講座297 ふたりは同時に親になる

 目 次
1.夫はいつもゲームをやってる?
2.『ふたりは同時に親になる』
3.子育てにおける同期とは?
4.男性には「女性理解学」が必要

1.夫はいつもゲームをやってる?

夫婦の間に「はじめて」赤ちゃんができたら「はじめて」親になるわけですよね。

「親一年生」です。

会社で言えば新入社員。

同期の初任者。

この時から「二人が」親になるわけです。

でも、赤ちゃんが生まれてからというもの、奥さんだけが忙しくなり、

夫の生活パターンは変わらないってことありませんか?

夫はいつも通りゲームをやってる!

そばにいるのに!

主婦で漫画家の「ヲポコさん」の記事にスゴイ表現があります。

「面倒な育児タスクから逃げている」のをママは見逃しません。何故なら面倒なタスクをしなかったツケを全部ママが尻拭いしているからです。

ママ(奥さん)は夫のことを「逃げている」と思っています。

夫にその自覚があるかどうかはわかりませんが、

こういう構造って世の中に「あるある」ですよね。

私はこの構造を「同期・非同期問題」と名付けました。

奥さんは夫に対して「子育ての子育ての同期」だと思っています。

ところが、夫の側の認識がハテナ?

こういうケースって多いと思います。特に日本では。

2.『ふたりは同時に親になる』

WEBデザイナーの「狩野さやかさん」はこんな本を出されています。

この本に共感される方は多いようです。

星4つで43個のレビューが付いています。

レビューの中からGluckさんの感想の一部を紹介させていただきます。

妻が誰よりも頼りたいのは、一緒に親になった夫。それなのに仕事が忙しいからという理由で実家のおばあちゃんにみてもらえ、サポートサービスを利用しろと、人任せにするのはご法度。
・応援系の言葉を妻にかけるなら初めから話さない方がいい。手伝おうか?や、大丈夫?ではなく、洗い物は俺がやるよ、ご飯作るよ、など育児や家事に対して当事者意識を持つこと。

「Gluckさん」も夫を同期だと認識しています。

「育児や家事に対して当事者意識を持つこと」

この言葉からわかりますよね。

でも、夫の側にその意識があるかどうかはわかりません。

これまた「ハテナ?」です。

3.子育てにおける同期とは?

実は、「同期」というのはIT用語なんです。

【同期】時間を共有している状態。
clubhouse、zoomなどは同期。
反対語は「非同期」。ネットショッピングやYouTubeは非同期。

「同期」は状態を示す言葉です。

時間を共有している状態です。

「インスタライブ」も「ツイキャス」も同期です。

広い意味では「ライブコンサート」や「コンビニの対面レジ」も同期です。

でも、YouTubeは「配信している側」と「視聴している側」は時間を共有していませんよね。撮影した動画を流しているだけです。YouTubeは「非同期」です。

では、子育てにおける「同期/非同期」」とはどういう意味でしょう。

夫の「ハテナ?」は非同期

夫の反応がつかめない場合が「非同期」です。

4.男性には「女性理解学」が必要

世の中の夫はもっと妻のことを意識する必要があるように思います。

私が思うに、これは「夫」や「父親」になる前の教育の問題です。

妻に対する理解という前に、女性に対する理解が早いうちから必要なのです。

学校教育に取り入れてもいいと思います。

小学校高学年から中学生にかけての思春期がいいでしょう。

女性を理解するための性教育です。

そこに「夫」となるための基礎知識、「父親」となるための基礎知識があるように思います。

いや。「彼氏」になるための基礎知識も必要ですね。

そうすれば、育児も産後ケアも恋愛も質が向上すると思います。(社会制度の向上も重要ですが…)

そう考えてブログに新しいカテゴリーを設けました。

「幸せの子育てシェアリング講座」:父親学

フランス並みの「制度」と「意識」を日本にも根付かせたいですね。

ここでもう一冊紹介します。

ハラユキさんの『つかれない家族』。これオススメです!

◎目次
第1章 わが家が「つかれる家族」だったわけ
第2章 「つかれない家族」に共通している6つのこと
第3章 「つかれない家族」はこんな風にくらしている
第4章 そしてわが家は「つかれない家族」になれたのか?

この記事に投げ銭!

水野 正司

子育て応援クリエイター:「人によし!」「自分によし!」「世の中によし!」の【win-win-win】になる活動を創造しています。

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