講座182 アプリで母親診断

講座178で、「一日何回『ママ』って呼ぶか?」について書きました。

早速、試してくださったお母さんがいました。

こういうアプリを使えばスマホで回数を記録できるわけです。

すると、新たな発見があったのです!

左が月曜日の回数、右が金曜日の回数です。

一日で「ママ」と呼ぶのは、だいたい30回くらいですね。

ところが、

ある特定の日は呼ぶ回数が少ないのです。

「ある特定の日」というのは、どんな日がわかりますか?

私は分かりました。

というか、多分「その日」は少ないはずだと予想を立てて、

その上で「その日」に回数を数えてもらったんです。

そしたら、18回だったのです。

さあ、「その日(ある特定の日)」とは、どんな日だったかわかりますか?

発達心理学を勉強されている方なら予想がつくと思います。

ご自身が「意識的な子育て」をされている方も予想できると思います。

でも、普通はわかりませんよね。ヒントも何もないのですから。

そこでヒントです。

ヒント】このお母さんは働いています。

これでどうですか?

そうです。このお母さんは月曜日から金曜日までは働いているわけです。

働いている日は家にいる時間が短い。

つまり、我が子と過ごす時間が短い。

そこで、「32回」とか「34回」なんです。

多いのです。

子どもは一生懸命「ママ」と呼ぶわけです。

これで、 「その日(ある特定の日)」 の謎は解けましたか?

「その日」とは、仕事がお休みの日です。

もっと言うと、「仕事が休みで子どもと一日中一緒にいる日」です。

その日は、「ママ」と呼ぶ回数が減るのです。

それが「18回」の秘密です。

わかりましたか?

子どもは、お母さんが一緒にいる日は「安心」なのです。

だから、あまり「ママ」とは呼ばないのです。

逆に言うと、仕事がある日は「不安」とか「回復」の日です。

一生懸命に愛情を集める日。

それが「32回」とか「34回」の秘密です。

これは私の予想通りでした。

私はなぜ予想できたかというと、これと似たような実験を知っていたからです。

エインズワースという発達心理学者がおこなったストレンジシチュエーション法という実験です。

これについては、講座77「わが子はどのタイプ?・子どもとの関係診断テスト」で解説しています。

覚えてますか?

実は、「子どものタイプ」を知る実験ではなくて、「お母さんの普段の接し方」がわかってしまう実験だという話です。

それで言うと、今回のカウント実験も、お母さんのタイプがわかってしまう実験かも知れません。

ちょっと怖いですね。

ちなみに、今回数えてくださったお母さんは「安全基地タイプ」のお母さんです。

よかったですね!(^^)/

最後に、このお子さんが病気で寝込んでしまった時の「ママ」と呼ぶ回数を紹介させていただきます。

この記事に投げ銭!

水野 正司

子育て応援クリエイター:「人によし!」「自分によし!」「世の中によし!」の【win-win-win】になる活動を創造しています。

おすすめ

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です