講座426 聞き分けのいい子に育てる方法
これは私が孫とお散歩をしている時の写真です。
孫は1歳でようやく歩けるようになった頃です。
歩けるようになったばかりですから歩きたいのです。
歩くことができるようになって楽しいのです。
公園の中で、孫の行きたい方へ、好きなだけ自由に歩かせました。
それから数か月経って、孫を連れて函館市の実家へ、大おばあちゃんに会いに行きました。
行きと帰りで飛行機に4回乗ります。
飛行場にはエスカレーターがあります。
6歳までに1000の体験!
空港には必ずエスカレーターがあります。
搭乗まで時間がありますからチャンスです。
孫にエスカレーター体験をさせました。
昇り始めだけは持ち上げてやって、あとはエスカレーターに立たせました。
「おー!おー!」
孫は大興奮!
立っているだけなのに動く!
孫の背の高さでもまわりの景色がよく見えます。
これはおもしろい!
乗り終わると孫は指をさします。
「うんっ!」
「もう一回乗る!」という意味です。
私はまた乗せます。
昇ったり、降りたり。
「おー!おー!」
「うんっ!」
楽しい体験が出来ました。
それからまた数か月後のことです。
娘からLINEが届きました。
コープで買い物していたら、孫がが突然騒ぎ出したというのです。
何だろうと、求める方向に行くと…。
そこにはエスカレーターがありました。
しかし、娘は買い物が終わっていて、手に荷物を持っています。
娘:「乗りたいの?車に荷物置いてからね」
孫はまだ1歳半です。
「乗りたいの?」はわかるでしょう。
しかし、「車に荷物置いてからね」は難解な言葉です。
それでも、その言葉を言うと、孫はおとなしくなり、
娘は車に荷物を置きに行くことが出来ました。
そして、再び店の中に戻って来てエスカレーターへ。
孫はエスカレーターに乗って大喜び。
そして、一回乗ったら満足して歩いて車に戻ったということです。
娘からLINEでこの報告が来たので私は返信しました。
普通のおじいちゃんだったら、「えらい子だねー」みたいな返信になると思いますが、
私は普通ではありません。
次のように返信しました(個人名は「孫」と「娘」に替えます)。
孫が聞き分けいいのは、あなたがいつも孫の気持ちをくんでくれるので言葉のニュアンスで理解しているのだと思う。
なぜ、聞きわけがよかったのがを分析してあげたわけです。
つまり、こういうことです。
①子:エスカレーターに乗りたいと騒ぐ!
②母:「乗りたいの?」と気持ちを受容する
③母:「車に荷物置いてからね」と《枠》を提示する
④子:おとなしくなる
おそらく「車に荷物置いてからね」の具体的な意味は1歳半の孫にはわからなかったはずです。
しかし、「乗りたいの?」と受容してくれた後の言葉なので、《何か事情があるんだな》という空気は感じたのでしょう。
⑤子:「私の気持ちはわかってくれた。だから待っていればいいんだ」
だから、おとなしくなったのです。
この分析を伝えると娘は次の返信を送って来ました。
今日の出来事は、Wが信じてくれていると感じました。
だましたり裏切らないようにしなくてはならないと思いました。
これも以前借りた本のおかげです。
私の家の本棚は子育て関係の本ばかり残してあります。
娘はそこから好きな本を好きなだけ持って帰って読んでいます。
その中に何かヒントがあったのでしょう(大河原美以先生の「ほっとダウン」でしょうか)。
それにしても、見事な対応でしたね。
孫が「聞き分けのいい子」に育つかどうかは別として、とりあえず今はとても聞きわけがいいようです。
その原因を最後にまとめてみます。
大切なのは日常の対応です。
【何かを要求した時の対応】
①言葉にしてあげる
②語尾は「な・の・ね」で受容する
③すぐに対応できない時は《枠》を提示する(※枠とはルールやその時の事情など)
④約束は裏切らない。我慢できた時はほめる。
こうやって親子の信頼関係を築いていくのですね。
でも、これって、よく考えてみると、誰でも真似できること。
つまり、子育てスキルです。
こういったスキルをもっと広げていきたいと思いました。
言ったことを守る、約束を守ることで、信頼関係を築いていく、だから聞いてくれて我慢できる、反省も含めて本当に大切な部分だと感じています。こんなに早くそれができるお孫さんと娘さんはすごいですね!水野先生の教えを見事に実行されているのですね
ありがとうございます。
で、思ったのですが、
これってスキルですよね。
誰でも真似することができると思いました。