講座373 小学一年入学準備13チェック

一年前の講座で小学校一年生に必要な「入学準備12項目」を紹介しました。

今回はそれを少し新しくしました。

 目 次
1.時計
2.雨具
3.通学路
4.盛り付け
5.箒(ほうき)
6.絞る(しぼる)
7.箸(はし)
8.朝の支度
9.睡眠
10.鉛筆
11.トイレ
12.タブレット
13.心の準備

1.時計

学校には教室をはじめ、いろんな場所に時計が設置されています。

「時計を見て行動する」というのは小学校生活で毎日必要になる能力です。

おうちでもアナログ時計を見て行動できるようにしておくと強みです。

2.雨具

雨の日は傘ではなく雨合羽を使う場合が多いと思います。

問題はその着脱です。

幼稚園と何が違うのか?

ランドセルがあります。

この状態で雨具を脱いだり、着たり、ちゃんと掛けたりできると強みです。

3.通学路

これはもうやっていると思いますが、

親子で一緒に通学路を歩いてみるという経験です。

できれば「朝の登校時刻」と「帰りの下校時刻」に合わせて歩くことをオススメします。

なぜなら同じ道路でも時間帯によって全く環境が違ったりするからです。

朝には必ず怖い犬が散歩していたり、やってみなければわからないことがたくさんあります。

少し離れて歩くとか、9割は一緒に歩くとか、パターンを変えてみるのもいいかも知れません。

そして、大事なのは「心配なことがあったら学校に電話する」ということです。

子どもの身長では死角があるとか、樹木が倒れているとか、

通学路を安全安心な環境にするのは地域住民みんなの責任です。

4.盛り付け

給食があります。

最初は先生や高学年の子がやってくれるかも知れませんが、いずれ自分たちでやります。

・トングの持ち方を知っている

・おたまの持ち方を知っている

・ナイロン手袋をはめた経験がある

こういう経験が強みになります。

5.箒(ほうき)

学校の清掃用具はかなり「昭和」です。

未だに「箒とちり取り」を使っている学校が多いと思います。

家庭では使いませんよね。

これも経験があると強みです。

玄関掃除などのお手伝いをしている子は箒の使い方がうまいです。

6.絞る(しぼる)

雑巾です。

子どもの手は小さいので学校の雑巾を絞るのは大変なんです。

子どもの用の雑巾を用意してくれている先生はかなり配慮される先生です。

雑巾って「絞り方」がありますよね。

全く知らないと損することが山ほどあります。

・絞った時にバケツからこぼれる

・雑巾を使いたくなくなる

・掃除当番をさぼるようになる

・汚れを見ても見てみぬふりをしてしまう

こういうマイナス行動は、実は子どもが悪いのではなくて、

単にスキルを身につけていないために生じることがあります。

生活技術は子どもにとって一生の財産です。

学校生活のスタートにそのことを身につけておくと人生が変わります。

7.箸(はし)

箸の持ち方はもう身についていると思いますが、

正しく使うことはなかなか難しいものです。

大人でもできませんからね。

無理に正しくやる必要はありません。

でも、入学というこの機会に「持ち方」や「マナー」を知ることには意味があります。

「小学校の入学準備期間」という黄金の期間に改めて教えてもらえるのは子どもにとって財産です。

上品に食事ができるというのも長所ですよね。

8.朝の支度

これはもう幼稚園の時から習慣が出来ていると思います。

ただ、持ち物が違ったり、時刻が違ったりしていますから、練習期間を設けておくといいでしょう。

いきなり当日というのはちょっとハードです。

9.睡眠

これが意外と重要なんです。

最初の日はいいんです。緊張してますからね。

ところが二、三日すると疲れがたまります。

慣れない学校生活でリズムがつかめなくなります。

大事なのは睡眠時間です。

睡眠時間を十分に確保できている子はいずれ体調が整います。

しかし、寝るのが遅い子は体調不良から学校に行くリズムが狂いがちになります。

夜にブルーライトを浴びる(スマホやゲームなどの使用)とホルモンバランスが崩れます。

小学生になったのを機に生活習慣を見直すのもありですね。

詳しくは、講座199「子どもの睡眠障害」をご覧ください。

10.鉛筆

本来は子どもの筆圧や用途に合わせて硬さを選択するのですが、

小学校一年生でしたら2Bとか4Bくらいがよいのではないでしょうか。

詳しくはこちらをご覧ください。

講座158 鉛筆の持ち方は幼児期に決まる!

講座208 鉛筆を正しく持てる子は1割以下

11.トイレ

学校のトイレ環境をご存知ですか?

最近は洋式トイレが普及していますが、中には和式トイレの学校もあります。

また、男の子は立ってオシッコをするのに慣れていない場合もあります。

12.タブレット

一人一台で端末を使う時代です。

文部科学省が推奨している端末・OSは3種類ありますが、地域によって何を使っているかが違います。

(1)Chrome OS (40.1%)
(2)Microsoft Windows(30.4%)
(3)iPad OS (29.0%)
出典:GIGAスクール構想に関する各種調査の結果

お子さんが入学する学校ではどれを使っているのでしょうか?

もし可能であれば慣れておくのもありですね。

ちなみに、公立小中学校の半数が「持ち帰り」実現に向けた準備を進めているとのことです。

13.心の準備

これは何かと言いますと、二つあります。

一つは子ども自身の心構えです。

多分、お子さんはこう思っているはずです。

「学校は勉強するところだ!」

「学校に行ったら勉強がんばる!」

「算数頑張る!」

「漢字頑張る!」

その気持ちを大切にしてあげるというのが一つ目です。

でもこれって、どっちかというと学校の先生方に大切にしてもらいたいですね。

子どもは入学式当日から「学校=勉強」だと思っている場合が少なくありません。

式が終わって、お話を聞いて。サヨウナラになって、

「あれ?勉強しないの?」となります。

そこがわかっている先生は最初の出会いから「小さな勉強」を準備してくれています。

「じゃあね。これが今日のお勉強だよ」とか言って、

返事の勉強とか、先生のお名前を言う勉強とか、

私は「わざと漢字で書いて、これ読める人?」とかって出して、

「すごいなー漢字読めるんだ!」とか言ってました。(^^)

少なくとも二日目からは教科の勉強を少しでも入れて欲しいものです。

二つ目の「心の準備」は保護者の気持ちです。

緊張されたり、心配されたりし過ぎると、その気持ちが子どもに伝わります。

ですから、

「学校たのしみだねー」

ロコ・ソラーレの選手のように笑顔で準備されることをオススメします。

たまにいるんですよ。

初日から「学校行きたくない」ってなっちゃうお子さんが。

もし心配でしたら、はっきり言葉で、

「学校楽しみ?心配なことはない?」って聞いてあげてください。

意外なことを心配しているお子さんがいるものです。

以上、講座229 新入学準備チェック12項目でした。

参考:学研ママノート

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水野 正司

子育て応援クリエイター:「人によし!」「自分によし!」「世の中によし!」の【win-win-win】になる活動を創造しています。

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2件のフィードバック

  1. タミー より:

    書き出していただいて、行動面の準備がかなり大きいと感じました。
    年度末のバタバタしている時期に、これを全て入学直前に全て練習するのは難しいかもしれないと思いました。
    早くから習慣になったり練習しておくと良いこともあると思いました。
    持ち物全てに名前を書いたり、入学式の準備をしたり、物の準備だけにバタバタしないように心づもりをしておきたいです。

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