H 幼児教育「黄金の5年間」

講座277 「さかなクン」のフロー体験

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今回は、テレビなどで活躍してるいる「さかなクン」の幼児期について解説します。

 目 次
1.「泥だんご」クン
2.「トラック」クン
3.「妖怪」クン
4.「タコ」クン
5.「ウマヅラハギ」クン

1.「泥だんご」クン

2~3歳頃にさかなクンが夢中になった遊びは砂場での「泥だんご」づくりでした。

夕方になってお母さんが迎えに来ても、

「砂場の縁に泥だんごを全部並べるまで帰らない!」と言って譲らなかったといいます。

お母さんはそれを待ち続けるわけです。

完成させるとその泥だんごを数えて、「今日は112個だった!」と言って、

砂場をまわりをスキップして喜んでいたそうです。

2.「トラック」クン

次に夢中になったのは「トラック」でした。

さかなクンの愛読書は『はたらくじどうしゃ』。

ボロボロになるまで何度も読んだそうです。

面白いのは乗用車には興味がなく、興味があるのは「トラック」だけ。

「あ!あの三菱キャンター、かわいい顔してるなあ~」

そういう子だったそうです。

そして、トラックの中でも特別に大好きだったのが「ごみ収集車」!

東京都のごみ収集車は前側が白で、後ろ側がブルーなのがカッコよくて大好きでした。

そんなある日にお母さんはさかなクンをこっそり「ある場所」へ連れて行きます。

目を開けるとそこは様々なごみ収集車が一堂に集まる車庫!

さかなクンはごみ収集車の周りを走ったり、一台一台いろんな角度から眺めたり、ペシペシ叩いてみたりして、日が暮れるまで楽しんだそうです。

もちろんお母さんはずっと付き合っていたわけです。

3.「妖怪」クン

次に好きになったのが水木しげるの妖怪本です。

もともと絵を描くのが大好きだったさかなクン。

ハイハイをする頃から、紙と描くものがあれば何か描いていたといいます。

妖怪の種類の多さと表情の面白さにハマって、水木しげるのマンガを見て絵を描いたり、妖怪図鑑でその特徴を調べたりしていたそうです。

小学校2年生の時には教室で妖怪のまめ知識を披露するほど詳しくなっていました。

4.「タコ」クン

次に好きになったのが「タコ」です。

タコは食べたことがあっても見たことがなかったさかなクン。

一つのことが気になりだすと他のことは頭に入りません。

学校の授業中はずっとタコの絵を描いていたり、タコのことを空想していたりして、全然まじめに受けていなかったそうです。

授業が終わると学校の図書室でランドセルを背負ったまま図鑑を読んだり、本物のタコを見たくて学校帰りに魚屋さんへ直行するくらい一途でした。

そして、お母さんがやっぱりすごい!

子どもがタコのことを調べ始めると協力するのです。

一か月毎日食卓にタコ料理、水族館に連れて行ってタコ観察、海に行ってタコ獲りに行くとそれを家で飼いたいというさかなクンの想いに本気で寄り添います。

すギョいです!

5.「ウマヅラハギ」クン

そして、いよいよ魚に興味を持ちます。

最初に恋をしたのがウマヅラハギです。

ある日、割烹料理のお店の水槽にウマヅラハギが泳いでいるのを見つけたさかなクン。

家に帰ってお母さんにそのことを報告します。

その後のお母さんの対応がすごいです。

「じゃあ行ってみようか」

すぐに車で連れて行ってくれるのです。

そして、その後が普通じゃありません。

一緒に入って行くまではいいのですが、

お店の人が出て来たら、母親が対応するのではなく、

我が子に自分で行動させます。

この時、さかなクンは出て来た板前さんにこう言いました。

「あのー、表で泳いでいるウマヅラハギちゃんをください!」

結果どうなったか。

きれいに姿造りされたウマヅラハギが出て来るわけです。

さかなクンは大泣きします。

さかなクンは生きたウマヅラハギをもらって家で飼いたかったのです。

失敗体験。

お母さんは敢えて本人に行動させたわけです。

さかなクンのお母さんの子育ては常にこのスタンスです。

(1)子どもが好きなことは徹底してやらせてあげる。

勉強しなくてもいいのです。

毎年、担任の先生が家庭訪問でお母さんに苦情を言います。

「学校の勉強もきちんとやるように家庭でも指導していただけませんか?」

お母さんの答えも毎年決まっています。

「あの子は魚が好きで、絵を描くことが大好きなんです。だからそれでいいんです。」

すごいですね。

でも、そのことを通して「生きゆく力」も育てているわけです。

(2)その好きなことに対して自分の力で行動させる。

割烹料理店での行動もそうですし、普段からそうです。

小学生のさかなクンが二駅離れた魚屋さんに入り浸っても自由にさせていました。

自転車と電車を乗り継いで2時間くらいかけて遠くの魚屋さんに行くわけです。

心配だったそうですが、小学生にそこまでさせていました。

好奇心を大切にするだけでなく、その好奇心に基づく行動までも自由にさせる。

しかし、失敗も含めて経験させる。

凄いですね。

ちなみに、割烹料理店でウマヅラハギのお造りが出て来て大泣きしたさかなクンに対し、お母さんはこう言いました。

「食べてみようよ!」

さかなクンは泣きながらウマヅラハギのお刺身を食べます。

そして、その美味しさに感動します。

悲しいけど美味しい。

美味しいけど悲しい。

そういう経験をしながら、さかなクンは失敗を乗り越えていきます。

さかなクンの半生を描いた本『さかなクンの一魚一会』(講談社青い鳥文庫)から紹介させていただきました。

この本には「子育てのコツ」が満載です。

また、子どもが読んで「生き方」を学べる本でもあります。

総ルビですから小学生から読めると思います。


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執筆者:


  1. みほ より:

    さかなクンのお母さん、スゴいです。
    毎年先生に苦情を言われても、
    「あの子は魚が好きで、絵を描くことが大好きなんです。だからそれでいいんです。」
    と言い続けられる、これは生半可な覚悟ではないだろうなぁと思います。

    それだけでなく、とことん付き合うことも、母として尊敬します。

    私は、ついつい型にはめようとしちゃいます。
    型にはまることで、満足しちゃってるけれど、子どもの可能性を潰しちゃってることが、たくさんあるかもしれないなぁと思いました。

    • 水野 正司 より:

      「だからそれでいいんです。」って凄いですよね。
      ぜひこの本をお子さんにも読ませてあげてください。

  2. みやまゆ より:

    それでいいんですって言える母親になりたいと思いました!
    泥団子を100個作るのを見届けられる忍耐力にも驚きました。

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