講座348 詩「子育て支援センター」

誰も知りあいがいない町を

知りあいをさがして 黙々と歩いた

首がすわらない娘を ベビーカーにのせて

公園のむせかえるようなセミの声が

こわれた機械の雑音に聞こえて

真夏のアスファルトは

ゆがんだチューインガムのようで

ただ 誰かと話がしたいと思った

その時 「おひさまサロン」とかかれた看板のむこうで

「よかったら遊んでいきませんか」と手をふる人がいた

「だれでも、遊べる場所なんです」

私はその晩 この町に

私を知っている人がいて

私の娘を知っている人がいる

そう思うだけで うれしくて眠れなかった

詩「子育て支援センター」(作・小野省子)


出会う場所は大切だと思います。
私の町にも支援センターはあります。
1度行ったことはありますが、1人も赤ちゃんがおらず、出会いがありませんでした。
話を聞いたら、利用する人は他には1人だけということでした。
町の規模やおうちのお仕事の都合もあるかもしれませんが、利用者の少なさにびっくりしました。
お母さんたちは、赤ちゃんがはいはいをしだしたら、家の近くに気兼ねなくはいはいをさせられる場所を探します。
都会だとたくさんある施設も田舎ではなかなかありません。
あったとしても、私のような状態がほとんどなのではないかと思います。
「あります」だけのお知らせでは人は集まりません。何かイベントを催して人を集めることも大切だと思います。
期待していたコメントです!!!
多分、日本中が同じ状況だと思います。
支援制度と実態には巨大な壁があります。
もう何十年も前からずっとです。
セーフティーネットは駄々洩れの網です。
そこを何とかしなければ世の中は変わりません。
どのような改革が必要なのか少し見えてきました。
「アジャイル・ガバナンス」ですね!