講座96 世界一幸せな民族から学んだこと

 目 次
1.人生が一日で完結する
2.直接体験しか信じない
3.読み終わって考えたこと
4.まとめ

『ピダハン』(みすず書房)という本を2週間くらいかけて毎晩ベッドの上で読みました。

昨日読み終わったところです。

ちょっと高いでの購入はオススメしませんが、中身はよかったので大事なところだけを紹介しますね。

ピダハンはアマゾンの奥地に暮らす少数民族です。

本の中では400人くらいと書かれています。

Googleマップによると、この辺です。

「世界一幸せな国」と言えば、ブータンとかフィンランドとかありますが、断言します。

ピダハン族の方が幸せです!

ブータンやフィンランドにも鬱病の人はいるでしょう。

ピダハン族に精神疾患の人はいません。

ブータンやフィンランドにも笑わない人はいるでしょう。

ピダハン族はみんな笑顔です。一日中笑っています。

ピダハンは国名ではなく民族名ですから、正しくは「世界一幸せな民族」でしょうね。

どうして幸せななのか。

理由は2つです。

①人生が一日で完結するから

②直接体験しか信じないから

これだけでは、どういうことかよくわからないと思いますので、

簡単に説明しますね。

1.人生が一日で完結する

ピダハンは明日のことは考えません。

「その日暮らし」という感じですね。

その日が終わればすべてが終了です。

ああ、楽しかったね、で終了。

未来のことなど心配しません。

そもそも「心配する」に当たる動詞がないのです。

「心配する」ってどういうこと?となります。

心配のしようがありません。

ですからストレスもありません。

他の国や他の文明をうらやむということがありません。

自分たちの暮らしに満足しているからです。

便利な機械を見ても、それを使おうとも思いません。

自分たちの暮らしに満足しているからです。

これこそ「幸せ」な証拠です。

不幸せな人って他人をうらやみますよね。

幸福の定義は「お金」や「便利さ」ではありませんよね。

貧しくても幸せな人っていますよね。

ピダハンはその絶対頂点に立つ民族です。

2.直接体験しか信じない

ピダハンの生活にテレビなんてありませんが、もしテレビでニュースが流れたとしても、

信じません!

誰かが誰かに聞いた話をしても、

「お前は見たのか?」

と言われます。

自分が体験したことしか信じないのです。

全員がそういう文化なのです。

ですから外国人がキリスト教を広めようと、イエス・キリストの話をしても、

「お前はそのイエスというのを見たのか?」と言われます。

そこで試合終了です。

コロナウィルスというのがいると言われても信じないでしょう。

見えませんからね。

そもそもピダハン語には「見えないもの」を表す言葉がありません。

抽象的なことを表す言葉もありません。

「神」なんて言っても「ハテナ?」となります。

「赤色」などの色を表す言葉さえありません。

「赤色」って抽象的ですよね。

ですからピダハン語では「それは血」が「赤色」という意味になります。

「血の色」とも言いません。「色」という概念がないのですから。

ちなみに「黒」は「血は汚い」、「白」は「それは透ける」です。

さらに驚くべきことに「数」を表す言葉もありません。

「1」や「2」くらいはわかるでしょ、と思いますが、

「1」や「2」もありません。

当然、「お金」もありません。

お金をうらやましいと思わないのも当然です。

もうこの時点で、お金を使っている国の人はピダハンの幸福度に及びません。

だって、「お金」があったら「欲しい」と思いますよね。

それがないのです。

お金は「ただの紙」です。

「直接体験しかない」というのはそういうことです。

3.読み終わって考えたこと

読み終わったあと、私はしばし考えました。

いや、これ、スゴイな!と思いました。

不思議なことに「遠い国」のことのようには感じませんでした。

この日本の私たちの生活に関係する何かがあるような気がしたのです。

だって、同じ人類ですから。

たとえば、この本を読むまでは、

世界中の人がパンデミックで大変なんだろうなと安易に想像していました。

アフリカの国の人だってマスクを付けて歩いているテレビニュースを見ていましたから。

でも、その同時刻に、コロナ禍とはまったく関係なく暮らしている人々もいる。

でも、その人々は時々マラリアで死ぬ。

何だろうこの違いは?

何だろう、でも共通している何かがあるような気がする。

そんなことを考えてしまいました。

4.まとめ

で、結論なんですが、

ピダハンのいい所は自分の生活に取り入れようと思いました。

①「人生」が「一日」で完結するところ

毎晩寝る時に「さて死のう!」と思って眠る感じです。

簡単に言えば「今日もよく生きた!」「お疲れさん!」と言って眠ることですね。

おっと、忘れていました。

その前に晩酌です。

私は毎日晩ご飯の前にお酒を飲みます。(適量!)

暑い日はビールですね!

昨日も草刈りをやり切って一日の目標達成!

そしてビール!

これも「人生一日」という生き方なんじゃないかと思っています。

②直接体験しか信じないところ

日本人はメディアを信用し過ぎます。

特に、テレビと新聞は編集が入りますから鵜呑みにできません。

そこはピダハンを見習うべきだと思いました。

ここは以前から気をつけてきたつもりだったのですが、

このコロナ禍でちょっとブレましたね。

様々な噂が飛び交って、何を信じていいのかわからなくなった時がありました。

で、メディアへの信頼度をもっと下げて、「人」への信頼度をもっと上げることにしました。

せっかくインターネットが広がった世界に住んでいるのですから、

SNSを上手に使って、「大衆」よりも、「人」が持っている情報を大切にしようと思いました。

それが、ピダハンから学んだ二つ目のことです。

今日もこの二つを活かして、おいしいビールを飲みたいと思います!(適量!)

この記事に投げ銭!

水野 正司

子育て応援クリエイター:「人によし!」「自分によし!」「世の中によし!」の【win-win-win】になる活動を創造しています。

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