講座395 背中へのメッセージ

子どもが二人いると、上の子が下の子に「危ないこと」をする場面ってありますよね。

わざとじゃなくても、年齢差や体格差がありますから下の子に危険が差し掛かって来る場合があります。

今回はそんな場面でのエピソードです。

 目 次
1.それはお風呂上りに起きました
2.ママと入る!
3.時間
4.背中
5.メッセージ

1.それはお風呂上りに起きました

9月で3歳になるお姉ちゃんが、何を思ったのか、子ども用の椅子を持ち出してきました。

そして、その椅子をパッと手放しました。

その下には、お風呂から上がったばかりで、仰向けに寝ていた赤ちゃん!

赤ちゃんの顔に椅子が落下しました。

そばにいたおばあちゃんはビックリ!

赤ちゃんの鼻骨あたりに椅子がぶつかりました。

赤ちゃんはワーワー大泣き。

椅子を落としたお姉ちゃんは、慌てて、お風呂上がりのママの方に駆けて行きました。

その後、バタバタと走って戻って来ておばあちゃんの背中に抱きつき、そして、またママの方に走って行く。

それを3回くらい、繰り返しました。

おばあちゃんはその間、泣き叫ぶ赤ちゃんを抱っこして「痛かったね。よしよし。」と言いながら、鼻骨や目のあたりを確認していました。

これが、お風呂上りに起きた出来事です。

2.ママと入る!

ママがお風呂から上がったので、次はお姉ちゃんとおばあちゃんが一緒に入る予定でした。

ところが、お姉ちゃんはギャン泣きになり、「ママと入る!」と言い出しました。

おばあちゃんが服を脱がせようとしても、「嫌だあー、ママと入るー」と言いながら泣きじゃくります。

そこで、仕方なくママと交代。

いつもとは違う、ちょっとした出来事でした。

3.時間

全員のお風呂が終わり、寝る時間になりました。

すると、お姉ちゃんがおばあちゃんに言いました。

「ばあば、着替えて、待っているから、一緒にねんねしよう!」

さっきの拒絶はなんだったのでしょう。

お姉ちゃんとおばあちゃんは仲良く一緒にお布団に入りました。

4.背中

お父さんが仕事から帰って来ました。

おばあちゃんは、さっきの出来事の一部始終を父親に話しました。

「許してもらおうと思って背中に抱きついたんだよ。」

父親の言葉にハッとしました。

そうかあ。許しをこうために何度も抱きつきにきていたんだ!

それなのに下の孫のことだけ気にかけて何も反応してあげられなかった…。

おばあちゃんは後悔の念に襲われました。

「私の背中には、許していない怒りみたいなオーラがいっぱいだったに違いない。だから、何度も…」

おばあちゃんは悲しい気持ちになりました。

「大丈夫たよ。どうもないよ。大丈夫!」

そう言ってあげて、背中の孫の手を握ったりして返してやればよかった…

咄嗟のことに気が動転して、お姉ちゃんの気持ちを汲むことが出来なかった…

おばあちゃんは何度も反省しました。

5.メッセージ

このお話には後日談があります。

父親(おばあちゃんの息子さん)は次のように言ったそうです。

「小さい頃に同じ思いをしたことを覚えている」

背中への抱っこ。

それが謝罪の行動だったのです。

この記事に投げ銭!

水野 正司

子育て応援クリエイター:「人によし!」「自分によし!」「世の中によし!」の【win-win-win】になる活動を創造しています。

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4件のフィードバック

  1. タミー より:

    私も心当たりのあるエピソードです。
    娘はよく後ろから抱っこしてきます。
    子どもの行動一つ一つに言葉が詰まっているのだと思いました。
    考え方を変えることができました。

  2. 浅尾 三吉 より:

    いつも、貴重な情報、ありがとうございます。
    投げ銭をしたいと思い、やってみましたが、違うサイトに行ったようです。
    やり方を、詳しく教えてください。
    そもそもあまりこの仕組みが良く分かっていません。
    クレジットカードの情報が必要なのでしょうか。
    飛行機の切符をとる以外に、クレジットカードで支払いはしたことがありません。
    クレジットカード以外で、支払える方法があればと思っています。浅尾

    • 水野 正司 より:

      はい。投げ銭もクレジット決済なんです。
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