講座126 見守ることができない親

Sさんからの報告。

YAMAHA音楽教室での出来事。1歳児から3歳児が楽しくリズムステップなどをする。

レッスン中、話しかけてちゃんとやらせようとするお母さんがいる。

しっかりやらせたいお母さんは、

「ちゃんとやらないと帰るから」と言って、

楽しそうに動いているその子の腕を引っ張って、動きを制止。

子どもは泣く。

でも、慣れてるのか、ほんの一瞬だけ。

そして、その繰り返し。

教室の先生は細かいパーツでレッスンを進めているので見守ってあげるだけでいいと思う。

私は子どもの後ろについて見ているだけ。

そのお母さんはとにかく子供の横にいる。

教室での主役は先生。

お母さんの指示ではなく、

先生の指示を聞いて動く子になって欲しい。

今回はこのことについて解説します。

 目 次
1.シロウトが口を出すな
2.付かず離れず

1.シロウトが口を出すな

これはもう何の説明もいらないと思います。

Sさんの報告にあった通りです。

レッスン中に話しかけてちゃんとやらせようとする

全く意味がわかりません。

なぜ、そんなことをするのでしょう。

なんのために音楽教室に通わせているのでしょう。

「音楽を通してすこやかに発達して欲しい」とか、

「同年齢のお友だちと一緒に遊ばせたい」とか、

「音楽の楽しさを感じて欲しい」とか。

そして、その目的に沿って教室を開いているのは教室の先生です。

音楽教室の先生はプロです。

研修も受けているでしょうし、お給料ももらっています。

シロウトとは違うわけです。

報告にあった通り、この先生は参加しているお子さんに対応しています。

ちょっと難しいかなと思ったら、

指導のステップを小刻みにして調整したりするわけです。

それをなぜ、任せることができないのでしょう。

2.付かず離れず

「ちゃんとやらないと帰るから」

なぜ、こんなことを言うのでしょう。

まだ2歳くらいですよ。

できなくて当たり前じゃないですか。

それに、「ちゃんとやる」のが教室の目的ではありません。

「楽しくやる」のが目的でしょう。

それを「ちゃんとやらないと帰るから」と言う意味がわかりません。

楽しくなくなっちゃうに決まってるじゃないですか。そりゃ泣きますよ。

報告者のSさんは大事なことを書いています。

お母さんの指示ではなく、先生の指示を聞いて動く子になって欲しい。

そうですよね。

せっかく家の外で貴重な体験をしているのですから。

親以外の大人との活動で、世界を広げているわけですから。

それなのに、このお母さんは「子どもの成長と真逆のこと」をしています。

成長させたくないのでしょうか?

いつまでも手元に置いておきたいのでしょうか?

みなさんはどうですか?

保育園や幼稚園で同じようなことをしていませんか?

先生に任せて見守ることができていますか?

付かず離れず

日本には「付かず離れず」という言葉があります。

2歳くらいでしたら、お母さんと離れるのは不安なはずです。

でも、いつまでも親がくっついていたら成長できません。

習い事や園や学校は、少しずつ親の手元から離れる練習の場でもあります。

そして、そこには「任せられるプロ」がいるはずです。

そのプロに任せて、「付かず離れず」をするのが、

この時期のお母さんの役目だと考えます。

この記事に投げ銭!

水野 正司

子育て応援クリエイター:「人によし!」「自分によし!」「世の中によし!」の【win-win-win】になる活動を創造しています。

おすすめ

2件のフィードバック

  1. しおりん より:

    子どもが必要な時に必要な手助けができる母親になりたいです。

    見極めるのはすごく難しいけれど。
    やはり母親は、学ぶべきですね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です