1歳半~6歳(幼児期) 父親学

講座71 子どもとの遊び方

投稿日:2021年1月15日 更新日:

子どもといっしょに遊ぶのって大変ですよね。

私なんか体力が不足しているので孫と遊んだら二日間ぐったりです。

今日は子どもと遊び方を大変な順に発表します!

 目 次
1.体を使った遊び
2.お手伝い
3.ごっこ遊び
4.実況中継
5.見守り
6.まとめ

1.体を使った遊び

これが一番疲れますね!

説明無用!私なんか、見ただけで疲れます!泣

いっしょに遊んであげるお父さんはえらいと思います!
子どもは大喜びします!

2.お手伝い

子どもにとっては「お手伝い」も「遊び」の一種です。
本来、子どもの最大の敵は「退屈」なんです。
喜んでお手伝いをしてくれる子は健全です。

それに、うまく手伝わせれば助かりますし、
どうせ作らなければならないので一石二鳥の活動です。

ただ、主導するのは大人の側なので、ちょっと大変です。
でも、子どもにとって得るものは大きいはずです!

3.ごっこ遊び

これもなかなか大変ですけど、ちょっとしたコツがあるんです。

シェアド・コントロール(Shared Control)

「熊さん、熱があるんじゃない?」

って、大人の側から言ってあげるんです。

子どもはきっと、そのセリフに応じるはずです。

「あら、大丈夫よ!お薬飲んだの!」とかって。

これは「ごっこ」をしているように見えますが(実際「ごっこ」なのですが)、実はストーリーを大人の側も操作しているのです。「シェアド・コントロール」と言います。質の高い幼児教育のスキルです。

「熊さん、熱があるんじゃない?」と言われたら、

その状況に応じた対応を考えるはずです。

これがすでに「勉強」なんです。社会的な状況対応が必要になります。
「熱」とか「薬」などの言葉の活用も行われます。
「思いやり」「礼儀」などの道徳的な心情も養われ、判断力も必要とされます。

そして、この「シェアド・コントロール」を使うと、大人の側が疲れません。
子どものペースに流されずに済むからです。

「あ!ちょっとお腹がすいて来たわ!」

とかって言って、休憩に入ったりすることもできます!(^^)/

4.実況中継

これは「ごっこ遊び」よりも楽です。
子どもが遊んでいる様子を、そばにいて、言葉にしてあげるだけです。

実況中継

「あ!いま、太郎君は青い車を右手に持ちました!」

などと中継してあげるだけです。野球や相撲の解説者みたいなものです。

言葉にしてあげる

それだけで、質の高い幼児教育となります。

「太郎君は」という主語を使った敬体文が耳から入ります。
「青い○○」という表現の仕方も耳に入ります。
「右手」の意味も体を使って理解します。

次の動画を見てください。
消防車で遊んでいるお子さんにお母さんが「実況中継」している動画です。

お母さんが実況することによって「クルクル回ってます」という言葉をお子さんがくり返していましたよね。こうして言葉とその使い方を身につけていくのです。しかも「~ます」という敬体文でしたね。こうして、ていねいな言葉づかいも身につけていくわけです。

「実況中継」には3種類の方法があります。

①肯定する
②微修正する
③新出単語で驚く

「クルクル回ってます」は①肯定する実況でした。

動画には②の場面もあります。気づきましたか?

お子さんが「消防が(回ってます)」と言ったところで、お母さんが「消防車が」と修正しました。正しくは「消防車が回ってます」ですからね。

実況中継ではこのように「さりげなく」「自然に」「流れの中で」「否定せずに」正しい言葉に直してあげます。これが微修正です。

無理に直さなくてもいいのです。
直さないことが大事です。遊んでるわけですから!

でも、子どもにとって遊びが学習です。
「子どもは遊びの中で学ぶ」というのはこういうことです。

そして、今、その場で出来る必要もありません。
「遊び」ですからね!

③についてはまたいつか解説したいと思います。

5.見守り

見守り。これが一番疲れません。

でも、気をつけるべき点があります。

①子どもは見ている

見ていないようで実は時々見ている。それが子どもです。
「あー、お母さん、スマホ見てるなあ」とか、簡単にバレます。

②子どもは感じてる

お母さんの気配を背中で感じています。
だから安心して遊んでいるわけです。
大人にも都合がありますからスマホも見たいですよね。
そんな時は、「安心して光線」を子どもに送りながらスマホをしましょう。
離れているからといって安心してはいけません。
安心が必要なのは子どもの側なんです。

③トラブルを想定する

ずっとこの状態が続くと思ってはいけません。
子どもにトラブルはつきものです。

急にトイレに行きたくなるかもしれません。
女の子に砂をかけて泣かせていまうかもしれません。
砂が目に入って泣いて戻って来るかもしれません。

「長くは続かない」と思っていた方が親のストレスは減ります。
逆に、長く遊べた時は、うんとほめてあげたい気持ちになります。

体力的時間的には一番楽な「遊ばせ方」ですが、子どもですからね。
「100%楽」ということはありません。涙

6.まとめ

今回は私にとって大変な順に「子どもとの遊び方」を書いてみました。

第1位 体を使った遊び
第2位 お手伝い
第3位 ごっこ遊び
第4位 実況中継
第5位 見守り

子どもとの遊び方には、それぞれにコツがあります。

大人の側にも、大人の事情や体力的な限界があります。

結局、その場に応じて遊び相手をすることになると思うのですが、その時に、注意点を心得ていたり、子どもの脳力・能力を発達させるスキルを持っていたりすると「お互いの幸せ」につながります。

そこが大切だと思って、この記事を書きました。

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