講座180 生卵割り、1歳にやらせる?
1歳後半の子に生卵を割らせる動画です。
できると思います?1歳ですよ。
ご覧になりましたか?
出来ているかどうかはどうでもいいんです。
お手伝いを始める前のこの子の顔を見ました?
うれしそうでしたよね。
やってみたいんです。
それをやらせちゃうお母さんがスゴイ!
そして、上手にやれるわけはありません。
当然お母さんも手伝います。
でも、やらせる所はやらせていますよね。
達成感を持たせてます。
だから2個目も意欲的ですよね。
このお手伝いの優れている所を私なりに4つ分析しました。
(1)お母さんと一緒に活動している
お手伝いだから当たり前ですけどお母さんと一緒です。
一緒に活動するのがお手伝いです。
だからお手伝いは大切なんですよね。
そこです!
できるかどうかよりも「一緒に何かやっている」というところが大事なのです。
(2)時間つぶしをさせていない
この場面、お母さんが一人でやっていたら子どもは何をしていたでしょう。
ブロックなどで一人遊びをしていたかも知れません。
アマゾンプライムでアンパンマンを見ていたかも知れません。
そういう「時間つぶし的」な時間ではないというところも大事です。
時間つぶし的な時間の使い方の代表はゲームです。
ゲームについては、講座174「ゲームはフロー体験か?」で書きましたが、
「退屈だからゲーム」を習慣にしない使い方が大切です。
このお母さんの発想は「何か一緒にできることはないかな?」という積極的子育てです。
「何かやらせておくことはないかな?」という考え方とは真逆です。
この発想の違いがやがて大きな違いになっていくと思うのです。
(3)体験は挑戦
この時が初めての「生卵割り」かどうかは分かりませんが、
体験とは挑戦であり、体験には発見があるものです。
初めての体験ならば、
「よしやってみるぞ!」とか、
「おもしろそうだからやってみよう!」という気持ちが生まれますよね。
二回目の体験だとしても、
「今日は上手にできるかな?」とか
「上手に割ってみせるぞ!」という気持ちもあるでしょう。
いずれにしても積極的子育ては意欲を育てます。
意欲って0歳や1歳から育てるものなんです。
(4)体験は発見
そして、体験の中には発見があります。
白身がドローッと落ちて来る様子の観察。
そのドローッとした白身の感触。
たまごの硬さを体感。
トントンと打ち付けるリズムと手応え。
数え上げれば切りがありません。
それだけお手伝いには新発見(豊かな体験)があるということです。
わずか1分程度の動画でしたが今回もいろいろ学ぶことができました。
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[…] 講座180で、「生卵割り、1歳にやらせる?」という記事を書きました。 […]
[…] それは以前の動画で解説した通りです。(講座180 生卵割り、1歳にやらせる?) […]