講座280 子育て講座:Q&A①
6月19日(日)に北見市で子育て講座をさせていただきました。
主催は「北見スマイルこそだてネットワーク」(代表・杉本一恵さん)です。
「北見スマイルこそだてネットワーク」というのは、北見市で無料の託児付きのイベントを開催している市民活動団体です。
子育て中のパパママが自分の安心とごきげんを作れるような会を目指して活動中!
「自分の安心とごきげん」というのがいいですね。
私は今回で2回目になります。
今回は次のメニューで開催しました。
1は、中高生に実施している「赤ちゃん学」を体験していただく講座です。
2は、今回初めて作った講座で、男性の育児参加や産休育休についての解説など。
久々の対面(リアル会場)でした。
やっぱり対面はいいですね!とても楽しかったです!
3時間という長丁場でしたが「あっという間でした!」という感想をいただきました。
そのときのQAの中から内容を少しだけ紹介させていただきます。
Q2.幼児期の習い事はどうしたらいいでしょう?
Q3.眠くないのに早寝させても大丈夫?
Q1.YouTubeを見せても大丈夫でしょうか?
YouTubeを見たいんですよね。
楽しい動画がたくさんありますし、見ているお友だちも結構いるでしょうからね。
園や学校に通うと影響されますよね。
そこでご相談だったわけなのですが、
「どんな風に見てるんですか?スマホですか?」って尋ねてみたところ、
スマホで見る時もあるようですが、テレビにつないで見る時もあるとのこと。
私:「それ、いいですね!」
スマホをテレビにつないで視聴させる。
そうすると、大抵はリビングで見ることになるわけですから、大人の目が届きます。
やめるタイミングもとりやすいですね。
一緒に見て内容についてコミュニケーションをとることもできます。
親のスマホを子どもに渡してしまうと「こもって」しまう。
一人で見るわけですから行動が「こもる」方向に向かいます。
自分の部屋に持って行ってしまうこともあるでしょう。
大違いなんですね。
テレビでつないでみんなで見ることによってYouTubeの仕組みやリスクを学ぶこともできます。
大きくなって自分のスマホを持つ前にテレビで練習するのはとてもいいアイデアだと思いました。
Q2.幼児期の習い事はどうしたらいいでしょう?
「まだ早いんじゃないか?」とか、
「親が決めちゃっていいのかしら?」とか、
悩みますよね。
でも、私の考えは明確です。
幼児期の習い事はリターンが大きい。
習い事って「投資」と同じなんです。
リスクとリターンがあるわけです。
小学校に入ってから始めるのと、幼児期に始めるのとでは明らかに違いがあります。
大きくなればなるほどリスクの方が大きくなります。
無理矢理だとなおさらです。
苦労しますし、苦痛になっちゃいます。
ところが幼児期はそうじゃないんですね。
なぜなら幼児にとっては習い事も勉強も「遊び」と同じなんです。
脳の発達には「臨界期」と「敏感期」があります。
臨界期というのは、その年齢を過ぎたら身につけるのが難しくなるという時期です。
ピアノの絶対音感なら5歳くらいまでとか、英語の発音なら8歳くらいまでとかです。
敏感期はその逆です。
その能力を身につけるには最適な年齢があるという考え方です。
マップにある様々な体験の敏感期は幼児期に集中しています。
詳しくは、この7月に出版される本『向山家の子育て21の法則』(騒人社)に書きましたのでぜひ読んでみてください。(発売されたらご案内致します)
質問に戻ります。
「まだ早いんじゃないか?」
ということはまずないと思います。
「親が決めちゃっていいのかしら?」
これは2通りあります。
子どもが「やりたい!」って興味を示したら「やらせ時」ですよね。
それはいいと思います。
そうじゃなくて、親が試しにやらせてみるというケースもありますよね。
やってみなければわからない場合もありますから、
やらせてみてから決めるというパターンもあると思います。
あと、考えておかなければならないのは「やめるタイミング」ですよね。
これも2通りあって、
「やめたい」→やめさせる、というのもアリでしょうし、
「やめたい」→「もう少し続けてみたら?」、という場合もあるでしょう。
これに関係するケースとして、始める前に親と約束させるという例もよくあります。
「やってもいいけど一年間は続けること!」とかですね。
これは年齢によりますね。
約束と言っても、小さい子には将来を見通す力が未発達ですし、時間感覚も大人とは違います。
10歳くらいの子なら「約束」も考えられなくもないでしょうけど、
そのことで子どもが苦しい思いをすることも考えられますので、私はオススメしません。
大切なのは「楽しい!」ということですから。
Q3.眠くないのに早寝させても大丈夫?
素晴らしいお母さんに出会えました!
夜7時半には子どもたちの寝る準備が完了していて、8時には布団に入る。
お子さんは4歳と5歳でしたか?
素晴らしいと思います。
しかも、好きな本を読んで、そのあとに寝る。
お手本ですね。
ただ、このお母さんが心配されているのは次のようなことです。
①周りのお友だちはそんなに早く寝ていない
②すぐに眠りに入るわけではないので退屈させているのではないか
①はですね。
多分、周りの子の寝る時刻が遅いのだと思います。
何しろ日本人は世界一寝不足の国ですから。
日本人の生活習慣には問題点が2つあります。
・親の生活が夜型になっている
・親が子どもに「子どもは早く寝なさい」と言わなくなっている
大人と子どもは生活リズムが違うわけですから、
「子どもは早く寝なさい」と言うべきですし、させるべきです。
また、必要な睡眠時間も年齢によって違ってきます。
そして、睡眠不足にはどんな悪影響があるか。
それについては、講座47「早寝早起き」の 「早寝」って何時? に詳しく書きましたのでぜひご覧ください。
現在、早寝早起きを実践している家庭は貴重になっています。
貴重だということは、それだけ社会的に価値があるということです。
目には見えませんが、将来に役立つ財産ですね。
そして、この財産は学力や人間力と同じで他人に盗まれることがありません。
リターンが大きいはずです。
リビングのテレビで見ること、習い事が遊び、そして辞めるタイミング。
根拠のあるご解説。
勉強になりました。
夜は私が先に寝てしまいます。
「起きて」と泣いてせがんでいます。
私が寝落ちしてしまったので、娘もふて寝のパターンになってしまっています。
この方のように、絵本の読み聞かせをして、抱っこして、娘が寝たのを確認して、穏やかな夜にしたいです。
疲れてますね。
頑張り過ぎないでくださいね!(^^)/