講座250 「朝ご飯」で最も重要な栄養素
「朝ご飯」でもっとも大切な栄養素は次のうちどれでしょう。
①ブドウ糖
②ビタミンC
③タンパク質
1.就学時健康診断
「早寝早起き朝ごはん全国協議会」のホームページに朝ご飯の必要性についての説明があります。
脳のエネルギー源はブドウ糖です。ブドウ糖は体内に大量に蓄えておくことができず、すぐに不足してしまいます。また、私たちの体は寝ている間もエネルギーを使っているので、朝にはエネルギーや必要な栄養素が少なくなっています。つまり、朝起きたときは脳も体もエネルギーが不足した状態なのです。そのため、朝食を食べないと集中力が低下したり、イライラするといったことが起こってしまいます。これらのことから、朝食でブドウ糖をはじめとする様々な栄養素を補給し、午前中からしっかり活動できる状態をつくることが大切です。
長いのでまとめます。
①脳のエネルギー源はブドウ糖
②ブドウ糖は体内に大量に蓄えておくことができない
③眠っている間にも使われている
④朝起きたときは脳も体もエネルギー不足
⑤朝食を食べないと集中力が低下したり、イライラする
①と②が特に重要です。
脳と体の違いです。
体はタンパク質や脂肪をエネルギーにすることができますが、脳のエネルギー源はブドウ糖だけです。
また、タンパク質や脂肪は体に貯蔵したものを使うこともできますが、ブドウ糖は貯めておくことが出来ません。
絶対的に必要ということですね。
「体を動かす」「動きを調節する」という点では、タンパク質やビタミンも必要ですが、
そもそも、その動きを命令するのは脳です。
脳の働きがなければ意欲や思考や冷静さを保つことができません。
特に、「一日のはじまり」や「午前中の活動」を考えたときには、
最重要の栄養素がブドウ糖です。
ということで答えは「ブドウ糖」です。
では、ブドウ糖を補給するためにはどんな食事がいいのでしょうか。
A ごはん、パン、果物
B スナック菓子、ケーキ、カップ麺
これはもうご存知ですよね。
でも、その仕組みをもう一度おさらいしておきましょう。
AとBにはどちらも炭水化物または糖類が含まれています。
炭水化物や糖類が分解されてブドウ糖となるので、どちらも脳のエネルギー源です。
しかし、AとBでは消化・吸収のされ方が違います。
A ゆっくり消化・吸収される
B 消化・吸収が早い
Aは少しずつブドウ糖が補給されるので長持ちします。
Bは速効性がある反面、長く持ちません。
給食時間まではもたないので4時間目には集中力が切れるようなイメージです。
また、Bは急激に血糖値が上がるので、それを抑えるためにインスリン(血糖値を下げるホルモン)が働き、逆にブドウ糖が足りなくなることもあります。
かつてアメリカ国内で数百万人の規模で青少年が荒れた時期がありました。
アメリカ政府は国家の大事ととらえて国をあげて解決に乗り出しました。
そして、ある小児科の医師団がその原因を突き止め、改善に大きな成果をあげました。
アメリカの青少年が荒れた原因は「砂糖や清涼飲料水」でした。
糖分を大量にとることで急に血糖値が上がり、それを抑えるためにインスリンが分泌され、低血糖症が起きていたのです。
低血糖症は脳にエネルギーが行ってない状態です。
そのため集中力がなくなり、イライラしたり、すぐにカッとなったり、精神状態が不安定になります。
しかも、砂糖には中毒性があります。
「白い麻薬」と呼ばれるくらいの依存物質です。
朝ご飯を食べることは大切ですが、問題はその中身です。
効率のいい食事は思わぬ落とし穴があるものです。
早寝早起きをして、時間をかけた朝食で様々な食品をとり、学校生活の中心となる午前中の活動を充実したものにさせてあげたいものです。
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砂糖の中毒性、怖いなと思います。
自分自身もお菓子をもらうとすぐ食べてしまいますが…
砂糖の入った飲み物は極力飲まないようにしています。
子どもたちに、体の仕組みを教えながら食の指導をしていきたいです。
食育大事ですよね。
私の中では当たり前になっていても、
まだまだ知らない人学級いると思いますので広めましょう!
朝食はできる限りご飯&味噌汁です。日本人によく馴染んだものを食べて、心をほっとさせてから保育園や学校に行かせたいですね(*^^*)
んだね!(^^)/