講座107 「語り聞かせ」してますか?

 目 次
1.「語り聞かせ」って何?
2.「語り聞かせ」とは
3.私の得意技

1.「語り聞かせ」って何?

皆さん「読み聞かせ」は知ってますよね。

図書館のお姉さんが絵本を読み聞かせしてくれたり、

お母さんが寝る前に絵本を読み聞かせしてくれたりしますよね。

では、「語り聞かせ」って知ってますか?

やったことがありますか?

2.「語り聞かせ」とは

私は昭和37年の生まれです。

子どもの頃は親に絵本などの読み聞かせをされた記憶がありません。

しかし、寝る時に父親が「語り聞かせ」をしてくれた記憶ならあります。

かなり頻繁にやってくれていました。

「語り聞かせ」というのは、

本などは使わず、口だけで「お話」を聞かせるスキルです。

よくあるのは「昔話」ですね。

「桃太郎」とか、「舌切り雀」とか、「猿蟹合戦」とか。

昭和期の大人だったら、昔話の一つや二つぐらいは覚えていて、

本を見なくても子どもたちに語って聞かせられると思います。

みなさんは何か聞かせる自信がありますか?

「語り聞かせ」をするためには、大人の側が「お話」を覚えていなければなりません。

私の父は、この「語り聞かせ」が得意で、私と妹が布団に入って寝る時に、

様々な「お話」をしてくれていました。

3.私の得意技

私も父親として娘たちに、寝る前の「語り聞かせ」をしていました。

私が得意なのは「昔話」ではなく、「描写」です。

たとえば、子どもたちと散歩に行ったとしますよね。

そして、その晩、寝る時に「お父さんとお散歩」というタイトルで語り聞かせをします。

——————
お父さんとお散歩

○○ちゃんと○○ちゃんはお父さんとお散歩に行きました。

お日様が出ています。

青空です。

「風が吹いて気持ちいいねえ」とお父さんが言いました。

歩いていると、○○ちゃんがタンポポを見つけました。

「あ!タンポポだ!」


——————

こんな感じで、その日のことを、話して聞かせるのです。

その日のことなので、覚える必要はありません。

エピソードを話してあげるだけです。

子どもたちは自分たちが出て来るので大喜びします。

自分たちも経験済みのことですが、なぜかわくわくします。

話し終わると「もう一回!」と言われることもしばしばです。

その頃は意識していませんでしたが、

多分、脳科学的にも意味(効果)のある方法だと思います。

体験が言語化されますし、

聴覚入力からの認識力(想像力)も必要になります。

その日の体験が経験化されると言ってもいいでしょう。

読書力や作文力も身につくはずです。

また、睡眠中に脳が情報を整理しやすくなるという効果もあると思います。

「語り聞かせ」は、幼児教育の世界で「素話」とも言います。

英語では「ストーリーテリング(storytelling)」とも言います。

ぜひ、皆さんもやってみてください。

最後に本の紹介です。

この「語り聞かせ」、実は私の師匠である向山洋一先生の家庭でも実践されていました。

詳しくはこちらの本に書かれています。

ぜひ、読んでみてください。

この記事に投げ銭!

水野 正司

子育て応援クリエイター:「人によし!」「自分によし!」「世の中によし!」の【win-win-win】になる活動を創造しています。

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2件のフィードバック

  1. 畠山文 より:

    夫が娘にやっています。娘をプリンセスに見立て、素敵なドレスと靴を履き、舞踏会に行き、なぜか踊らず、好物を沢山食べて帰るというお話です。

    そんな、作り話でも良いのでしょうか?私は、野鳥を撫でるとか、アンパンマンに乗って飛ぶとか、雲に乗るとかの作り話をしてました。喜んで結構せがまれました。しかし、ネタが思い付かない事も。

    日々の出来事で良いなら、ネタを考えなくても良いですね。試してみたいです。

    • 水野 正司 より:

      旦那さん、とってもいいですね!
      日々の出来事もぜひやってみてください!

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