講座283 本能による子育て
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写真は私が担当しているラジオ番組「子育てエトセトラ」のメンバーです!
私の隣が助産師のマキさん、右端がアナウンサーのハッシー。
先日の収録はこの3人で子育てのことを話しました。
その中で特に印象的だった出来事について書きます。
2.自宅出産とリビングウィル
3.本能という仕組み
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1.子育てに知識は要らない
印象的だった出来事というのはこれです。
子育てって本能でやればいいんじゃない?
どういうことかと言いますと、
思った通り、感じたままに育てればいいということです。
「本に書いてあるからこうしよう」とか、
「みんながこうやってるからしなきゃいけない」とか、
そういう情報に流されるのじゃなくて、
母親が思った通りに、感じたままに行動すればいいということ。
母性のおもむくままに
そう言い換えてもいいと思います。
人間社会って情報が多過ぎるじゃないですか。
子育ての本だけでも山ほどあって、
ネットの情報も山ほどある。
身近な人がSNSに流す情報だってありますし、
コトバや文字が多過ぎます。
コトバや文字って全部、理屈なんですよね。
左脳で処理してる情報。
そんなのは全部取っ払って、本能だけで子育てをしたらどうなるんだろう?
案外、それが理想的な子育てが出来るんじゃないかと思うのです。
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2.自宅出産とリビングウィル
助産師のマキさんは自宅出産に詳しい方です。
番組の中で「自宅出産のいい所って何ですか?」って聞きました。
そしたら意外な答えが返って来たのです。
母親が自分に誇りを感じられるところだと思います。
自分に誇り?
どういうことかと言いますと、
自宅ですからご主人とか家族が見守っているわけじゃないですか。
病院ではないので、医師もいなければ、医療機器もない。
母親が「自分」で赤ちゃんを産む。
助産師さんは助けているでしょうけど、
助産師さんは、「母親が自分で赤ちゃんを産むのを助ける」のだと思います。
まさに「助産師」という名前の通りです。
そういう環境で出産をした母親は自分に誇りを持つのだそうです。
「私ってすごい!」
「私は赤ちゃんを産んだ!」
そういう実感が強いのだと想像します。
当然、その母性(母親意識)も強いはずです。
母性なんて人から与えられるものじゃないですよね。
自分の中に持っているもので、自分の中につくられるものだと思います。
その母性が、もはや「誇り」として自分の中に獲得される。
それが自宅出産なんだと理解しました。
ちょうど私はリビングウィルに興味を持っていたので、
自宅出産とリビングウィルが重なりました。
リビングウィル(Living Will)とは、「年をとって死ぬ時にどのような死に方をしたいのかを自分の意思として書いておくこと」を言います。
私は書いておこうと思っているんです。
その中には自宅で死ぬことも明記しておこうと思っています。
自宅死ですね。
その自宅死と自宅出産が私の中で重なったのです。
ああ。自宅で死ぬ時も自分の人生に誇りを持って死ねるんじゃないか、と。
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3.本能という仕組み
私が尊敬している小児科医の田下昌明先生は、
生後30分以内に母乳を吸わせること
を推奨しています。
そうすれば母親の体の中にある「母乳製造のスイッチ」がオンとなり、
その後の母乳製造がスムーズになるというのです。
これと同様に、私は父親にも「父親のスイッチ」というのがあると思います。
それは「出産時の立会い」と「出産直後の抱っこ」ですね。
病院のあり方を非難するわけではありませんが、
社会の中には様々な決まりがあって、それが出来ない場合も少なくないじゃないですか。
でも、人間本来の出産シーンには、母親や父親にスイッチを入れる仕組みが備わっているような気がするのです。
しかし、社会は、その仕組みを使えないようにしてしまう場合もあります。
「本能による育児」という仕組みは、その時点から崩れてしまいます。
そして、その後も、現代的な様々な環境が母親を悩ませます。
育児書や育児のインフルエンサーたちは「子育てに正解はない」などと言いますが、
正解は最初から人間の体の中に備わっているのではないでしょうか?
本当は、何も考えなくても、何も悩まなくても、子育ては出来る。
その仕組みを、母親も、父親も、人間社会も、持っているような気がするのです。
私はそういう視点を持ちながら「子育ての仕方」を発信していこうと思っています。
娘を産んですぐに母乳をあげることがなんとなく恥ずかしく緊張したのを思い出しました。
私はスキンシップとか恥ずかしいと思ってしまう時があります。
本能の子育て。
大事な考え方だと思いました。
考え過ぎずに直観で!(^^)/
まだまだ、出産の立ち会いや産後の面会が規制されてる産院が多いと思います。
それによって、「父親のスイッチ」が押されにくくなってるのかもしれませんね。
であれば、母は、赤ちゃんのことをみながら、どうやって「父親のスイッチ」を押すのかも考えなきゃいけないのかも・・・
大変だなぁなんて思ってしまいました。
育児休業の活用だと思います!