講座231 愛着形成の先に待っていること
Mさんからの報告です。
■「森のようちえんこだま」という、親子で自然体験をする会に参加している。
その中で、「冒険こだま」という、
他の参加者は親子で参加する中を「一人だけで」活動に参加するという制度がある。
それにチャレンジするのは大半が3歳を超えたもうすぐ幼稚園に入る子たちである。
娘はまだ2歳である。
しかし、4月から保育園に入園するためチャレンジさせたかった。
事前に娘には冒険がどんなものなのかを説明した。
「イヤ」とも「やりたい」ともはっきりは言わなかった。
この日のメニューは、
・ポニーの乗馬
・焚き火でマシュマロを焼いて食べる
・お弁当を食べる
・砂場遊び
・トランポリン
といった内容であった。
朝、活動場所まで連れて行くと、スタッフさんが待っていてくれた。
私が「よろしくお願いします!」と挨拶すると、娘も「おねがいしましゅ!」とペコリとお辞儀した。
それを見た時、「今日は一日大丈夫だな」と確信した。
終了時刻に合わせてお迎えに行った。
他の参加者は帰っている時刻だったが、仲良しの男の子が一緒に待っていてくれた。
長靴を履いて行ったはずが裸足で水溜りに入って遊んでいた。
両手両足泥まみれだったが、私を見ると、よじ登ってきた。
スタッフさんに様子を聞くと、時々ママのことを思い出しては、みんなから離れていくこともあったけど、気持ちを切り替えてまた戻ってきて活動できたとのこと。
初のマシュマロを食べて「このおもちおいしいね」とよろこんでいたという。
仲良しの男の子にも支えられて、一日を乗り切ったことが、
その泥まみれの顔を見てよくわかった。
2歳7ヶ月。
初めての「冒険」はその笑顔を見て成功だったと思った。