講座173 コロナ禍に負けない子どもたちの育て方

 目 次
1.講演依頼
2.組み立て
3.具体的行動
4.モノという武器
5.レジリエンスの育て方

1.講演依頼

ある日、電話が鳴りました。

懇意にさせていただいている元町議のHさんからです。

Hさんは現在、中標津町連合町内会女性部の部長さんをされていらっしゃいます。

「水野先生、連町の女性部で研修会を開きたいんですけど、お話してくださいませんか?」

「もちろんオッケーです!」

で、私は聞きました。

「どんなテーマですか?」

コロナ禍で自殺する子どもたちが増えてるって聞いて、
私たち女性部で何かできることはないかって話し合ったんです!
で、水野先生に何かお話していただけないかと思いまして。

すごい案件ですね。

でも私は即答しました。

「はい!いいですよ!じゃあ、テーマはこんなのでどうでしょう?」

コロナ禍に負けない子どもたちを育てるポイント

「いいですね!」(決定!)

ものの数分で打合せは終了。

10月12日のことでした。

2.組み立て

そこで私は早速話の内容を組み立てました。

「自殺者が増えているのでは?」というお話でしたので、その実態からお話しすることにしました。

こんな感じです。

確かに小中高校生の自殺者数は増えていますね。

ただ、それがコロナ禍のせいなのかどうかは断定できません。

命を絶つ背景は子どもそれぞれだからです。

ですから「原因」を考えても仕方ありません。

私たち大人にできることは何か?

これが大前提だからです。

ですから、会場に参加された町内会女性部の方ができることは何か?

ということが重要です。

そこからブレてはいけません。

そこで、「具体的行動の提案」をさせていただくことにしました。

この研修会が終わった後に、すぐにでも取り組めることです。

3.具体的行動

その行動とは何か。

簡単です。

私は「子育てマップ」を作成しました。

レジリエンス(困難を乗り越える力)を育てる子育てマップ

研修会では、その方法をお話させていただきました。

そして最後に、参加者全員にこのマップをお配りしました。

マップには「困難を乗り越える力の育て方」が書いてあります。

自殺のような大きな出来事の背景は様々ですが、

大事なことは、そのような場合に、その困難を乗り越えること、

回避する力を持っていることです。

原因を追求してもキリがありません。

しかし、その子自身に乗り越える力が備わっていれば、

犠牲は最小限に食い止めることができるはずです。

それが私たち大人にできることです。

そう考えてお話をさせていただきました。

4.モノという武器

研修を受けたからと言って、具体的に行動できるとは限りません。

むしろ難しいでしょう。

しかし、「モノ」があれば違います。

キッカケが生まれます。

そこで、今回の提案です。

(1)子育て中の保護者にマップを渡す

これならすぐできるじゃないですか。

研修を受けていますから、聞かれたら説明することも可能です。

(2)トイレや台所に貼ってもらう

これが大事です。

渡された人がすぐに目を通すとは限りません。

みんな忙しいのです。

ですから、渡された人も具体的に「何をしたらいいか」がわかるようにします。

それが「トイレや台所にマップを貼る」です。

台所なら大抵は「冷蔵庫」となるでしょう。

そのためにはB4では大き過ぎます。

大きい貼り物を若い世代は嫌います。

ですからA4サイズに抑えました。

ギリギリ文字が読める程度です。

それでいいのです。

逆に気になったら読むものです。

育児書を読むのは面倒ですが、

こうした視覚情報は、読む気になれば数秒で読めるのです。

(3)コピーして配る

参加者お一人に1枚しか配りませんでしたので、

意欲的な方はコピーして使っていただくことをお願いしました。

ある参加者の方は研修会の終了後に私の所に来て下さり、

「明日、新築の餅まきがあって若いお母さん方がたくさん来るので20枚くらいコピーして配ります!」

と言ってくださいました。

「職場の休憩室に貼って、一人一人にもコピーして渡します!」

と言って下さった方もいらっしゃいました。

これが「モノの威力」です。

(4)回覧板で回す

今回の研修会は連合町内会の催し物です。

人口2万3000人の町の連合町内会です。

その気になれば回覧板で回すことだって可能です(できるかどうかはわかりませんが)。

でも、その時のことも考えて、丁寧にこのマップを作りました。

実現したら凄いことですよね。

「コロナ禍に負けない子育ての仕方」を町で共有できるのですから。

(5)一世帯一枚の配付

更に言えば、全世帯数分を予算で印刷して各家庭に配付も夢ではありません。

そこが町内会の凄いところです。

日本の町内会にはこうした可能性があるのです。

それを活かさない手はありません。

会場には役員の方々もいらっしゃったので、

こんな希望もお願いしてみました。

5.レジリエンスの育て方

それはもう明らかです。

このブログで様々な角度から書いてきました。

これからも書き続けます。

今回は会場でお配りしたマップをリンクしますので、ご活用ください。

幸せの子育てマップ

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水野 正司

子育て応援クリエイター:「人によし!」「自分によし!」「世の中によし!」の【win-win-win】になる活動を創造しています。

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