B 愛のスキル・愛の性質

講座23 愛のゆくえ

投稿日:

今日は久々に本の紹介をします。

森口佑介さん(京都大学准教授)の『子どもの発達格差』という本を

私なりに5分で解説します。

 目 次
1.将来を左右する要因は何か
2.「今を生きる」と「未来に向かう」

1. 将来を左右する要因は何か

この本の副題は「将来を左右する要因は何か」です。

なんだと思いますか。

愛情です。

愛着形成と言ってもいいです。

少し正確に言うとこうなります。

養育者への信頼

これが将来を左右するというわけです。

「泣いたら来てくれる」とか

「怖いけどお母さんが見てるから大丈夫」とか、

そういう信頼です。

最近の研究ではマシュマロテストにも信頼が関与していることがわかっています。

「15分我慢したらもう1個あげるわよ」と言った人が知らない人なのか母親なのかで結果を左右するということです。

信頼のある人から言われたなら、そりゃあ我慢してみようかなと思いますよね。

でも、知らない人から言われたら15分後に本当に来るかどうか怪しいですよね。

「信頼」というのは「我慢」に先行する大切なキーワードなんです。

そして、その信頼は愛情によって育まれます。

その「信頼」から3つの能力を身につけます。

それが生きる力です。

コントロール力(前頭前野の発達)

理解力(他者理解)

行動力(社会的行動)

学力という言葉がありますが、それはコントロール力に付随して表れる結果の一部だと思います。

世の中を生き抜くためには学力だけじゃ厳しいんですよ。

「他者理解」と「向社会的行動」が必要になります。

今後はますます求められると思います。

2.「今を生きる」と「未来に向かう」

この本のキーワードは「今を生きる」と「未来に向かう」です。

格差という現象をこの2つの言葉で整理したのが凄いところです。

「今を生きる」というのは、後のことを考えないで「今が楽しけりゃいい!」という考え方です。

勉強ができなくなっても、今、ゲームがしたい!

太るのはわかっているけど、今、このケーキが食べたい!

マシュマロテストは我慢すれば2個もらえるというテストでしたが、今を生きる子にとっては将来の2個よりも現在の1個の方が必要なんです。

それは「1個」を選んだ子がダメだとか、発達していないとか、そういうことじゃなくて、貧困環境にある子だったら生きるためには「1個」が最適解である場合もあるということです。

世の中にはすでに格差が存在するわけですから「今」を選択しなかれば生きられない子もいるということです。

もちろん、その背後には乳児期の愛着形成ができていたかどうかという視点はあります。

そこを改善するには世の中の仕組みが必要です。

それは必要ですが、今を生きる子もいるという視点が同時に必要なのが「今」ということです。

■意識高い系❝子育てメルマガ❞「子育てwin3マガジン」

「ブログ記事の更新情報」や「筆者の近況」などを配信しています。

無料です。

広告は一切ありません。

文章量の少ないスマートなメルマガです。

【申込方法】下のメールアドレス宛に空メールを送信していただくことで申請完了です。

解除はいつでも可能です。料金は一切発生しません。

-B 愛のスキル・愛の性質

執筆者:


  1. […] 講座23「愛のゆくえ」で森口佑介氏の考え紹介しました。 […]

comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

講座289 子どもが元気を失う時

三重県の小学校でPTA会長をされていた安藤大作さんが子どもたちにアンケートをとりました。 Q:どういう時に元気がなくなりますか? さて、子どもたちはどんな回答をしたと思いますか? 今回はこのことについ …

講座244 あなたは優しい親ですか?

 目 次 1.子どもに無関心2.医師や看護師の仕事3.教師の仕事4.逆でもいい5.子育てスキルのシェアリング 1.子どもに無関心 私は優しくない親でした。 自分の子であれ、他人の子であれ、子どもに接す …

講座231 愛着形成の先に待っていること

森のようちえんこだま Mさんからの報告です。 ■「森のようちえんこだま」という、親子で自然体験をする会に参加している。 その中で、「冒険こだま」という、 他の参加者は親子で参加する中を「一人だけで」活 …

講座171 赤ちゃん返りを受け入れる

Aさんからの投稿です。 小6の息子と小2の娘は、学校や外で大人に「頼りにしている」「しっかりしている」などと褒めていただくこともある、普通の小学生である。 しかし、(ここだけの話)家に帰ると各々赤ちゃ …

講座152 幸福な家庭をつくる7原則

このタイトルを見て、「どこかで聞いたことがあるなあ」と思った方もいるはずです。 そうです。あの名著、デール・カーネギーの『人を動かす』の中に出て来る7原則です。 え?知らなかった…という方は、ぜひ!こ …

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。