講座189 「悪い子」の育て方①
どういう子を「悪い子」と呼ぶか。
定義があるって、知ってますか?
今日は「悪い子」の育て方について解説します。
2.「悪い子」の育て方①
3.脳の仕組み①
4.無視や放置
5.1つ目の答え
1.「悪い子」の定義
①すぐにキレて友だちを殴る。
これ、ダメですよね。
②話をしようとすると逃げる。
これもダメですよね。
③話を聞こうとすると黙ってしまう。
こういう子、いますよね。
これも「悪い子」に分類されるんです。
「悪い子」というのは、この①②③のような子を指します。
①~③はそれぞれ「Fight(闘う)」「Flight(逃げる)」「Freeze(固まる)」、
合わせて「3F」と呼ばれる防衛反応です。
(細かく言うと本能行動をコントロールできない状態です)
①②③のような防衛行動に走っちゃう
そういう子です。
「悪い子」の話ですが、「悪い大人」でも同じです。
悪い事をして警察に捕まりそうになったら、抵抗する大人、逃走する大人っていますよね。
そして、捕まってしまったら黙っちゃう。
きっと暗い過去があったのでしょう。
そういうのが防衛反応で「悪い」の定義です。
2.「悪い子」の育て方①
そして、このような「悪い子(悪い大人)」に育てるには、育て方があるんです。
さあ、A~Dの中で、「悪い子」に育つ方法はどれでしょう?答えは2つです。
3.脳の仕組み①
人間の脳を簡単に言うと、「動物脳」の上に「人間脳」が乗っかっている感じです。
中心にあるのが「動物脳」で、本能や感情に関係します。
その上に乗っかっている「人間脳」は思考やコントロールをする場所です。
そして、その仕組みの1つ目がこれです。
【仕組①】動物脳が「安心安全」な状態になければ人間脳はうまく機能しない。
赤ちゃんの時の経験を覚えていますか?
オムツが濡れて気持ち悪くて泣きましたよね。
そうすると、お母さんが来てくれて新しいオムツに取り換えてくれる。
「安心安全」です。
この時、赤ちゃんは次のことを認識します。
【認識】泣いたら来てくれた。
そういうことをくり返すうちに、赤ちゃんは次のことを期待するようになります。
【期待】泣いたら来てくれるかな?
「認識」も「期待」も思考です。
人間脳が成長しているんです。
「不快」という感情で泣くことから、取り換えて欲しいという「要求」で泣くようになるわけです。
つまり、わざと泣くようになるわけですね。
そして、うまく要求が満たされると、「やったぜ!」と喜びます。
これを「成功体験」と呼びます。
こんな感じですね。
4.無視や放置
今度はお母さんが来てくれなかった場合です。
来てくれないと泣き続けます。
「安心安全」が成り立ちません。
「成功体験」につながりません。
泣いても来てくれなかったので「失敗体験」になります。
そして、このようなことが続くと人間脳が発達せず、動物脳が優位になります。
したがって、防衛反応をコントロールするのが苦手な子(=悪い子)に育つ可能性が高まるわけです。
5.1つ目の答え
ということで、問題1の答えの1つ目はわかりましたか?
答えはBの「放置し過ぎ」です。
次回はもう1つの答えについて解説します。
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