講座535 高校生から取材を受ける


昨日、zoomで高校生の取材を受けました。
総合の授業で「児童虐待」を探求している生徒たちです。
私の本も読んでくださったいるとのことで、子育てについてもよく勉強されていました。
これから地域に出て、地域の子育て世代の方々とのつながりを探るようです。
・発信する
・地域に出る
・人と会う
・その成果をまた発信する
現代の高校生には数年前の高校生には無かったツールがあります。
AIやSNSなどを武器にしたダイナミックな活動が可能です。
地域の中での活動を、日本中に、世界中に、発信できます。
その可能性に期待しています。

私が「児童虐待」を真剣に学び始めたのは、「大阪二児餓死事件」がきっかけでした。
亡くなった3歳のお姉ちゃんとと1歳の弟君が二人で嬉しそうにブランコに乗っている写真があります。
この写真がずっと頭に残りました。
「この子たちが死んだのか」
「餓死」
すぐに本を探して読みました。
事件の背景を知れば知るほど、母親一人の問題ではないことがわかって来ました。
それは私の職業である「教育」にもかかわることです。
何かしなければならない。
そう思って、行動を始めました。

そこから追いかけ初めて、今でも追いかけ続けている言葉があります。
負の連鎖(negative chain)
・母親が悪いのか?
・その母親を育てた母親が悪いのか?
・父親は何をしている?
・学校教育が悪いのではないのか?
関係する本をたくさん読みました。
ですから子育てに関する本が1000冊を超えてしまいました。
そのうちにひとつの結論に達しました。
子育ての仕方は学校では習わない。
そこで出前授業「赤ちゃん学」を始めました。
現在、4648名(2025年4月20日時点)の小中高校生がこの授業を受講しています。
そして、この授業が書籍化されました。
ですから、この本の出発点は「児童虐待」だったのです。
今回、そのことを高校生が取材をしてくれて、私自身が原点に還りました。

このブログで「虐待」を検索すると56件の記事がヒットします。
たとえば、講座72「街で見かけた理不尽な叱り方・第1話」です。

これは若いお母さんが2歳くらいの子どもに言った言葉です。
私は大型スーパーのフードコートでこの場面に遭遇しました。
私から見ると、これは虐待です。
しかし、このお母さんにはそんなつもりはないでしょう。
では、言われた子どもの脳にはどのような影響があるのでしょう。
そのことをブログで解説しました。
そして、こうしたことがあまりにも多いのでAmazonで電子書籍を発行しました。
それが、『叱り方大全: 怒らずに済む正しい叱り方』です。

「子育て」については徹底的に勉強しました。
・昔の子育て
・外国の子育て
・動物の子育て
・20万年前の子育て
・医学
・脳科学
・心理学
政治や法律についても学びました。
講座285「『子育て』と教育基本法」は、日本の法律が持っている問題を指摘したものです。
2.「子育ての憲法」
3.「基本法」の力
4.家庭教育以外では
5.まとめ

「負の連鎖」をなくしたい。
学校教育に「子育ての仕方」を位置付けたい。
これが私の目標です。
幸せになる方法はすでにあります。
それなのに広がらない。
誰かがやらねばならない仕事だと思っています。
