1歳半~6歳(幼児期)

講座121 歯磨きを嫌がる子への対応

投稿日:

お友だちのAさんから質問をいただきました(講座120へのコメント)。

見た目や言い方が優しくても、脅し言葉は影響があるとは驚きです。私は歯磨きをいやがる時、虫歯になってもいいなら、しなくても良いよと伝えますが、これも脅しなのでしょうか?

私は答えました。

「脅し」に当てはまります!(^^)/
違う言葉にした方がいいですね。
ちょっと考えてみますね。

ということで、ちょっと考えたので今日はこのことについて書きます。

 目 次
1.歯磨きタイムはメイド喫茶!
2.「やって」「見せる」「説明しない」
3.結果を評価する
4.モノを選ぶ

1.歯磨きタイムはメイド喫茶!

まずは、これをやってみてください。

夜、寝る前の歯磨きタイムをメイド喫茶風にする。

「ご主人様、いらっしゃいませ!」とか言って、

お子さんをひざ枕で寝かせます。

別に、立ったままでもいいんですけどね。

「仕上げ磨き」ってありますよね。

嫌がる子には「仕上げ磨き」を先にやっちゃってもいいと思うのです。

慣れて来たら、ちょっとでもいいので、先に自分で磨いてみる。

そして、お母さんが仕上げる。(べつにお父さんがメイドになっても構いません!)

要するに、歯磨きタイムを「苦じゃない時間」「楽しい時間」「イベント」にしちゃえばいいのです。

このことを育児アドバイザーの仁保雅望先生は「母親は女優になれ!」と表現しています。

演技ですね。イベントですから。

それを私は「メイドになれ!」と表現してみました。

2.「やって」「見せる」「説明しない」

次はモンテッソーリ教育の教え方です。

お母さんが、歯磨きを、やって、見せる(説明しない)。

幼児に対して「仕事」や「作業」などを教える時には、

黙ってやって見せる

というのがモンテッソーリ教育の教え方です。

「いい?今からお母さんが歯磨きをするから見ててね」と言って

子どもの前で、ゆっくり、ていねいに、黙って、やって、見せる。

長い時間は無理ですから、「上の前歯2本を磨くところだけ」とかを見せます。

「ここまで、できるかな?」「じゅあ、やってみて」

できたら「上手!」と言ってほめます。

これが初日だとしたら、残りはお母さんが磨いてあげるといように

スモール・ステップ

で進めます。

これがモンテッソーリ教育の教え方の基本ですが、

「歯磨き」というのは、

お母さんが「やって見せてる」のか、

お母さんが「自分でやってるだけ」なのか、

受け取り方がごっちゃになりやすい行動なので、

お母さんの代わりに「人形」にやって見せるという方法もあります。

3.結果を評価する

これも仁保先生からのアドバイスです。

鏡を使って、自分の歯を見る(見せる)。

特に、磨き終わった後の評価が大事だと思います。

大人なら、歯を磨けば「キレイにしたぞ!」という実感が湧きますが、

幼児の場合は「ただ、やらされただけ」という感じになってしまう恐れがあります。

ですから最後に鏡を見せて、「ああ!キレイになったね!よかったね!上手に出来たね!」と

爽やかな気持ちにして布団に入る。

この「言葉がけ」が大事です。

これは情操教育です。

「気持ち」を「言葉」に置き換えてあげるのを忘れないでください。

この場合、使う言葉は「いい言葉」「いい気持ち」でなければいけません。

「磨かないと」とか、「虫歯になるよ」とかは悪い言葉です。

「悪い言葉」が「悪い気持ち」を強めます。

脳に悪いネットワークが出来てしまいます。

だから「脅し」はダメなのです。

4.モノを選ぶ

最後です。

歯ブラシ、歯磨き粉などのモノを吟味する。

仁保先生は市販のモノにはいいものが少ないと指摘します。

歯磨き粉を選ぶ時も、歯医者さんで扱っているものを使わせているといいます。

とにかく歯医者さんに相談するというのも手です。

嫌がる子への対応も歯医者さんなら知ってるかも知れません。

また、「かかりつけ歯科医」を見つけるのは一生の財産です。

虫歯だけでなく、口腔ケアは体全体の様々な病気に関連しています。

歯医者さんと仲良くしましょう!

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-1歳半~6歳(幼児期)

執筆者:


  1. 畠山文 より:

    ありがとうございます。

    脅しと教えて頂き、子供に私の言い方は嫌な気持ちになるか聞いてみたところ、嫌だと言われました(^_^;)

    その後、娘の方から、どう言われたら良いか考え、伝えてくれました!彼女の答えは、歯磨きして、歯をピカピカにしよう!虫ばい菌をやっつけよう!でした(^.^)

    女優になるは、遊びの要素を取り入れて楽しくする、娘の答えも歯磨きに物語性を持たせて楽しさを演出するなと感じました。

    今回のことで、子供自身もする必要のあること、してはいけないこと、きちんと理解していて、自分でも何とかしようと考えていると、改めて実感しました(^.^) 成長を感じました。

    • 水野 正司 より:

      質問ありがとうございました。
      記事は、いろんな人の参考になるように書かせてもらいました!

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