講座9 「愛着形成」の仕組み

 目 次
1.(復習)愛着行動①②③
2.知識があれば愛は伝わる
3.愛着形成の仕組み

1.(復習)愛着行動①②③

サザンの歌に「愛は真心、恋は下心」といったフレーズがありますが、

真心だけで愛は伝わりません。

どんなに「真心」を持った人であっても、愛の知識がなければ愛は伝えられません。

逆に「真心」など知らんという人でも、愛の知識があれば愛は伝わります。

今回は「愛の知識」の出発点である「愛着形成」について解説します。

※この記事は実際の子育て講座で実施している内容を含むため続きは有料となります。

講座18 で、子どもには「愛着行動」というものがあるという話をしました。

「ふーん、こういうのが愛着行動か。」

「こうやって愛情を求めてるわけだ。」

これが「愛の知識」ですね。

別に「○○行動」という専門用語は覚えなくてもいいのですが簡単に説明しておきましょう。

①の発信行動というのは、赤ちゃんがまだ動けない状態の時に「微笑んだり」「泣いたり」することによって何かを訴えている(発信している)という意味です。信号行動とも言います。SOSの信号ですね。

②の定位行動というのは、まだ動けなくても視力が発達してきて「目」を使うことによって何かを訴えている(合図を送っている)という意味です。目を使ったSOSですね。

③の接近行動というのは、動けるようになった時に体を使って「追いかけたり」「探したり」するという意味です。

これが「愛着行動」という知識です。

次に進む前に覚えてみてください。

2.知識があれば愛は伝わる

三つの愛着行動を頭に入れましたか?

赤ちゃんが三つのうちのどれかに当てはまる「行動」をとったなら、

その行動に対応してあげれば愛は伝わります。

そして、その状態(愛は伝わった!という状態)のことを「愛着形成」と言います。

親と子の間に「愛」が形成されたという意味です。

信頼関係がつくられたと言ってもいいでしょう。

絆が強まったと表現することもできます。

愛着行動を知っているから愛着形成ができる。

どうですか?

絶対に必要なのは「真心」の方ではなくて「知識」ですよね。

そして、知識は共有できますから、旦那さんにも伝えることができます。

子どもを産む前の若い世代にも伝えることができます。

3.愛着形成の仕組み

この愛着形成の時期は0歳~3歳頃だと言われています。

「三つ子の魂百まで」というコトワザがありますが、

それは「愛着形成がうまく行けば百歳まで大丈夫」という意味だと私は考えています。

ま、それくらい大事なことだということです。

じゃあ、うまくいってるかどうかを調べる方法を知っていますか?

一つは7カ月前後で見られる「人見知り」ですね。

「人見知り」をするようになれば愛着形成が「うまくいってる」と考えられます。

あとは保育園などの園所で「親と離れるとき」ですね。

愛着形成というのは子どもが自分の中に「親との絆」(見えない太い糸)を作るという行為です。

それが出来ていれば、親と離れても泣きません。

心の中に「親への信頼」

(ゼッタイにまた戻って来てくれる)とか、

(何かあったら助けに来てくれる)とか、

そういう「安心感」が生まれているからです。

★ここ重要です!

つまり、この安心感はそれまで何度も愛着行動に対して親が対応してくれていたから生まれるのです。

お父さんが園所に送って行く時に「お母さんじゃなきゃヤダ!」となるなら、

それはそれまでに子どもの愛着行動に対して対応した回数が足りなかったということです。

ここらへんも見通しを持っておきたいところですよね。

だから「知識」は必要なのです。

★重要点はまだありますよ!

(ゼッタイにまた戻って来てくれる)とか、

(何かあったら助けに来てくれる)とか、

そういう安心感は自立心と表裏一体です。

(ゼッタイにまた戻って来てくれる)
(何かあったら助けに来てくれる)

そういう安心感があるから、親から離れて遊ぶ・過ごすことができるわけですよね。

その時は、子どもの中に「自信」と「自立心」が育っているのです。

この「自信」と「自立心」は離れる経験を重ねるほどに、長く、遠くなってゆきます。

考え方次第ですが、

「子育てが楽になった!」

「少し寂しくなった(:_;)」

ということになります。

以上が「愛着形成の仕組み」です。

なお、愛着形成の時期は0歳~3歳頃というのが基本ですが、

家庭によっては早い時期に保育所に預けなければならないこともありますよね。

そういう場合は「基本仕様」ではなく「特別仕様」にするのです。

3年間かけて愛着形成するところを2年で完成させるとか、1年で完成させるとか、

そういう「特別仕様」をすれば大丈夫です。

(ゼッタイにまた戻って来てくれる)
(何かあったら助けに来てくれる)

その「安心感」を他の子よりたくさん体験させれば不可能ではありません。

お母さん以外の人にこの役割を果たしてもらうという方法もあります。
(愛着形成の相手は「特定の人」であれば親以外でも可能)

世の中には「三歳児神話」などと名付けてあれこれ物申す方々がいますが、

大事なのは子どもの中に愛着を形成することです。

それが「自信」と「自立」につながるのです。

水野 正司

子育て応援クリエイター:「人によし!」「自分によし!」「世の中によし!」の【win-win-win】になる活動を創造しています。

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1件の返信

  1. 2021年10月11日

    […] 愛着形成の仕組みについては講座19で解説しました。 […]

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