講座592 2030年 どうなる?「日本の教育」(2)
これからの乳幼児教育「K-18」
2.これからの乳幼児教育「K-18」
3.乳幼児教育の「これまで」と「これから」【保育者目線】
4.次期学習指導要領の素案から見える「子育て」において大切なこと【保護者目線】
1.誰が求めているのか
前回は、「子供たちに求められている二つの能力」を紹介しました。
「求められている」ということは、求めている人がいるということです。
誰が求めているのでしょうか?
答えの一つは〈親〉でしょう。
親は子供の幸せを願いますからね。
もう一つの答えは〈国〉でしょう。
国は〈人材〉を求めます。
働く人がいなければ国は成り立ちません。
というか、国が存続しなければ私たちの生活は成り立ちませんから、その「答え」は、回り回って、子供自身にも返ってきます
要するに、「子供たちに」人材としての能力が「求められている」というのは、私たちの社会を維持するためです。
日本という社会で言えば、日本がこの先も、豊かで、安全であり続けるために教育があります。
子供の数は減少しています。
一人一人の価値が高まっています。
どの子も宝です。
「求められている」というのはそういうことです。
そして、その子供たちを育てているのが、第一義的に〈親〉です。
次に〈保育者〉と〈教師〉です。
その恩恵を受け取るのは〈子供〉です。
その社会で一番長く生活するのは子供だからです。
そのくり返しで社会は成り立ちます。
人類は、社会を創ってはじめて生きることのできる生物ですので、そうなります。

2.これからの乳幼児教育「K-18」
「素案」の話に戻ります。
「素案」の中の幼児教育について解説したいのですが、
「素案」では、「0歳」からの教育を提起しているので、
敢えて「乳幼児教育」としました。
本来であれば、幼児教育は幼稚園で行うものであり、保育所が行うのは保育です。
幼稚園は学校教育法で定められた「学校」ですし、
保育所(「保育園」は通称)は、児童福祉法で定められた「児童福祉施設」です。
その辺は、相変わらずややこしいのですが、
今回の「素案」では、「0歳から」を視野に入れているので、管轄省庁の話は度外視して進めます。
ついでに触れておきますと、「素案」の中には「0歳~18歳までの育ちや学び」という言葉が出てきます。
これはまさに「K-18」の考え方です。(出典:講座296 「幸せの子育て」総まとめ)
それでは、今回の「素案」の乳幼児教育についてまとめてみましょう。

いいですね!
「やっとここまで来たか!」という感じです。
「子育て」を学校教育に取り入れるまで、もう少しでしょうか?

3.乳幼児教育の「これまで」と「これから」【保育者目線】
私は、幼稚園型の認定こども園で働いています。
次は、保育者(幼稚園の先生方)の目線で今回の「素案」を読み解いてみたいと思います。
何が変わるか。どこが大切になるか。

ぱっと見、今までと同じように見えますが、結構大きな違いがあります。
これを「新旧」で比べてみましょう。

10項目の中で私が注目しているのは、1、2、4、6、7、9です。
1と4は、「K-18」という視点ですね。
2は、「10の姿」の表現が抽象的だったので役目が薄まったという感じです。
6は、「見取り」と「フィードバックをシステムに組み込むということです。
7は、単なる引き継ぎではなく、「互恵的接続(ツーウェイ)」です。
9は、園だけの責任にするのではなく、地域全体の責任として運営することです。そのためには、「こども家庭センター」の役割が重要になると思います。
これらを全部ひっくるめたキーワードが「遊びの深まり=学びの基盤=K-18」だと考えます。
それが〈0歳から始まっている〉ということです。
たとえば、感覚統合や遊びの発達段階です。


こうしたことを〈見取って〉、〈環境を再構成〉する。
簡単に言えば、〈そういうサイクルを大切にしましょう〉ということです。

4.次期学習指導要領の素案から見える「子育て」において大切なこと【保護者目線】
最後に、保護者目線での「素案」解説です。
これは解説図にまとめてみました。

講座593 2030年 どうなる?「日本の教育」(3)「子育て」は次期学習指導要領でどうなるか?



🍎YouTube動画での解説はこちら!
中標津ひかり幼稚園【研究】チャンネル



