講座449 愛の性質「愛は壺にたまる」
2.増えたり減ったりする
3.人によって形が違う
4.まとめ
「愛の性質」は3つあります。
それぞれ解説していきましょう。
1.外からは見えない
愛情は「壺(つぼ)」にたまります。
壺ですからね。外からは見えません。
でも「ため方」はわかっています。
それが「愛のスキル」です。
愛情を注ぐ期間は4段階です。
特に、Ⅱ誕生後~6ヵ月くらいが重要です。
愛着行動が見られる乳児期が一番大切ですが、
「手遅れ」と考えることはやめましょう。
愛着形成は思春期前まで出来ます。
気がついた時が行動すべき時です。
2.増えたり減ったりする
壺にたまった愛情は増えたり減ったりします。
頑張った時に使われて減ります。
でもまた愛されて増えます。
増えたり減ったりする場面を動画でご覧ください。
どうですか?
「増えたり減ったりする」の意味が分かりましたか?
これは、「テツ君の作文」や「さっとママの無言の愛」のときと同じです。
どの場合にも「給油・充電」がかかわっています。
3.人によって形が違う
最後は「壺の形」です。
壺の形は子どもによってそれぞれ異なります。
愛情をたくさん必要とする「大きい壺」もあれば、
少しの愛情で満タンになる「小さい壺」もあります。
もちろん、その中間の「中くらいの壺」もあります。
また、形も違うので「たまり方」も異なります。
いくら愛情を注いでも、「最初はなかなかたまらない壺」というのがあります。
底が広いタイプです。
外からは見えないので手応えがつかめません。
逆に、「上の方が広くなっている壺」もあるでしょうし、
「変な形の壺」もあるでしょう。
人はそれを「個性」と呼びますが、
親にとっては「見えない」し、「人と違う」ので、不安にもなります。
神様のイタズラとしか思えません。
でも絶対に共通して言えることがあります。
それは、
いつかは必ず満タンになる
ということです。
それが
「自信を持った時」であり、
「挫折を乗り越える力を持った時」であり、
「旅立ちの時」であります。
5.まとめ
今回は「愛情の性質」について解説しました。
次の三つです。
時期は「四つ」です。
(1)生まれた直後
(2)誕生後~6ヵ月くらい
(3)6ヵ月~3歳くらい
(4)4歳~思春期前まで
(4)は最後のチャンス。「愛着形成完成期」です。
心のよりどころ(家族や両親などへの信頼)を完成させ、離れていても行動できるようになります。
でも、まだ大人ではありませんから「時々」愛着を求めます。
そして、やがて来る思春期には、親よりも「友だち」が大事になります。
親からの愛ではなく、「恋愛」を求めるようになります。
「夢」や「憧れ」を求めて、行動範囲を遠くへ広げて行きます。
それが基本的な成長のステップです。
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