講座26 挫折に強い子の育て方
小学校に入学するというのは人生における一大イベントです。
もう「幼児」ではなくなります。
法律でもそうなっています。
赤ちゃんは乳児、学校に入るまでは幼児。
そして、小学校1年生~18歳までは「少年」です(児童福祉法・第四条)。
乳児期や幼児期は親の愛情を一身に受けて育ちます。
でも、大人になるまでの間に、「自分のことは自分で決める」という経験も必要です。
ただし、急には出来ません。
そこで、
この動画の中にあったような「上手な手助け」が必要になります。
「いいよ。自分で決めてごらん」
というような場面ですね。
そのチャンス、ひとつの変わり目が「1年生になった」という時ということです。
もちろん、もっと早い時期にそうしたことがあっても構わないのですが、
いつまでも「親が決めてしまう」ということにサヨナラするチャンスがこの時なんですね。
だからこれは「親の側の心構え」です。
そして、急には無理なので「一年にひとつずつ」という目安です。
一年生になったら十のうち一つくらいは自分で決めさせる。
二年生で二つくらい。
三年生で三つくらい。
そうすると、中学校を卒業するときには、その多くを自分で決められるように育ちます。
ただし、
自分で決めさせる時に大事な言葉があります。
「失敗してもいいから」
この言葉を添えてあげるのです。
「いいよ。自分で決めてごらん。失敗してもいいから」
そうやって応援してあげるわけです。
少年と言っても子育ては親の義務です。責任があります。
「いいよ。やってごらん。お父さんが責任とるから!」
そんな父親だとかっこいいですよね。
講座26 「挫折に強い子の育て方」でした。
今回の講座は次の2つの資料をもとに作りました。
資料① 向山洋一 PHPカセットテープ集『向山型教え方教室』第1集(販売終了)
資料② 向山洋一『心を育てる家庭学習法』(主婦の友社)