講座74 街で見かけた理不尽な叱り方・第3話
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近所のスーパーで福引きのシールを貼りたい小3ぐらいの男の子にお母さんが怒っていました。
この場面はどこが理不尽でしょうか?
2.「聞く」がダメな理由・その1
3.「聞く」がダメな理由・その2
4.「ダメな」叱り方
5.「正しい」叱り方への第一歩
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1.聞いちゃダメ!
これ、「ありがち」なんですよね。
やったことある人、いるんじゃないですか?
怒ったり、叱ったりする時に、つい「聞いちゃう」んです。
なんでやったの?
なんでやるの?
もう少し優しく言うと、
どうしてやったの?
もっとていねいに言うと、
どうして、そういうことをやるんですか?
まあ、どれも同じです。
聞かれても子どもは答えに困るのです。
理由は二つあります。
わかりますか?
(あ!聞いちゃった!)
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2.「聞く」がダメな理由・その1
一つ目の理由はこれです。
(1)脳が防衛反応を示す
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「3F」ですね。「闘う」「逃げる」「固まる」。
まあ、今回の場合は「固まる」でしょうね。
怒って聞かれると固まっちゃうんです。
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感情(人間脳ではなく動物脳)が先に動きますから。
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つまり、聞かれても考えられないということです。
聞く側は「返事」を求めているんでしょうけど、
「どうしてやったの?」と聞かれた子どもは返事に困ります。
これは「本能・感情」の方が反応してしまうからです。
私にもよくあります。
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つい、要らない物を買っちゃうんですよね。
答えに窮します。
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3.「聞く」がダメな理由・その2
(2)言語化できない
子どもは言葉の能力が未成熟です。
幼児は特にそうです(なのに怒られる)。
簡単に言うと「うまく言葉にできない」ということです。♪
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大人でもありますよね、そういうことって。
子どもは当然のようにあるんです。
なのに、大人は、つい聞いちゃうんですよね。
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どうしてつい聞いちゃうかというと「叱り方」を知らないからです。
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4.「ダメな」叱り方
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叱り方を知る第一歩は、「ダメな」叱り方を知ることです。
私の講座では12の叱り方を「ダメ」としてあげています。
「聞く」というのは⑥ですね。
「聞く」がダメな理由はさっき書いた通りです。
なのに大人がつい聞いちゃうのはそれが「ダメな叱り方」だと気づいていないからです。
これは学校の先生にもよく見られます。
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たとえばですね。
給食台の上に牛乳パックが置きっぱなしになっていて、ストローまでついてる。
最悪なのは、まだ牛乳が残っていたりする。
そして先生が、「誰だ!ここに置きっぱなしにしたのは?」と叫ぶ。
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でも、これ、絶対に出て来ません。
防衛反応が働くからです。
人が「自分を守る」のは本能ですから。
それなのに授業をつぶしてまで犯人捜しをする先生がいますよね。
私も若い頃やりました。
ダメな叱り方を知って今があります。
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5.「正しい」叱り方への第一歩
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大人が子どもを叱るのは反省させるためです。
また同じことで叱られないようにするためと言ってもいいでしょう。
でも、聞いちゃうとダメなんです。
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このお母さんの叱り方は「1」と「2」ができていません。
このお母さんは同じような場面でまた「聞いちゃう」と思います。
それは、それが「ダメな叱り方」だと気づいていないからです。
「ダメな叱り方」だと気づくことが「正しい叱り方」への第一歩
詳しくは、「正しい」叱り方講座をご覧ください。