講座190 「悪い子」の育て方②
答えの1つ目は「放置し過ぎ」でした。
放置は、動物脳を「安心安全」にさせません。
動物脳が安心安全な状態になければ、人間脳は健全に発達できないので「悪い子」が育ちます。
それが仕組みの①でした。
今回は仕組み②です。
2.防衛反応
3.防衛反応を引き起こす6つの例
1.脳の仕組み②
【仕組②】人間脳と動物脳は、同時には働かない。
イヤイヤをして泣き叫んでいるときは「動物脳」が働いています。
この時、人間脳のスイッチは切れていますから、話しかけてもなかなか通じません。
我に返った時に話しかけるか、
「アンパンマンだ!」とか言って我に返らせないと意識が戻らないのです。
泣き叫んでいる時は「別人」だと思っていいです。
それが「同時に働かない」という仕組みです。
2.防衛反応
兄弟でケンカをしてジュースをこぼしてしまった時のお母さんです。
「おぅらッ!何してんだ!テメェら!」と怒りました。
人間は、怒られると動物脳にスイッチが入ります。
3Fですね。
抵抗するか、逃げようとするか、固まるかです。
スイッチが動物脳に入ってますから、自分たちの状況を客観視できません。
とにかく守ることに一生懸命になります。
「だって…」
と言って、自分を守ろうとします。
ちょっと横道にそれますが、子どもが言い訳をするのは大人が聞くからです。
このお母さんも「何してんだ!」と聞きましたよね。
聞くから「だって」が出るのです。
「どうしてそんなことするの!」
も同じです。
言い訳を言わせる言葉です。
とにかく、このように怒ったり叱ったりすると、子どもは防衛反応を見せます。
冷静に考えることが出来ないので、
反省できなかったり、
同じことをくり返したり、
ウソをついて誤魔化そうとしたりする可能性が高まります。
3.防衛反応を引き起こす6つの例
こういう対応をすると、子どもはすぐに「守り」に入ります。
それではいつまで経っても人間脳が未熟なままです。
①すぐにキレて友だちを殴る。
②話をしようとすると逃げる。
③話を聞こうとすると黙ってしまう。
こういう子が育ちます。
というわけで、問題1の答えはこうなります。
次回は「よい子」の育て方について解説します。
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