講座108 情操教育してますか?
2.情操教育の臨界期
3.情操教育の種類
4.親子で感動しよう!
1.情操教育は超カンタン!
子どもと散歩をしている時に、お花がきれいに咲いていたら、
「お花、きれいだね!」と言ってあげます。
これが情操教育です。
涼しい風が吹いてきたら、
「風、気持ちいいね!」と言ってあげます。
これで情操が養われます。
「情操」というのは「感情・気持ち」のことです。
花をキレイだと感じる気持ち、風を気持ちいいと感じる気持ち。
それが「情操」です。
やり方は超カンタン!
子どものそばで感情表現してみせる。
子どもと散歩をしているわけですから「子どものそば」です。
「お花、きれいだね!」は感情表現です。
子どものそば + 感情表現 = 情 操 教 育
これが情操教育のやり方です。
2.情操教育の臨界期
情操を養うのは4~5歳の頃がチャンスで、10歳までに決まってしまうと言われます。
幼児期にお父さんとキャンプに行って星空を見たときに、お父さんが
「キレイだなあ!」と感動すれば、
子どもの心にも「星空はキレイだ」という「ものの見方」が出来上がります。
ところが、5・6年生になって初めて星空を見た子どもは、
「じんましんみたいでキモチ悪い!」と言ったというエピソードがあります。
平気で花を踏んずけてしまう子どもっていますよね。
「目に入らなかった」ということもあるでしょうけど、
「野の花を大切にする」という気持ちがそれまでに養われていなかった可能性もあります。
自分の母親が花を大切にする大人で、いつもその姿をそばで見ながら育った子だと、
もしかしたら踏んずけないかもしれませんよね。
ちなみに我が家は「虫の命を大切にする」という家庭で、
家の中にハエやクモやワラジムシなどが入って来たら、捕獲して外へ逃がします。
どうしても捕まえられない時は、放置して家の中でしばらく一緒に暮らします。
その時は虫に名前を付けていました。
「ハエ太郎」とか「蛾野クン」とか。
私も妻もずっとそうして来たので、子どもたちは全員「虫好き」で、虫を殺すことはありません。
3.情操教育の種類
情操教育にはいくつかの種類があります。
①芸術的情操
②科学的情操
③道徳的情操
④情緒的情操
親が音楽好きだと影響されますよね、「あいみょん」がお父さんから影響を受けたみたいに。
ちなみに我が家の娘たちは幼少期に「ブルーハーツ」を聴いて育ったので「ロックは楽しい」という感情ができてしまったようです。
「なんで?」「どうして?」を大切にする家庭は科学的情操。
「そんなことしちゃいけない」などの道徳的な感情は道徳的情操。
国によって「お国柄」があるのは、多くの大人が子どものそばで感情表現してみせるているからです。
情緒的情操は「命の大切さ」とか「自然の大切さ」とかです。
現実生活では、どれがどれって簡単には分けられません。
たとえば「お花がキレイ」は「美しい」という芸術的な情操でもあり、「自然はステキだ」という情緒的な情操でもあり、「自然を大切にする」という道徳的な情操も関係してくるかもしれません。
参考までに、ウィキペディア(Wikipedia)では、次のように説明しています。
情操教育とは、感情や情緒を育み、創造的で、個性的な心の働きを豊かにするためとされる教育、および道徳的な意識や価値観を養うことを目的とした教育の総称。
4.親子で感動しよう!
さて、明日2021年5月26日(水)の夜は、月が地球の影に完全に覆われる皆既月食が見られる日です。
日本で観測できる皆既月食は3年ぶりだそうです。
しかも今回は、「スーパームーン」と呼ばれる、1年のうちで地球に最も近い位置で起きる満月で、24年ぶりのことらしいです。
天気にもよりますが、情操教育のチャンスですね。