

子育てに手遅れはありません。気づいた時が改善のチャンス。
立派なお母さんの姿です。

これが、今の自分には精一杯かも。

「精一杯」の自分を認めてあげてください。
子育ての専門家である田嶋英子先生はこう言っています。

自分が経験してきた「子育て歴」を変えて子育てをするのは、
普通の人の何百倍も大変なこと!

そんな努力をしている自分をほめること!

そんな努力をして一人前に育てた将来の自分を想像してみること!

そうなんです。
自分が経験してきた「子育て歴」を変えて子育てをするのは歴史を塗り替えるほど大変なことなんです。

愛着形成の仕方は代々くり返されます。
ということは、文さんがここで歴史を塗り替えたとしたら、
我が子から先の子孫にまで、その功績が続いて行くということです。

田嶋先生は次のようにも言ってます。

罪悪感は要らない!
基本は「大きくすればいい」だけ!
他はオプション!

子育ての基本は「大きくすればいい」だけです。
失敗しても罪悪感は無用!
そして、成功したら、ひそかにガッツポーズをしてください!
歴史を塗り替える大仕事は、心の隅でひそかに実行してみましょう。(^^)/

そうするとですね、子育ての勉強が楽しくなりますよ!(^^)/

2.浅尾三吉さん(北海道)

こちらも、講座75「台所に長靴で!」を読んでのお便りです。

反省しきりです。私の学校教員時代のクラスの児童やわが子に対して、これとは真逆という対応をしていました。一番やってはいけない、自分の感情だけの対応です。今ならわかります。もう一度、バックしてやり直したいです。わが子も、私の孫を産んでくれましたが、まだしこりがあるようです。少しずつ緩解しつつありますが、なかなか親子の溝は埋まりません。私が向こうの世界に行くときまでには、なんとかしたいともがいています。この素晴らしい講座も、他人には紹介しやすいですが、わが子へはうまく伝えにくいところが事実です。妻を通してうまく伝えたいと思っています。それにしても、いい講座ですね。水野さん素晴らしいです。頑張ってください。子育てに一番必要な場面だと思います。もっと若いときに、気づければもっと素晴らしい現在があったと思います。過去は変えられないので、これから、うまいいい道を探って行きます。

いやあー、若い時って、ついやっちゃうんですよねえ。
私も自分の娘たちには大きな顔ができません。
なにしろ手を上げていましたから。

こういうことって回数は問題にならないんです。
一度でもやったら親の負けです。
子どもの記憶に一生に残ります。
危機に関する出来事は命に関わりますから、脳が保存しているのです。
参りますね。私はLINEで懺悔しています。(^^)/

そういう失敗も含めて、若い親御さんたちに伝えて行きたいと思います。
これからも応援、よろしくお願いします。

3.山田潮吏さん(青森県)

講座76「三歳児神話」の謎を解く!についてのお便りです。

ものすごく安心しました。仕事をしているお母さんたちは、ほっとすると思います。今の日本の現状では、金銭面で余裕がある家庭しか「3歳児神話」は叶えられません。後悔したくない。この記事はそんなお母さんたちを救うと思います。

実は私は「母親は家にいるべき」と思っていたんです。若い頃は。
で、実際にうちの妻は、主婦として、四人の娘を立派に成人させました。
四人とも立派な社会人になっています。

そのタイミングで私は定年を待たずに退職しました。無職です。
代わりに妻が仕事を二つも持っています。私が主夫です。(^^)/

妻は今、生き生きと働いています。
社会に出て働くということは、価値もあるし、楽しいですよね。
職場に行けば、家庭とは違った人間関係があり、違った世界が広がっていますからね。

私は33年間、何も気づかずに、自分だけがその「二つの世界」で生き生きしていました。主婦としての子育てにも生き生きする場面はあると思うのですが、中心は「家の中」ですから環境の変化を創り出すのが難しいなと感じています。

もっと早く妻が働ける環境をつくってあげればよかったと後悔しています。
そういう思いもあって、今回、「母親の職場復帰」について書きました。

「三歳児神話」を検索すれば、イデオロギー的な記事が山ほど出てきます。
私はそういう記事にはしたなかったので、とことん「赤ちゃん」の側に立ちました。その時のキーワードが「愛着形成」です。

そして、たどり着いたのがこの図です。

最大のポイントは「1~3歳」を「完了期」と表現した点です。

これはつまり、「完了していればいい」という猶予期間です。

そして、第二のポイントが「愛着形成のメインは前期と後期にある」という主張です。

また、今回は軽く触れただけで終わりましたが、ここには第三のポイントも隠れています。

それは、「3歳までに完了できない場合を愛着障害と考える」ということです。

断定することに反対される方々もいると思いますが、

断定することによって「救われる動き」も出てきます。

私は後者の立場でこれからも「幸せの子育て」を広げていきたいと思います。

田嶋英子先生の本『子どもの「困った」が才能に変わる本』

皆様からの感想やご支援をお待ちしてます! 

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水野 正司

子育て応援クリエイター:「人によし!」「自分によし!」「世の中によし!」の【win-win-win】になる活動を創造しています。

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2件のフィードバック

  1. 畠山文 より:

    励ましの記事、ありがとうございます。子育て歴を変えていくのは大変という言葉に救われました。同時に、一度でもしたら親の負けという言葉には、ドキッとしましたが、子育てに手遅れは無いを心に、今後も勉強していこうと思いました。

    ある人から、完璧な人間は居なく、完璧な親もいないのだからと励まされたことを思い出しました。

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