講座265 遠出≠家族サービス

GWといえば「おでかけ」ですよね。

でもこの「おでかけ」は誰のため?って考えたことありますか?

「おでかけ」は子どものためには良くない場合もあることを頭の隅に置いていきましょう。

 目 次
1.赤ちゃんを連れて行くリスク
2.幼児を連れて行くリスク
3.とは言え

1.赤ちゃんを連れて行くリスク

今年のGWにもちらほら見かけました。

まだ首のすわっていない赤ちゃんを連れている家族です。

「赤ちゃんの首」にずうーっと注意しなければならないので大変です。

抱っこしているお父さん、お母さんも大変ですけど、赤ちゃん自身も大変だと思います。

何よりも赤ちゃんの視力はまだまだ未発達です。

周りの景色は全部「ぼんやり」したものにしか見えません。

赤ちゃんの遠出はぼんやりした世界の中で揺られているに過ぎない

赤ちゃん連れの遠出は「赤ちゃんファースト」ではないですね

おじいちゃん、おばあちゃんが「こっちに来い」と言いたいです。

赤ちゃんの世界を考えるなら、目の前の20~30cmに変わった物を置いてあげる方が、ずっと楽しいはずです。

この赤ちゃんはこのおもちゃで1時間も集中していたそうです。

出かけるならお父さんに任せて、お母さんだけで外出しちゃいましょう!(^^)/

2.幼児を連れて行くリスク

講座54で「ジャネーの法則」を紹介しました。

覚えてますか?

ジャネーの法則:5歳児にとっての「10分」は大人の「1時間」

車で10分なら大人にとっては「すぐ」という感覚でしょうけど、その10分は子どにとっては「1時間」くらいに感じる長さなんです。

この計算だと、私の1年は2ヵ月くらいにしか感じないということです。

1/6ですよ。どうりで一週間が早いと思いました。

話を戻します。

例えば、30歳のお父さんが15歳の息子と5歳の弟を連れて遠出をしたとします。

このときに感じる体感時間は3人とも同じではないということです。

30歳(父親)1時間
15歳(兄)2時間
(2倍)
5歳(弟)6時間
(6倍)

ですから、テーマパークで並ぶ時は「1時間だから平気」と考えないでください。

5歳児にとって1時間並ぶことは「6時間並ぶこと」です。

地獄です。

これ、逆も言えるんですよ。

学校の休み時間が「5分」だとしたら、先生方はこう言うでしょう。

「5分休みなんだから席に着いて準備してなさい。トイレだけです!」

でも、子どもにとっては「5分もあるのに!」となります。

幼児期のキーワードは「めいっぱい遊ばせる」です。

天敵は「不安と退屈」です。

幼児と遠出をする時は、「遊べる時間」と「退屈する時間」を考えて計画を立てましょう。

車の中や待ち時間などは退屈をしないような「工夫」をしましょう。

写真は近くの公園で「立ち乗り」に挑戦する3歳の男の子です。

家の近くでも挑戦できることはきっと見つかるはずです。

3.とは言え

とは言っても、旅行っていいですよね。

私も行きたい所はたくさんあります。

先月も青森・岩手「みちのく一人旅」に行って来ました。

ま、年寄りの話は別として、

子どもと遠出をする時は「判断」と「工夫」が必要ということですね。

そこへ行って体験できることの価値を考えて判断し、

行くとなったら退屈しないような工夫をする。

そんなアドバイスをしようと思って今日になってしましました。涙

この記事に投げ銭!

水野 正司

子育て応援クリエイター:「人によし!」「自分によし!」「世の中によし!」の【win-win-win】になる活動を創造しています。

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5件のフィードバック

  1. つむちゃんのお母さん より:

    家でゆっくりする時間も大切ですね!
    娘も出かけるより家の外の水道で、水遊びをするのが大好きです( ˆ-ˆ )

  2. タミー より:

    判断と工夫の根拠を数値で示してくださりとても分かりやすいです。家庭の都合で、全く遠出しないのは難しいですが、判断と工夫を考えないといけないと思いました。最近では、娘が一人で手遊び歌をし始めることも多く、工夫する娘に脱帽です。

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